《でかいメスだけ直撃》三原直之さんの春攻略3大ルアー

例年より季節の進行が早く、今号の制作時点で既に産卵が終わった個体もいそうな今日この頃。このペースで行けば、『ルアーマガジン』6月号発売時点には早くも回復期に入った個体が活発にフィーディングしている可能性もある。ここではそんな季節の進行を予想した上で、バス界のキーマン5人の賢人たちがGWを想定した3つのルアーを解説する。今回は三原直之さんが選ぶ春攻略ルアーをご紹介。

●文:ルアーマガジン編集部

2024 シーバス特集

三原直之さんのプロフィール

三原直之(みはら・なおゆき)

時にダイナミック&パワーゲーム、時に超フィネス。両極端なスタイルで時を捉え、国内最高峰トップ50の最前線を走る傾奇者アングラー。気鋭のアパレルブランド“NEW KABUKI BRAND”主宰。

4月末から本番! ダイナミック3スタイル

でかいメスだけに照準を絞った異端的発想=傾奇を体現せよ!

三原「バスフィッシングの1番のハイシーズンは6月ですが、そのちょっと前の5月、ポストスポーンの時期に使いたいルアーを選びました。いずれもド定番かもしれませんが(笑)」

もはや三原直之さんの十八番として知られるアベンタクローラーを始め、スイムベイトにポッパーにと今回はダイナミック寄りのセレクト。アベンタとジレンマポッパーは同シチュエーションで大小の使い分けとなる。

三原「水温が18~20度になって、トップウォーターの走りになるタイミング。でかいアベンタで浮いた大型のメスが出るので、可能なら4月末から投げておきたいですね。一方のジレンマポッパーはバスをスプークさせずに小型で獲るといったイメージです」

残るレイジースイマーは?

三原「オイカワの産卵に絡む時期となるため、シャローが旬を迎えるはずです」

詳細は各項をご参照。

でかいメスを仕留める三原直之の十八番!

アベンタクローラーRSR(イマカツ)

「でかいトップでメスを反応させたい。ペンシルでは速いので、アピールしながらゆっくり引けるクローラーベイトがベスト」どこをどう狙う? 「産卵場所周辺の縦ストやオーバーハング、ゴミの横など。カチャカチャうるさいやろなと思われるくらいのスピードで」

項目タックル
フックピアスクアッド#1/0(リューギ)
ロッドロドライドリバイバーRR700MHG テン・ファイブ(イマカツ)
リールグラビアス7.3右(ジーニアスプロジェクト)
ラインソラローム ルアーPE4号(東レ)

フックはワイドゲイプ設計の4本バリに換装。刺さりやすさを重視した軸設計で、掛けたら魚の動きに追従するスピンアイでバレを抑制。

どシャローに置くだけ もしくは中層サスペンド

レイジースイマー(イマカツ)

「狙う場所は水深50cm以下。オイカワの産卵を狙ってシャローを回遊する魚がターゲット」スイムベイトでオイカワをイミテート。「ボトムに置いておくか、糸を弛ませ中層を漂わせるか。バス自体を狙うのではなく、現れるであろうコース上で待つ釣りです」

項目タックル
フックフェザードピアストレブル#3(リューギ)
ロッドロデオライドリバイバーRR70XH バトルクライ(イマカツ)
リールグラビアス8.1右(ジーニアスプロジェクト)
ラインエクスレッド18lb(東レ)

「元々フローティングなので、ネイルシンカーでSPへと」アゴ下に0.5g、腹側に1.3~1.8gを挿入して浮力を要調整。「ギルネストもある時期なので」と、カラーはギル系を選択。

スローで機能が際立つ期待の新作が出番に

ジレンマポッパー70(イマカツ)

「いろんな魚の稚魚が増える時期なので、小型ルアーでもでかいのが狙えますね」アベンタのフォロー役だ。「使い方はスローが基本。3秒に1回チョン。糸の重さで水中にダイブします。もしくは竿を立ててシェイクしながらのゆっくり巻く。ルアーの頭で水面を叩き続けるイメージです。陸っぱりならPE仕様で飛距離を稼ぎたいですね。もちろんフロロカーボン4lbの直結で、他のライトリグと兼用でもOKです」

項目タックル
フックピラストレブルダガー#10(リューギ)※フロントのみ換装
ロッドロデオライドリバイバーRR61UL-Mアンセム(イマカツ)
リールセルテート2506(DAIWA)
ライン/リーダーソルトライン スーパーライトPE0.4号
パワーゲーム ルアーリーダー6lb(共に東レ)

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!


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