
ここ数年、4月1日のスケジュールは決まっている。目指すは「いろは坂」を越えた先にある山上湖……そう、この日に解禁を迎える中禅寺湖での撮影だ。
●写真:谷岡義雄
異国情緒あふれるロマンの湖へ
中禅寺湖へは、通っているうちに顔なじみの釣り人も増え、自ら釣りをすることよりも、彼らの姿や、彼らが釣り上げた魚を撮影させてもらうことの方が多いが、異国情緒あふれる周辺の雰囲気も相まって、毎回充実した時間を過ごさせてもらっている。
この湖を代表する対象魚といえば、レイクトラウトだろう。国内で唯一、中禅寺湖のみで遊漁の対象となっている。
正直なところ、まるでワニや爬虫類を思わせるイカツイ顔には、あまり魅力を感じていなかった。しかし、実際に撮影して見て分かったことが、とても写真映えする魚体だということ。
とくに好きな部分が先端の 白いとても大きなヒレと、そのイカツイ風貌に反して可愛いらしい瞳。何より、メーター超えも出ているほど、この魚にはロマンがある。
もちろん、解禁日だけでなく引き続き中禅寺湖には足を運ぶ予定だ。今年はどんなドラマチックなシーンに出会えるだろうか。今から楽しみでならない。
最初は苦手意識を持っていたが、釣れればサイズもデカイし、被写体としては最高の魚。大きなヒレと、いかつい表情の割に可愛らしい瞳がお気に入りのポイントだ。
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