春といえば、必然的にでかバスの期待値が上がるシーズン。しかし、足場の限られるオカッパリで春を満喫するにはどうすればいいのだろうか? でかバスを釣るためのロジックを知り尽くした金森さんが春バスを抑える3つの定義を説く! 今回のテーマは春の「ベイト」。マッチ・ザ・ベイトを狙うのは言うに及ばずだが、他にも気にするべき点はあるという。
●文:ルアーマガジン編集部
ベイトに引っ張られる春こそ、マッチ・ザ・ベイトが重要に!
金森さんが2番目に上げた定義は『ベイト』。ルアーとアプローチ、場合によってはエリアまでも決める重要な要素。
金森「ため池のように、エサのレパートリーが少ない場所は例外だけど、どのフィールドも季節を象徴するベイトがいるはず。いわゆるマッチ・ザ・ベイトですね。これはあからさまに釣果に直結するし、ルアーとアプローチを決める重要なファクター」
さらに、金森さんは春のルアーセレクトに共通するものがあるという。
金森「キーワードは、春全体通して『スロー』です。そこに季節の進行具合、魚の状態で付随する要素が変わるだけ。例えば、早春の先駆けである2月は魚の目も良くないし、判断能力も鈍いから、スローとボリュームで勝負できる。けどアフターは逆で、魚が追えないからスローは共通するけど、吸い込む力も弱いから、軽いモノになる。もちろん、ミノーパターンのように例外もあるので、必ずではありませんが有利になる場面は多いと思います。でも……時にマッチ・ザ・ベイトを凌駕するものあるんですよね。それが、ルアーパワーとアプローチパワー。ただ、どれが優勢になるかはしっかり見極める必要がありますけどね!」
定義その2「ベイト」
カナモ流 春のルアーセレクトキーワードは『スロー!』
ルアーとアプローチを決める重要なファクター!! それは「スロー」。
【2月早春】スロー×ボリューム
フルスイング5in(レイドジャパン)
低水温により、視覚がはっきりしない早春には、スイムベイトや5in、6inクラスのミドストなど、ボリュームを意識したスローアプローチが有効。動けるバスのサイズも大きいので恐れずに。
【3~4月仲春】スロー×ボリューム×パワー
強風などで、荒れる日が増えるこの時期はルアーの強さをプラス。スピナーベイト+シャッドテールや、アラバマリグ、ジグ+チャンクなど、シチュエーションに合わせてセレクトしよう。
【5月晩春】スロー×軽さ
アフターのメスに照準を合わせ、表層から中層をスローに誘えるトップやホバストなどが台頭。吸い込みの弱さを考慮した軽めのルアーが尚良し。
マッチ・ザ・ベイトにルアーパワーとアプローチパワーが兼ね備わった三刀流ルアー!
スプリットテールをアラバマにセットしたシェイキング仕様。そのため、カーブフォール~垂直アプローチの接近戦でしか使えないが、カスミ水系のような垂直護岸かつベイトフィッシュを捕食しているようなフィールドではルアーパワーも相まって、凄まじい破壊力に。
プロップフッカー(インサイド) + フィッシュローラー3in&4in(レイドジャパン)
春といえば、必然的にでかバスの期待値が上がるシーズン。しかし、足場の限られるオカッパリで春を満喫するにはどうすればいいのだろうか? でかバスを釣るためのロジックを知り尽くした金森さんが春バスを抑える3[…]
金森隆志さんのプロフィール
金森隆志(かなもり・たかし)
類まれなる岸釣りのスキルを持ち、取材中に高確率でビッグバスを叩き出す、バス釣り界のスーパースター。春の釣りへの造詣が深く、毎年驚きのルアーやリグで春爆をモノにしている。レイドジャパン代表。
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
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