《チニング》釣り針(フック)に関する超重要なお話。「基本はオフセット!」の理由は?[もりぞー的 アーバンチニング第7回]

アーバンチニングエキスパートもりぞーさんによるチニング連載、第7回目は、チニングにおいて重要な要素の1つであるフックがテーマだ。

●文:ルアマガプラス編集部

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アーバンチニングの第一人者であり、フリーリグゲーム提唱者

【森 浩平(もり・こうへい)】

大阪府在住。アーバンチニングの第一人者で、クロダイ・キビレの年間キャッチ数は年間2000枚を越すことも。ベイトタックルスタイルとフリーリグの有効性にいち早く着目し、この釣りを普及させてきた。愛称はもりぞー。

ボートチニングをやり込む日々

ルアマガ+をご覧になっている皆さま。ダイワフィールドテスターとして大阪の淀川をホームに活動中のチニング伝道師”もりぞー”こと森浩平です。

先月放送されたTheフィッシング浜名湖チニング回はご視聴いただけたでしょうか? 私の本業はショアからの釣りであり、ボートは嗜む程度でした。しかし、最近はボートでの撮影も増えてきたため「他の人に見せるなら、もっとボートでの釣りの精度を上げなければならない」と思い始めました。

そこで、最近は積極的にボートチニングに取り組んでおり、友人が出船するときは一緒に乗せてもらって、楽しみながら釣り込んでいます。

タックルも使うルアーも同じで釣り方も岸と同じなのですが、足場が動く関係で、ラインが引っ張られてボトムからリグが浮き上がり過ぎたり、意図せず動かしすぎたりしないようにコントロールして口を使わせるのがコツですね。

せっかくボートに乗るので、チニングの合間にはシーバス釣りも楽しんでいます。春の大阪湾はマイクロベイトやカタクチイワシが入るとシーバスの活性も爆上がり。ストラクチャー際にルアーを通すと面白いように反応してくれます。オススメはモアザン ベイソールミノー73S-DR。

搭載された磁着重心移動システムが絶妙でアキュラシーキャストが最高に決まりまくりで気持ちいいのなんの。急速潜行でMax 3m overのレンジを引ける必携プラグです。

レンジ入れたい時はモアザン リアルスピン STの21g。ボトムからの巻上でミノーに反応しなかった魚をヒットに持ち込めます。

話が脱線しましたが、様々な釣りを楽しむことで、自分の釣り技術を向上させることができるので、皆さんも色々とチャレンジしてみて下さい。

フリーリグは、基本はオフセット。ワイドゲイプの理由

さて、今回は針について少し語ります。

基本はオフセットフック

フリーリグスタイルにおけるチニングで使われる針は圧倒的にオフセットフック。理由は根掛かりしにくいから。

沈み石が点在するゴロタ場、牡蠣瀬、枯れ木、ゴミなどが沈んでいるボトムにリグを通す場合、スナッグレス性能(根がかりしにくい/引っかかりにくい機能を指す)が高い針を選ぶのがセオリーのひとつ。

ガードの付いていないストレートフックだと、フッキング性能は素晴らしい反面、すぐ根がかってしまったり、トラブルの元になるので、砂地エリアなど、自分で投げる場所を選ばないと駄目ですが、オフセットフックは、スナッグレス効果を高めた針なので障害物に対して引っかからずにタイトに攻めることが出来ます。

シルバーウルフフックは何故ワイドゲイプ形状なのか?

「シルバーウルフフックSSワイドオフセット」は、ジャンルの先駆けとなるべく、私がダイワに作って貰った史上初のチニング専用オフセットフックです。

このフックがワイドゲイプになっている最大の理由は、巻き・止め・フォールetc…。様々な釣り方にマッチすることができ、また、合うワームの種類もメーカー問わず多いためです。ワイドゲイプにすることで、ワームをしっかりとホールドすることができ、より確実なフッキングが可能となっています。釣り方やワームの種類によってフックを使い分ける必要がある中、幅広いシチュエーションに対応できる優れたフックです。

ワームの逃げシロがあるため、針先が飛び出しやすい
ワイドゲイプの利点は、ワームの形状やサイズにかかわらず、針先が飛び出しやすくなることです。魚が食いついた瞬間に、針先が素早く露出して口に刺さるため、確実なフッキングが可能となります。また、シルバーウルフワイドオフセットは針の先端部分をオープン気味の設定にしているため、口腔内に針先を立てやすく、フッキングの確率が高くなります。

ワームの逃げシロ(潰れシロ)が大きく、針先が飛び出しやすくなることは、アングラーにとってもワーム選択の幅が広がるということでもあります。状況に応じて、最適なワームを選ぶことができれば、更なる釣果UPを狙うことができます。

②テンションを抜く喰わせ方との相性が良い
テンションを掛ける釣り=巻き続ける釣り、後方からしつこく追尾してきて噛み込んでくる魚に対ししっかりワームを咥え込ませて針先を立てる「ノセ」に近くなる場面ではナローゲイプや針先内向きタイプの針も有効な選択肢となりえます。

テンションを抜いた状態で口を使わせる釣りではサイドアタック、横走り、喰い上げ、喰い下げ、居食いと口の使い方が状況によってバラバラなうえに積極的に「カケ」にいかないと針掛かりしません。魚がワームを吸い込んでからワームを吐き出すまでのわずかな時間内で針先を立てることが必要です。そういった場面ではナローゲイプやワイドゲイプであっても針先内向きタイプやワームサイズに対して小さい針はすっぽ抜けやすい傾向にあるので要注意です。

魚との距離が遠い遠投シーン、強風下、流速が早い状況、時に20mを超えるような深場。ラインスラックが多く出ている状態であればあるほどそれは顕著ですし、年間通じて見た場合、巻き続ける釣りよりもテンションを抜く釣りが有効になる場面が多いと言うのも事実といえるでしょう。

フリーリグチニングでは、ワイドゲイプオフセットが有効な場面が多いが故に、私が監修するチニング専用フックの第一弾はワイドゲイプ形状を選択した次第です。

状況に応じたフック選択

上記を踏まえて、よりスナッグレス性能の高いフックが良いならスティーズワームフックSS WOS(ワイドオフセット)、より細い線径かつゲイプ幅の狭いフックが使いたいならスティーズワームフックSS SOS(スリムオフセット)、ストレートフックが良いならシルバーウルフフックSSストレートという選択肢もありますので、状況に応じて使い分けてみるのも手ですね。

(スティーズワームフックSS SOS(スリムオフセット)はスナッグレス性能を求めないなら、クランク部をペンチで曲げてフラット気味にして使うのがオススメ)

釣りにおいて、針は魚と唯一接触する部分です。そのため、釣りのシチュエーションや使用するタックルバランスに応じて、針のサイズ、線径、形状、そしてワームのボリュームに対するマッチングを考える必要があります。

このため、餌用のチヌ針やブラックバス用のオフセットフックなど、同じ種類の魚を狙っていても、さまざまな種類の針が存在するわけです。

状況に応じて最適な針を選び、タックルをセッティングすることが重要。つまり、チニング用オフセットフックにおいても、用途別に多種多様な針が存在することが望ましいと言えます。

上:シルバーウルフフックSS ストレート#1/0(DAIWA)
下:シルバーウルフフックSS ワイドオフセット#2(DAIWA)

しかし、チニングはまだ発展途上の釣りジャンルであり、どの程度の需要があるのかは不明瞭な点も多いです。また、針自体が簡単に試作や製品化できるようなものではないため、需要があるとしても、その対応には時間と労力が必要でしょう。

チニングというジャンルの今後の発展に期待すると同時に、チニングアングラーの皆様からのご要望が増えることを期待しています。声が集まり、需要が高まれば、新たな針の開発や製造が進むことでしょう。

いよいよ5月。GWが近づいてきて、チニングがますます楽しくなる季節ですね!釣り方によって、オープンエリアでの遠投、小場所でのベイトフィネス、トップウォータープラグでの水面爆発など、釣れる場所や有効な釣り方のバリエーションも広がってきます。場所や日時によって釣果にムラがあるかもしれませんが、総じて釣果上向きです。GWには春のチニングを楽しみましょう!

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