三原直之さんがプリスポーン期にデカバス狙いで使いたいルアーとその使い方を片っ端からざっくり解説。目からウロコの使用方法も盛りだくさん!
●文:ルアーマガジン編集部
三原直之さんのプロフィール
三原直之(みはら・なおゆき)
ライブスコープを積まず、バスとルアーに対する深い洞察力でJBトップ50を戦い続ける稀有なバスプロ。三原虫やフラシュリンプ、ビッグベラー175など独創的なルアープロデュースにも定評がある。
三原直之さんが3~4月のプリスポーンバスを攻略するために、気をつけていることや必ずチェックするものなど、10コの基礎知識! 余すところなく伝授してもらった。 【1】プリスポーンバスが溜まる場所 【2】[…]
三原さんの豆知識、プリスポーン期のカラー
三原「ビッグベイト系はフナやウグイの色がいいですね。ワームは基本グリパンですが、バスが浮いていてフリーリグをやりたいときや中層フォールで食わせたいときはウォーターメロンを使います。単純に水に馴染む色ですね。グリパンはボトムに馴染む万能色です」
ギルロイドJr.(イマカツ)
対ビッグバスの基準ルアー
狙っているバスが大きいときの基準となるルアーがギルロイドジュニアです。サイトで深みからシャローへとおびき出すときに使います。デッドスローシンキングに調節するのは必須。フィーディングスポットに置いておいておびき出すこともあります。リアフックはピアストレブル#2、フロントはブルータル#3(以下ともにフックはすべてリューギ)。
アンドロイド180(イマカツ)
垂直岩盤でアピール大
ギルロイドの場合、食わせやサイトが8割で、おびき出しは2割。アンドロイドは逆で8割がおびき出して寄せます。夏に近くなるとハスやオイカワが増えてきてアンドロイドが強くなる。寄せる釣り方は、オープンなエリアでS字で泳がせて、すっと岩盤の影に隠すなど。S字の幅が大きいので、垂直岩盤下にいるバスにもアピールしやすい。
レイジースイマー(イマカツ)
止めておくだけで食わせるビッグベイト
食わせのビッグベイト。ギルロイドと使い分けますが、ギルロイドは止めて見せて、最後にワンジャーク入れる。そのときに食わなかったりジャークに付いてこれない状況だと、かわりにレイジーを投入します。投げて置いて、止めておくだけ。基本は動かしません。フェザーフックはキャストしてボトムに置くまでにバスに見つけてもらうためのマーカーです。フック隠しの意図はありません。フックはフェザードピアストレブル#3。
バクラトスイマー(イマカツ)
ミドストのでかい版
大きいミドストです。ジグヘッドリグの張らず緩めずのスイミングとバクラトのカーブフォール軌道がすごく似ています。バクラトはシャッドテールが付いているので、勝手にロールしながら落ちていく。バスがあまり見えない状況で使い、カーブフォールの途中になにかに当ててやることがポイント。ほとんど巻かずにロッドワークだけで落としていきます。
ステルススイマー(イマカツ)
ソフト素材なアンドロイド
アンドロイドのソフト版として使う。ライトウエイトヘッドのトリプルフック(メインフックは外す)使用のため非常に軽く、表層直下をフラフラと巻いていく。フェザードピアストレブル#4はレイジーと同じ理由。
ジャバロン140(イマカツ)
ボトムを這いずり回るやつ
10gから1ozまでのビフテキリグで使う。基本はボトムシェイクかボトムのストップ&ゴー。リール1/4回転ずつカクカクカクと素早く巻く。音や砂煙を上
ギルロイドミニー(イマカツ)
ボトムで土煙モクモク
ギルロイドやアンドロイドを投げても食ってくれないときに投入。ボトムをガリガリ小突く使い方。ジャバロンでは大きすぎるときにもいい。土煙を上げたあと、止めても食わせられる。フロントはピアストレブル#7、リア#5。
使用タックル【1】
用途 | タックル |
---|---|
(左)ジャバロンビフテキ用 | RRRビートブースター701MH+ グラビアス7.3L エクスレッド14lb すべてロッドはイマカツ、リールはジーニアスプロジェクト、ラインは東レ。 |
(中)バクラト、ステルス用 | RRRテンファイブ700MHGグラス グラビアス6.6R エクスレッド16lb |
(右)ビッグベイト用 | ロデオライドリバイバーRRRバトルクライ70XH 三原シグネチャーモデル・グラビアス(ロングハンドル&三角ノブ) すべてMCスクエアードセラミックボールベアリング入、エクスレッド20lb。 |
ダルド100(イマカツ)
濁ればミドストよりダルド
風が吹いているウインディーサイドで使う。ジャークしてボトムに当てたり、弱いジャークでちょんちょんやって浮かせたり。ノーシンカーワームをトゥイッチして浮かせるイメージ。なるべく濁っているほうが効果的で、濁ればミドストは釣れずジャークベイトが有利になる。ポーズなしの連続トゥイッチで誘い、ボトムに当たった瞬間に食うので、トゥイッチはボトムへの誘いと考えよう。
IS-100(イマカツ)
雨後インレットで爆巻き
濁ったときにボトムに当てながら速く巻く。とにかく速く巻く。スピードで見切らせず勢いで食わせる。池原ガイドの井上太さん直伝で、池原ダムの雨後インレットでの爆釣パターン。このマットレッドホットタイガーが特に好き。
アイアロー65/50(イマカツ)
日向ぼっこバスを釣る
クリアで凪いだ状況で、体温を上げたくて表層にポカンと浮いているバスに抜群に効く。特徴はリップレスなのに、一旦潜ってから頭から浮いてくる特殊ダイブ。PEラインにフロロリーダーで使い、バスから離したところにキャストし、ドリフトでバスから2m程度の距離まで近づける。その間にフロロリーダーを十分に沈ませておく。バスがルアーの存在に気づいたときに、ハンドル1/4回転だけ巻くと、ちょんと頭から潜ってふーっと頭から浮いてくる。この浮上で食わせるルアー。I字引きで食わせることはほぼない。
フロロリーダーを十分沈めると、ちょんと動かすと頭からダイブして頭から浮上する。バスが気づいた瞬間にダイブさせることが大切。
ジンクスミニスーパーブレードTG シェルブレード 3/8oz(イマカツ)
シャローのド中層を巻け!
IS100と同じで濁ったら巻くルアー。アラバマやビッグウイローでも釣れる状況だが、1m程度のシャローでは巻けない。そういう場面でシャローのど中層を巻くだけ。ゴールドブレードは強いため、シルバー系のほうが無難に使える。
イールクローラー 5.5in(イマカツ)
レインボーシャッド 3in(イマカツ)
ピクピクが止まらない
アイアローでも食わないときのピクピクパターンで使用。「静」のアイアローで食わない場合、「動」の止めない連続1点シェイクで粘って食わせる。フックはフォグショットTC#5。
ハドルファットフライ エラストマー 2.8in(イマカツ)
エラストマーでモアロール
ミドストで使うのでヒレを全部カットしてロールを強くします。エラストマー素材は浮力が強くロールさせやすい。ファットフライはテールが小さいが、ワーム素材の3inはテールが大きいので少し濁ったときにモアパワー用として投入する。
ダッドカット 4in&ミッキーヘッドジグタングステン 5/8oz+ブシドー 4in(イマカツ)
使用タックル【2】
用途 | タックル |
---|---|
(左)アイアロー用 | インクレディブルセンサーS-63LZZ(ジーニアスプロジェクト) ルビアス2004(DAIWA) スーパーライトPE0.4号、パワーゲームリーダー6lb(東レ) |
(中)ミドスト用 | インクレディブルセンサーS-63LZZ(ジーニアスプロジェクト) セルテート2506(DAIWA) エクスレッド3lb |
(右)ミノー・ジャークベイト用 | テムジンコブラ65Mグリップエンドカット(エバーグリーン) グラビアス7.3R エクスレッド12lb |
三原直之さんが3~4月のプリスポーンバスを攻略するために、気をつけていることや必ずチェックするものなど、10コの基礎知識! 余すところなく伝授してもらった。 【1】プリスポーンバスが溜まる場所 【2】[…]
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
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