藤田京弥さんの「メガバスと私」ポップXは小学生の頃からずっと好きで使っていた

日本……否、世界に誇る日本のルアーブランド「メガバス」いつの時代も話題に事欠かないメガバス製品は、世代を問わず多くのアングラーを魅了してきた。それは、トーナメンター、メディアプロ、メーカー代表など、様々な立場にある、プロアングラーも同じ。みんなが夢中になったメガバスとのエピソード、今回は藤田京弥さんに語っていただいた。

●文:ルアーマガジン編集部

2024 新製品情報

藤田京弥さんのプロフィール

藤田京弥(ふじた・きょうや)

彗星のごとく現れ、JBのビッグタイトルを総舐めし、本誌対決企画・陸王の記録までもすべて塗り替えた令和の怪物。その勢いはとどまることを知らず、今季から参戦しているアメリカのB.A.S.S.ノーザンオープンでは総合成績2位を獲得。来季からエリートカテゴリーへチャレンジする、日本の最高傑作。

メガバスとの出会い

自分は父親の会社の人からルアーをもらってバス釣りを始めたんですけど、その中にドッグX Jr.コアユがあって、それは今でも持っていますね。人生の初バスを釣る前に、釣れなかったんですけどバイトがあったのはこのコアユでした。

あとはその人が伊東さんのVHS「X-Bites」を貸してくれて、ヒロ内藤さんのビデオとかと並行して見てました。いつも伊東さんが「X-Bites」の最初でごねる下りがおもしろかったですね。

2008年くらいにフィッシングショーで売っていたルアーの解説だけのDVD(Pandra’s Box)も「こうやって使ってほしい」っていうイメージが小学生の自分が見ても伝わるくらい、すごくわかりやすくて、ロッドワークの強さとか細かいところまで丁寧に解説されてた記憶があります。

伊東さんはメガバスで今までにないようなルアーを作っていたし、だからこそユーザーにしっかり伝えたいという強い意志や熱意を幼いながらも映像から感じてましたね。

ドッグX Jr.コアユ

メガバス絡みの小ネタ

アメリカにチャレンジするようになって、どこの釣り具屋でもメガバスが売ってて本当にスゴイなと思いました。バスプロショップスに置いてもらうのってすごく難しいって聞いたんですけど、メガバスはそれをクリアしてるし、棚も広く取られている。

世界で認められてるとは、まさにこのことだなとアメリカで感じましたね。

メガバスのブランド、ルアーへの印象

小学校高学年くらいのときはカッコイイな~くらいに思っていましたけど、今改めて思うとすごく考えて作られているし、動きの良いルアーが多いですよね。

ポップXとベビーポップX、プロップダーターiウエイクは今でもボックスに入ってるし、総じてトップ系のルアーは個人的な好みに合ってるかもしれないです。

あとは、当時(小学校高学年)は初代デストロイヤーが中古で1万円しないくらいで買えたので何本か持っていました。少年ながらに、メガバスらしいデザインがやけに魅力を感じてましたね。

今も昔もですが、常に新しいルアーを世に送り出してますし、独自の世界観を持っていていいなと思います。

記憶に残るメガバスアイテム

ポップXはやっぱりいいですね。小学生の時からずっと使っていたし、それがベースになっているのかはわからないですけど、チャビーポッパーとか、僕は首振り系のポッパーが好きですね。

ポップX

created by Rinker
メガバス(Megabass)

あと、XJ-100も良く釣れた記憶ありますね。テールが取れちゃって、いろんなワームを付けてました(笑)。

XJ-100

あとはキャッツキルワームの2.5inと1.5inは、結構使っていて、ワッキーのベースになったワームだし、ソルト用のロッキーフライもジグヘッドで良く釣ってました。今思うと自分の中のマイクロベイトの走りだったかも(笑)。

初めて釣ったロングワームもトーナメントクローラーでしたね。兄(藤田夏輝)がそれよりもデカいモンスタークローラーでめっちゃ釣ってたり、色んなインスピレーションをメガバスルアーから受けていましたね。

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

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