
三原直之さんが3~4月のプリスポーンバスを攻略するために、気をつけていることや必ずチェックするものなど、10コの基礎知識! 余すところなく伝授してもらった。
●文:ルアーマガジン編集部
【1】プリスポーンバスが溜まる場所
【2】雨が降ったらバックウォーター直行便
この時期の雨はだいたい水温より温かいので、雨が降ったらバックウォーターに直行です。バスの平均サイズはそこそこデカいですが、だいたいミドルクラスちょいが多い。超でかいバスはバックウォーターに差したりはしません。
数の多いミドルサイズとは全然別の行動をするのが超ビッグバスで、東条湖なら一生ダムサイト付近にいるのかもしれません。たとえば池原ダムでも60cm弱まではバックウォーターに差してきますが、65cmオーバーとなると平成の森周辺(ダムサイト近く)から動かないと思います。このサイズを狙って釣るにはベッドシーズン以外にないのでしょう。
【3】プリ期の水温の真実
水温9度が分岐点
【1】で3コめまでのベンドを狙えと言いましたが、冬でもその場所にはいるんですよ。そのバスがルアーを食うか食わないかの分かれ目の水温が9度です。9度あれば食ってくれるかな、と考えます。
また、春の魚は上流に差しますが、単体ではなかなか釣り辛い。複数で差してくる水温が9度以上で、10度あれば魚の分母が増えるかなと期待できます。差すのに適正な水温になると群れで上がってきます。こうなると釣りやすいですね。
【4】水位による付き場の違い
【5】垂直岩盤をボトムのように使う
【6】見えバスは「ふわ~」で寄せて食わせる
この時期に見つけた見えバスにはビッグベイトも有効です。バスよりも岸側に投げて、ふわ~っと沈めてやります。寄ってきたら、ボトムに着いた瞬間にジャークで食わせるか、止めたままにしておくかはそのときのバスの様子次第。最初のふわ~で寄ってこなければ他の手を考えます。ハードベイトとソフトベイトで食いが変わるので、レイジーかギルロイドを使い分けます。
【7】風が吹いたらボトムゴリゴリ
【8】強風ならクランクベイトで中層「トトト」
これも風が強いときのパターン。マテリアルは関係なく、強めのシャロークランクかミディアムダイバー、もしくはフラットサイドクランクで、ミドストを通すようなレンジをクランクでゆっくり巻きます。トトトトトトというスローなリズムで何も当たらない中層を巻きます。
風が強いときほど有効で、ミドストをしたいけどバシャバシャ過ぎてできない。ルアーに気づいてもらえない、キャストもできない、という状況でクランクの中層トトトが効果を発揮します。
バスも素早くは動けない時期だし、水が揉まれているなかで誘い出す時間をかせぐためにゆっくりと巻きます。
【9】ネコリグ≒フットボール
垂直岩盤で使うフットボールジグの動きを、食いが渋い状況でライトリグにシフトしたい場合、ネコリグかジグヘッドになります。シルエットはあまり関係なく、1.8g以上のネイルを入れて素早く落としてやりましょう。
イールクローラー 5.5in(イマカツ)
【10】「強さ」はシビアに!
三原直之さんのプロフィール
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発売日 | 定価 |
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2023年5月19日 | 990円(税込) |
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