青木大介さんの「メガバスと私」シグレとX-80はカッコいいとかじゃなくて「釣れるルアー」

日本……否、世界に誇る日本のルアーブランド「メガバス」いつの時代も話題に事欠かないメガバス製品は、世代を問わず多くのアングラーを魅了してきた。それは、トーナメンター、メディアプロ、メーカー代表など、様々な立場にある、プロアングラーも同じ。みんなが夢中になったメガバスとのエピソード、今回は青木大介さんに語っていただいた。

●文:ルアーマガジン編集部

青木大介さんのプロフィール

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青木大介(あおき・だいすけ)

「俺の職業バスプロ」というキャッチーの通り、国内のビッグタイトルを総なめし、トーナメントシーンでは圧倒的実力とカリスマ性で支持を得ていた。優れた状況判断能力で「今を釣る」というスタイルを早くから実践し、そこに精度と効率を両立させた「速いフィネス」で的確に釣るのが強さの理由。

メガバスとの出会い

釣りを始めた時に1番人気で買えないルアーでしたね。性能というより、もう見た目のキレイさに惹かれました。

近所の釣り具屋にポップXが入荷するという情報を耳にして、早朝からお店に並びましたね。いざ、オープンしたらもう人だかりでぐちゃぐちゃ。とにかく手を突っ込んで、2つ獲れた時には感動しましたね(笑)。動かしてみたら、結構首を振るので、当時はそういうルアーもあんまりなかったので楽しかった記憶があります。

自分がトーナメントに意識が向きだした頃も買えないというほどではないにしろ、人気は人気で、手に入りにくいモノに頼れないということでちょっと遠ざかってしまいましたね。

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記憶に残るメガバスアイテム

トーナメントで思い出のあるメガバスルアーは2つ。

1つはシグレ。メディアに出始めた頃、凄く頼りにしてたルアーで、ディーズスキャンダル5でも炸裂しましたね。あとは野尻湖の虫パターン。色んなものを試した結果、明らかにシグレだけ食い方が違いましたね。シルエットというよりは波紋がキーなのかな? シェイキングでよく釣らせてもらいました。

もうひとつは、X-80プロップダーター。当時、プロになって1年目くらいの時に河口湖でめちゃくちゃ釣れて。速巻きで使っていたんだけど、チャプターとかでも優勝させてもらいましたね。ただ、完全シークレットにしていたし、メディアにもあんまり出ていなかったので、自分が使っているイメージはないかもしれないですね。

トーナメントに出るようになって、ちょっと遠ざかったけれど、この2つだけは、「カッコいい」とか「欲しい」ではなく、「釣れるモノ」として使っていました。

メガバスのブランド、ルアーへの印象

世界的に見ても、日本を代表するブランドで、ルアーのクオリティに関しては文句のつけようがない。僕はトーナメンターなので、釣れる釣れないに重きを置いてしまうけど、所有欲や収集欲を満たすことができる一面を持っているという意味で「モノ」として、レベルが高いですよね。

メガバス絡みの小ネタ

ポップXを買ったショップが今はないんですが、キャスティング伊勢原店。のちにそのお店でアルバイトすることになるんですけどね(笑)。

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