《なるほど納得》怒涛の40アップ3尾連釣! 小野俊郎さんの春パターン攻略法

イチかバチかの春バス前線。落とし穴だらけの鉄火場で、攻守巧者・小野俊郎さんが最適解を徹底クエスト! ポイズングロリアスのNEWモデルを手に、大胆に攻め、守り……パターンど真ん中を突く。40アップ乱舞の完全ゲームがここに!

●文:ルアーマガジン編集部

2024 新製品情報

当たり外れのデカい春シーズン……決め手はどこに?

ビッグバスのシーズン、連発の季節…景気のいいワードが並ぶ春めくタイミング。その裏にある難しさを小野俊郎さんは十二分に知り尽くしている。事実、昼過ぎから早明浦ダムで釣行を開始するも反応が乏しい…。

小野「水温は15℃前後。プリスポーンだよね。早いオスはそろそろスポーニングエリアに陣取る」

バルキーなシルエットのデッドスローラーで探っていくも、チェイスは少ない。水深3mまで見えているが、魚影は確認できず。魚探をのぞき込むが、魚は思ったより深そうだ。

小野「春だからね。場所やルアーがハマらないと全くの『無』だよ」

かつてはJBトップカテゴリの大会も行われた老舗リザーバー。現在ではNPO法人さめうらプロジェクトが管理し、フレッシュな状況が保たれている。湖面利用の手続きやルールはWebサイト参照。

『ローモデュラス』が切り拓く低弾性カーボンの新世界

ショートバイトも多発するシーズン。今回持ち込んだベイト3機種は、そんなシビアな状況にピッタリだと小野さんは言うが……。

そぼ降る雨。通年釣れそうなゴミを撃ってみると、小バスから反応。やはり…と確信し、上流に的を絞る。

小野「この3本は、ポイズングロリアスのLM……低弾性を意味するローモデュラスという新ラインナップ。あえて低弾性のカーボンを適材適所に使っている。ショートバイトでもフックを絡みつかせ、バスの吸い込みを邪魔しない柔らかさを持たせてる。低弾性は重くなりがちなんだけど、アルティメットブランクスデザインによって、軽く、感度も体感できるように」

同じレングス、同じテーパーデザインでML、M、MHというパワーで展開するLMシリーズ。遠投性能を残しつつ、キャスト精度を突き詰めた長さと曲がり。巻きモノやプラッギングを愛する小野さんが研ぎ澄まさせた、まさに究極形のロッド群だ。

天候の崩れに合わせ、小野さんはロッドを持ち替える。パターンは見えている。岬の先端に絡む岩が、バスのコンタクトポイントとして機能しているようだ。バスは深いが、ジャークベイトで浮かせてハメた。今度は……スピニング!?

楽々ミドストでピンスポット+スロー

上流域「岬先端」+「岩」をキーにRVドリフトフライ1.8gジグヘッドでミドストを展開。「場所を絞って効率よく、釣りをスローダウンって感じ。この264SUL+、ホバストはもちろんジグヘッドワッキーにも最適。軽くシェイクするだけでティップが踊って、スラックを揺らしてくれる」ティップは白くマークされ、目感度も抜群だ。「これ、延々流しても釣れないよ。場所と釣り方がハマってるってことだよね」

RVドリフトフライ×1.8gジグヘッド

小野「ミドストで浮かせて追わせようかなと。このロッドはさっきのシリーズとは別で、ミドストやシェイク系に秀でたモデル。エキサイトトップでソリッドなんだけど、柔らかさだけでなく、ソリッドの重みを活かした設計。ラインスラックを揺らすためにあえてティップに重みを持たせ、ロッド先端を簡単に振らせられる。でもバットパワーは強烈。でかバス相手に、アゴを貫き、ファイトもいなしきる…春にぴったりだね!」

コンタクトポイント

スポーンを意識したバスが、ディープからシャローを目指す途中にある「変化」今回コンタクトポイントとなっていたのは、ディープから上がりやすい岬の、寄り添える岩。同様のスポットばかりで、浮かせる釣りが炸裂したのだ。

ミドストでも最速解。ならば……と、さらなるビッグバスを想定し投入したのがバルキーシルエットのシャッドテールワーム。ノーシンカーでスローリトリーブさせ、追わせて仕留める算段だ。手にしたのは168MH-LM。

小野「これもLMシリーズ。このモデルは太軸フックでも楽々貫くパワーと、わずかな違和感を明確にする感度がある。168M-LMとバイブレーションで巻きモノもハメたかったけど……今日は速いと追ってこないんだよね」

40アップ3連発!!

周囲のアングラーは、春バスの偏食さにかなり苦戦しているようだ。小野さんは岬に絡む岩に狙いをしぼり、スローに展開していくと……ヒット! ギラリとひるがえる魚体はかなりデカそうだ。…が、フックアウト。春の洗礼を浴びてしまった。しかし、確信はより深まった。ほどなくして小野さんは40を超える魚体をすくいあげ、早明浦ダムの別解を得た。

小野「オンオフの激しい春にアジャストできた。バスを読み切って、場所とパターンをハメられて、すごく楽しかった……! でも正直、追いは悪いし、バイトも弱かった」

RVミノー100(ジャッカル)を1秒ポーズのジャークで一閃! 強い釣りをピンスポットでハメる小野さんらしいゲームだ。「魚が深いのが分かった。でも巻きモノの速い展開に反応なし。スピーディかつポーズで追う『間』を作れるジャークベイトで引っ張り上げた」一番しなやか、というポイズングロリアス168ML-LMがジャークベイトにドンピシャだった。

そういうシビアな側面をフォローしてくれるのがタックル。攻めの釣りを、守りの要素でスペックアップしてくれる最適解が最前線のロッドなのだ。

使用タックル

ミドスト用

項目スペック
ロッドポイズングロリアス264SUL+(ジャッカル×シマノ)
リールヴァンキッシュC2500S(シマノ)
ラインレッドスプール4lb(ジャッカル)

シャッドテールetc用

項目スペック
ロッドポイズングロリアス168MH~LM(ジャッカル×シマノ)
リールメタニウムHG(シマノ)
ラインレッドスプール16lb(ジャッカル)

バイブレーションetc用

項目スペック
ロッドポイズングロリアス168M~LM(ジャッカル×シマノ)
リールメタニウムHG(シマノ)
ラインレッドスプール14lb(ジャッカル)

ジャークベイトetc用

項目スペック
ロッドポイズングロリアス168ML-LM(ジャッカル×シマノ)
リールメタニウムシャローエディションHG(シマノ)
ラインレッドスプール12lb(ジャッカル)

小野さんのリザーバー連発劇をムービーで!

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