メガバスルアーに搭載されてきたギミックの秘密17機構を全部ご紹介!

「多目的重心移動」や「シャフトバランサーシステム」など、独自に開発された様々な技術や機構は、メガバスを象徴する存在のひとつといえるだろう。 そのほとんどが特許を取得済みであり、またグッドデザイン賞を受賞する際の一因となっていることも多々。近年のメガバス製ルアーに使用されている主な17の機構を紹介しよう。

●文:ルアーマガジン編集部

2024 新製品情報

重心移動(PAT.)

ルアー進化の大きな1歩

従来ルアーを水中に沈めるために用いられてきたウエイト(錘)に、遠投性の向上と安定した飛行姿勢を実現するための機構。逆風や強風下でもロングキャストを可能とする。

主な搭載ルアー

ITOシャイナー

[写真タップで拡大]

LBO(リニアベアリングオシレーター)II(PAT.)

飛ばして動かすためのLBO(PAT.)の正常進化形

[写真タップで拡大]

マイクロボールベアリングを無限ループで配列し、シャフトの状態でウエイトがリニアに移動。圧倒的な飛距離と着水と同時に泳ぎだすアクションレスポンスを実現。

主な搭載ルアー

IxIシャッドシリーズ(2018)

[写真タップで拡大]

スーパーZシリーズ(2020)

[写真タップで拡大]

多目的重心移動システム(PAT.)

メガバス的重心移動システムのオリジン

[写真タップで拡大]

球体の重心(ウエイト)がボディ内部を前後に移動することで、飛ばすことはもちろん、潜行、アクションとプラスアルファの目的を持った重心移動システム。荒天時の釣行で伊東さんの頭に突如クリアに発想が降りてきたというのは、マニアならずとも有名な話だ。

主な搭載ルアー

ディープXシリーズ(1993)

[写真タップで拡大]

ライブX リバイアサン(1994)

[写真タップで拡大]

慣性バランサーシステム(PAT.)

バスルアーに力学を取り込んだモニュメント

[写真タップで拡大]

ボディ前部に設置された球体ウエイトが左右に倒れこむ機構。初代ドッグX で導入されドッグウォークが深化。ジャイアントドッグXではタングステン化、ドッグX Jr.コアユでは横方向だけではなく縦方向にも動く慣性バランサーシステム2(PAT.)が搭載されている。

主な搭載ルアー

ドックX(1992)

[写真タップで拡大]

ドックX Jr.コアユ(1998)

[写真タップで拡大]

ウォーターインテーク(PAT.)

無機物を水になじませ艶やかに主張

[写真タップで拡大]

水流を受けるルアー正面に設けられたインテーク。そこから取り込まれた水が後方のダクトから放出されることで、水面であれば艶めかしいサウンドやバブルを発生し、水中なら乱水流の発生でアピールする。

主な搭載ルアー

ポップX(1996)

[写真タップで拡大]

created by Rinker
メガバス(Megabass)

ウオーターチャンバー(PAT.)

水を取り込んで多彩な動きに変換する

[写真タップで拡大]

カップが集積した水流が内部のチャンバーに取り込まれ、さらに水圧がかかると左右2つのダクトからアンダーフローするシステム。

主な搭載ルアー

ポップMAX(2003)

IITOハイドロダイナミクス.ウォーターストリーミング(PAT.)

水流制してカバーも制す

リップの付け根に設けられたウォーターインテークから水流を取り込み、ボディ各所から噴射。これにより、ボトムやカバーに食らいつくとともに根掛かりを回避しやすいスイミングポジションをキープする。

主な搭載ルアー

サイクロンシリーズ(2004)

バックボーンリブ

ボディを守り、ロールにキレをもたらす背骨

[写真タップで拡大]

ボディ内部上面の中心線に沿って左右に複数個設置されたリブのこと。これによりボディの耐衝突強度が向上するほか、ルアー自身のABS重量の高重心化により、ローリングアクションの倒れこみにも影響を与えている。

主な搭載ルアー

ポップMAX(2003)

スコップビル(PAT.P)

水流を掘るくぼみが独自のアクションを生む

[写真タップで拡大]

リップを平面ではなく立体方向に成形することで、水の流れをルアーアクションに影響させる、その見た目からスコップビルと命名。搭載されるルアーによって形状が微妙に異なっているのもこだわりだ。

主な搭載ルアー

プロップダーター80(2000)

ビッグ-M 2.0(2020)

シャフトバランサーシステム(PAT.)

重心移動とは別ベクトルの方向性

いわゆる固定重心システムへのメガバス的回答。ロールの軸となるボディ下部にシャフト状のウエイトを固定することでキレのあるローリングアクションを実現。ヴィジョン95に初めて搭載された。

主な搭載ルアー

ヴィジョン95(2001)

[写真タップで拡大]

クランクシャフトバランサーシステム(PAT.)

重心移動とは別べくとるの方向性

ヴィジョン95のシャフトバランサー(PAT.)の後方部分をボディ形状に合わせてカーブ状に設置。ミノーともシャッドとも違う、フラップスラップ独自のアクションを生み出すことになった。

主な搭載ルアー

フラップスラップ(2003)

[写真タップで拡大]

トランスフォーメーションシステム(PAT.)

水流を掘るくぼみが独自のアクションを生む

[写真タップで拡大]

Xポッドに搭載されたコマンドビル(PAT.)とウォーターインテーク(PAT.)により、ひとつのプラグを数種類のルアーに可変(トランスフォーメーション)させること。スイッチではリップに導入することで、ウエイクとダイビングのモードに切り替えることができる。

主な搭載ルアー

Xポッド(2000)、スイッチ(2000)

R.A.B(PAT.) ラダーバランサーシステム

未見の音と水流でビックバスを制する

[写真タップで拡大]

ルアーのアクションに合わせてボードの先端にセットされた球状のウエイトが中心軸に沿って振り動き、ボディの側面に当たることでスレたビッグバスのスイッチを入れる打撃音と振動波を発生。アクションの舵取りにもなることから、ラダー(舵)と名付けられた。

主な搭載ルアー

i-ジャック(2015)

[写真タップで拡大]

アイウィング135(2019)

[写真タップで拡大]

スイベルフックアイ

刺さって逃さないムービングフックアイ

[写真タップで拡大]

縦でも横でもなく360度回転するスイベル融合型の遊動式フックアイ。バスの動きにルアーが追随し、バラシも軽減する。

主な搭載ルアー

i-スライド 265R(2023)

マグホールドシステム(PAT.P)

丸飲み上等の隠密機構

[写真タップで拡大]

バランサーとしても機能する、ボディ内部に内蔵されたネオジウムマグネットによるフックのホールドシステム。フックの存在感を消す。

主な搭載ルアー

マグドラフトシリーズ(2001)

[写真タップで拡大]

ツインスパークLBO(PAT.)

ジョイントルアーが超遠距離砲になる

[写真タップで拡大]

連結ボディのプラグのいずれのパートにも可動ウエイトシステムLBOII(PAT.)を搭載すること。複数基の相乗効果により単体を圧倒する飛距離とクイックなアクションレスポンスと安定性をもたらす。

主な搭載ルアー

ゴーラム147F(2023)

[写真タップで拡大]

ライブワイヤードシステム(PAT.P)

ライブベイトに肉薄するルアーの生きた骨子

[写真タップで拡大]

形状記憶チタン製ワイヤーをルアーの背骨(スパイン)のように用いたチューニングシステム。ワイヤーの本数や太さ、長さ、組み合わせ方などにより、難攻不落のビッグバスが好む動きに対応できる。ジョイントベイトとの相性が良く、よりリアルな遊泳姿勢を再現する。

主な搭載ルアー

スパインX(2023)

[写真タップで拡大]

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!


※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。