バス釣り歴数週間のビギナーも、ウン十年のベテランもフィールドに立てばみ~んな平等。僕たちのココロをつかんで離さないバス釣りに関する気になること、興味はあるけどいまさら聞けないあれこれを、すべてのバス釣りアングラーの強い味方、メジャークラフトのヒロセマンが真心込めて全力解説!! そう、すべてはもっともっとバス釣りを楽しむために! 今回は「やればやるほど貯まるバス釣りの経験値」について。どうやったらバス釣りは上達する? という問いに7つの項目を挙げた我らがヒロセマン。とはいえこれは、バス釣りに限らない普遍的なテーマだ。
●文:ルアーマガジン編集部
上達へのキーにして続けるためのコツ
今回のテーマは経験値です。
広瀬「センスとはまた別にある上達へのカギ。僕ら一般アングラーにこそ重要ですよね」
広瀬さんは一般アングラーではない気もしますが。
広瀬「いやいや。ただ連載を長く続けさせてもらっているので、そのときに釣れる傾向が分かってなんとか釣れているのが現実です。いきなり真冬に釣りしてもなかなか釣れないですから」
それが経験だと。
広瀬「そうですね。そこにセンスがあればトッププロにもなれるはず。ただセンスはなくても経験を重ねればそこそこでも釣れるようにはなります。そのためには釣れなくても釣れてもしっかりと記憶にとどめておくこと。だからこそなるべく多くフィールドに出ること。釣れないからやらないではなく、管釣りでも学べることは多くあります」
他魚種もそうですか?
広瀬「そこは人によりますね。月イチしか釣りにいけないなら、上手くなるための釣りにいくべきです。長く続けるためにも、楽しい経験を重ねましょう!」
ロッドも経験の積み重ね!?
いまのバス釣りに本当に必要なアクション、パワー、長さなど、吟味とテストを重ねて生まれた「デイズ360」を今回も使っていくぞ。
ENJOYレッスン「1」バス釣りの経験値ってナンだ!?
広瀬「どんなスポーツでも勉強でもそうですが、やればやるほど上達します。バス釣りももちろんそうで、まぁビギナーズラックもありますが、それも含めて経験です。遊びだからそんなの関係ない! でもかまいませんが、遊びだからこそ楽しみたい。そのためにはやっぱり経験は重要だと思います」
経験値の3原則1「やり通すこと」
到底釣れない行為(フックナシ、ルアー以外の物を使うなど)は重ねても無意味。生エサ、王道じゃないルアーを使うなど、釣ることを前提に試行錯誤するのは大いにありだ。
経験値の3原則2「覚えておくこと」
釣れた日時、場所はもちろん、ルアー、動かし方、天候などはメモして覚えておこう。釣りウマほど釣行ノートを作っているのはあるある。ただ釣るのはもったいない!
経験値の3原則3「活用すること」
到底釣れない行為(フックナシ、ルアー以外インプットしたらアウトプットするのが上達のための正攻法。釣行前にはデータなどを見返して頭に入れておく。経験が多いほど突然の変化にも対応できるようになるぞ。の物を使うなど)は重ねても無意味。生エサ、王道じゃないルアーを使うなど、釣ることを前提に試行錯誤するのは大いにありだ。
ENJOYレッスン「2」経験値があればできること
広瀬「タックルの扱い方が変わりますよね。より遠くに飛ばせたり精度が上がったり、そのためのロッド選びも分かる。ファイトもランディングもムダがなくなってバラしも減る。それが結果的にバスを釣ることに繋がります。いわゆる釣れる所作ができるようになります」
分かること1「季節感」
広瀬「季節が分かればおのずとバスの居場所も分かります。もちろん水中の季節なのでそれこそ経験です。そのためにも水中もそれ以外の色々な場所も観察することが大事です」
分かること2「釣れる場所」
広瀬「夏は水通しの良いところ、冬は水温が安定するところ。そしてそれが実際の現場でどこになるのか。そこまで分かって初めて経験値はアップします。理論の裏付けですね」
分かること3「ルアー&アクション」
広瀬「釣れる場所を攻められるのはこのルアー、いま興味を引くのはこの動き、みたいにルアーと動かし方が絞り込めます。それを分かったうえであえてハズすこともできます」
分かること4「1本の価値」
広瀬「釣れにくい季節やフィールド、ルアーが分かれば釣れた喜びは大きくなります。厳冬期の1本はサイズを問わずハイシーズンのジャンボみたいな」
なかなか釣れない……過去の経験をたどってみるも……
経験のワナに注意!
広瀬「経験と思い出巡りは表裏一体。『これで釣れたから』にとらわれすぎると別の手が打てなくなります。特に釣れない時期には陥りがちなワナです。今回の釣行がまさに(涙)」
……
…………
………………
「釣れない! これも経験なんダナ!」
それでもやり続ける!
思った以上に厳しい状況が続く。でも、諦めないのもテクニックですよ!
広瀬「それ僕のセリフです(笑)。しかし、本当に釣れんなぁ」
それでも経験は裏切らない!?
思った以上に厳しい状況が続く。でも、諦めないのもテクニックですよ!
広瀬「それ僕のセリフです(笑)。しかし、本当に釣れんなあ」
広瀬「冬は最低でも週イチで通わないと厳しいですね!」
あらゆる魚種の撮影が続き、思い出巡りに頼りがちなのも仕方なしのヒロセマン。それでもチャンスはあった!?
「今月のコレいいモノ!」マルチピースをまとめるのにも!
ロッドが増えてきたら、あると便利なのがロッドベルト! 束ねて巻くだけでバタ付くこともなくなり、持ち運びや収納時に役立つ。購入はメジャクラオンラインショップにて!
今月のENJOY!! イッポン!!
デイズ360 D360S-610L(メジャークラフト)
項目 | スペック |
---|---|
全長 | 6ft10in |
アクション | ファスト |
対応ルアー | 1/16~1/4oz |
対応ライン | 4~8lb |
価格 | 40,700円(税込) |
注目ポイント
グリップはEVA。微妙な凹凸のシェイプが手の位置を自然と決め、握りやすさをさらにサポートしている。
ヒロセマンおすすめのワケ
広瀬「新バスロッドシリーズのデイズ360。遠投と精度のどちらもイケるギリギリのレングス設定で個人的には嬉しい1本! 使えば使うほど使いどころが分かってくるのでぜひ!」
ヒロセマンのプロフィール
バス釣りの伝道師:広瀬達樹 a.k.a.ヒロセマン
ハイコスパタックルブランド、メジャークラフトのプランナー兼プレイヤー。
ルアーの釣りが大好きだ!
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
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