[恐るべし]集魚灯パワーで魚を釣りまくる!激ヤバテクニックを検証!

釣り人口増加、いつものポイントに人いっぱい!? それならポイント作ろう。あの家邊克己さんが提案するポイント拡大術。合理的なので、その良さと注意点踏まえてご紹介。集魚灯アジングって楽しい!
※ルアーマガジンソルト2022年9月号より転載しています

●文:ルアーマガジンソルト編集部

2024 新製品情報

家邊 克己(やべ・かつみ)

アジングの人気メーカー、サーティフォーの代表。超実戦主義を標榜し、アジングを主軸としたライトゲームアイテムの開発を行う、アジングの名手。

ポイントが減ったなら開拓せよ!

いつも行っていたポイントが、釣り人の増加でいっぱい…。そう言って嘆いていないだろうか? ナイトアジングで一級と言われる防波堤などの常夜灯が絡むポイントは確かに人気だ。

だが、なぜそういった光が絡むポイントが一級なのかを正しく理解すれば、身近なあのポイント、あそこのポイントがあなただけのポイントになるかもしれない。

家邊「明かりを灯せばいいんですよ。そう思ってハピソンさんと開発した集魚灯をぜひ活用してください」

そう、家邊さんが薦めるのは「ポイントが無いなら道具を使って作ってみては?」という提案。家邊さんが薦める集魚灯を使う釣りは、一部の地域では禁止されているので要注意だが、使用が許可されている地域も多々あるので、活用しない手はないだろう。

家邊「確かに、漁師さんや地元の方の迷惑にならないように注意はすべきですが。僕が開発に協力した集魚灯、そもそもそんなに明るくも眩しくもないので、安心して使えるとこでは使ってください」

えっ、集魚灯って、明るくなくていいんですか!?

家邊「なぜ、アジが明かりに集まるかという根本的な理屈がわかっていれば、必要以上の光量は要りません。光にアジが集まってくるわけじゃそもそもないですから」

光にアジが集まるのではない!? 「集魚灯」って名前なのにですか?

家邊「アジのエサとなるプランクトンを光で集める事で、アジの足を止める場所を作るんですよ」

なるほど。走光性のプランクトンを集めるために、ライトを使う、ということですね? 家邊さんの解説をもう少し掘り下げつつ、集魚灯の活用法を模索していこう。

強い光は不要。プランクトンの走光性を利用する!

家邊「アジは、常夜灯の光に反応してそこに集まってくるわけではありません。エサとなるプランクトン類が、光に反応して集まるわけです。群れで移動するアジが、光で集まったプランクトンがあることで、そこに留まることから、常夜灯の下はアジングの一級ポイントとなり得るわけです」

なるほど、アジは回遊魚なのだから、その足を止めるポイントを作れば捉え切れるということだ。

家邊「光量も別に明るければいいってものではありません。結局のところエサとなるプランクトンが集まってしまえば、明暗の暗の部分で反応する魚が多いわけですから、敢えて光量を増やして周りを照らす必要もない。屈折の関係もあるので遠くを狙う必要もありません。ハピソンの集魚灯が、暗いんじゃないか?という指摘があるんですが、灯りが効いてくれば一時間もしないうちに、プランクトンが集まり出して、アジが足を止めるようになりますよ」

家邊さん曰く、もっともプランクトンが集まりやすい照射カラーは紫外線を含むグリーンライトなのだそうだ。

集魚灯の色に意味はありますか?

家邊「ハピソンの集魚灯の場合、何種類かの色に変えられるんですが、紫外線を意識した緑色が結果的には最もプランクトンが集まりやすいですね」

なるほど、なので取材時のライトカラーは緑を採用しているんですね。

家邊「照射角度の切り替えが可能ですが、遠くを照らすようなセッティングはあまりしません。堤防のギリギリにライトを置いて、照射範囲をカットするように、わざと明暗を作るように比較的下方向にセッティングするのが基本です。これであれば、航行中の船の迷惑にもなりにくい。周りに不要なプレッシャーも与えないので、オススメです」

プランクトンが集まるレンジに、的確にワームを送り込む

そもそも、光に集まってくるプランクトンってどんなの?

家邊「動物性プランクトンが主ですね。観察していれば、見えてきますよ」

ということで、光に集まってきたプランクトンを網ですくってみると多種多様。1mmにも満たないようなゴマ粒みたいなプランクトンから、なんかヨコエビ?いや、ダンゴムシみたいなモノ、陸上にいるハサミムシみたいな形のものまで多種多様。

光に集まったプランクトンを、網ですくってみるとこんな感じ。意外に動きが早い個体が多いが、遊泳力は乏しい。

家邊「海で生活しているエビの幼生、カニの幼生、少し大きめのゴカイみたいな生物までひっくるめてプランクトン。いろんな形がいます。こういったのが光に集まってきます。これを狙ってアジが集まりますので、よりイージーに口を使ってもらうために、設置する集魚灯にも明と暗を作っておくことが大事です」

そういや家邊さんの提唱するのはルアーを余り動かさない、ドリフトを主流としたスローアジングですが、動きを与えなくていいんですか?

家邊「基本、海の潮の流れに強く逆らってまで泳ぐ能力のないプランクトンがエサになっていますからね。光に集まってくるといっても、漂ってきたところで止まっているだけ。なので、いつも言ってるように基本は、そのプランクトンが集まっている層に、アジの興味を引く動きや形状のワームを止め置く、漂わせるのが基本の釣りになります」

【集魚灯アジング オススメワーム】

オーバル[サーティフォー]
最近発売され、評価の高いサーティフォーの新作ワーム。水中での水噛みがいいことから、ドリフト時の位置がナイトゲームでも掴みやすく初心者にも嬉しい。

ということで、アジングのキモとなるプランクトンを集めて止めることを基本にすれば、こういった集魚灯でポイントを作り出すことも簡単なのですね。専用の集魚灯とやら、欲しくなりますね!

サーティフォー×ハピソン コラボ集魚灯

充電式高輝度LED投光型集魚灯(YF-503)
表層に魚を寄せてヒットポイントを絞り込む
魚を寄せる波長500nmの青緑色や用途を広げる電球色にも切り替え可能
ポイントに合わせて角度調整が可能で明暗の境界が作れる
雨でも使える防滴構造(IPX4)
アジ・メバルだけでなくタチウオやホタルイカなどにもおすすめ
岸壁に吊るす、マグネット機能、三脚への装着も可能!


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