「メーター超えシーバス」を釣るために必要な要素とは?釣行の向き合い方からマル秘ルアーまで徹底解説!!【DAIWA岡本隆治の極鱸道】

「シーバス大好き営業マン」としてSNS界隈で話題彷彿中(!?)のアングラーであるDAIWAの岡本隆治さん。東京、大阪、北陸、九州と勤務地の異動に伴いながら、全国各地で釣りの腕を磨き続けている「シーバス求道者」である岡本さんに、ランカーの狙い方からシーズナルパターン、さらにはDAIWAルアーの「マル秘な」使い方まで徹底的にアングラー目線で解説!今回は先日自身3本目となる「メーターオーバー」のシーバスをキャッチした経験に基づき、岡本的メーター捕獲論、そして超おすすめルアーを語っていただきます。

●写真/文:岡本隆治

2024 チニング特集

DAIWAの凄腕営業マンにして次世代シーバスアングラー筆頭格!

岡本隆治(おかもと・りゅうじ)
三度の飯よりシーバス釣りが好きな、DAIWA営業マンきってのシーバスジャンキー。これまで転勤先である、大阪湾、北陸、東京湾などで釣りを楽しんできたが、現在のメインフィールドは九州。2020年にはMAX98cm、2021年にはMAX99.9cm、2023年には3本のメーターオーバーをキャッチした実績を持ち、ビッグベイト「モンスタースライダー」の開発にも携わる。

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ルアマガプラス読者の皆様、こんにちは!DAIWAのシーバス大好き営業マン・岡本です。

蒸し暑い夏がやって参りましたが、良い釣りはできていますでしょうか?

釣り業界はと言うと、コロナウイルスの5類移行等の影響もあり、リアル開催のイベントが盛りだくさん!シーズンインでそのイベント数も一気に増えている状況です!

営業の私もそういった場面で沢山のアングラーさんとお話をする機会が増え、皆様から沢山刺激を頂いていますm(__)m

企画させてもらった筑後川試投会。沢山のアングラーの皆様とお話できて最高でした!

私の釣行頻度の方は…その盛り上がりに反比例して減少中です、辛いです(泣)。
しかし、イベントの連続で目が回る感覚は久々で、ようやくコロナ禍前の生活が戻ってきたといった感じで、これはこれで楽しいです!

そんな中で、私の元に最近多く飛び込んだ質問が、「メーターはどうやって釣ったの?」「メーターを釣ったバーティスRってどーなの?」といった内容です。

実は5月のグルービンの記事を掲載後、奇跡的に自身3本目のメーターシーバスをキャッチしてしまいまして……有難いことに沢山御声掛けを頂きました。

熊本でキャッチした104㎝9.5kg!これまで釣ってきたシーバスとは一線を画すパワーと迫力に衝撃を受けました!

DAIWAに入社してから、釣りで一つ特化した部分を作りたいと思い、「メーターシーバスを釣る」という目標に数年間突き進んできました。富山湾、東京湾とメインフィールドを変え、中々その壁を超えることはできずにいましたが、幸運なことに九州に移住後約1年で3本のメーターのキャッチに至りました。

ブラックバスの60㎝・ヒラマサの30kg(おかっぱりなら20㎏?)といった、魚種ごとに、通いこんでも中々超えることが出来ない壁がありますが、シーバスにおいては100㎝こそがその壁であると思います。

この連載のタイトル「極鱸道」にもピッタリな気がしますので、思えば長かった私のメーターへの道の考察を今回は書いていこうと思います!

メーターシーバスを釣るにはどうすればいいのか。

「このルアーをこんな所に投げたら釣れます」なんて決めつけができる魚ではありませんが、現時点の私の中で考えているメーターへの道について、また、超オススメルアーについての2点にフォーカスしながらお話させていただきます。

岡本のシーバス遍歴

私は学生時代、奈良に住んでおり、大阪湾からシーバスを始めたのですが、フィールドまで距離があり、その当時はバス釣りがメインで片手間程度でしかシーバスをしていませんでした。

そして社会人となり、富山に配属され、そこから本格的にシーバスにのめりこみました。

富山に居た期間は2年程ですが、神通川という大型シーバスが潜む河川まで15分~20分程度の距離に住んでいたため、凄まじいペースで釣行を重ねました。メーターも数多く上がるエリアですが、経験も浅く、100の壁は遠く感じました。

富山湾でキャッチした98㎝。メーターいったと思ったのに…(笑)。

その後、東京は東久留米に転勤。最低でも釣り場まで1時間。渋滞にハマれば2時間以上は当たり前という環境に絶望(笑)。しかし、この頃から自分のスタイルがまとまりつつあり、東京湾ではかなりレアな99㎝のキャッチに至りました。

東京湾99.9㎝。大都会のど真ん中で、100を求めて走り続けましたが、自分にはこれが限界だった。

そして昨年福岡に転勤。九州の各地に出向き、運よくメーター3本のキャッチに至りました。

初メーターシーバス。自身の想いを乗せたモンスタースライダーで確信を持って食わせることが出来た。

「限られた時間」で向き合った私の鱸道

メーターシーバスを釣る一番の近道はメーターシーバスの実績が多いフィールドに毎日通いこむ事が一番であると思います。しかし、そんなことが出来る環境の人は限られていますよね。

私も週末・祝日の休みの釣りがメインで、しかも富山時代を除けば基本的にメーターを狙えるフィールドからは距離がある場所に住んできました。

私はその環境の中で自分のメーターを釣るために以下のような決まりを決めました。

その1:外洋に手を出さない!

これは自分の釣りの幅を狭めることになりかねませんが…(苦笑)。

海は基本的にベイトの動向に釣果が左右されます。それこそ毎日通える程近くにフィールドがあるアングラーであれば、状況を常に把握し、魚を探し出せるかもしれませんが、週末アングラーが海に手を出すと、毎週イチから振り出しに戻り、メーターどころか、魚に辿り着くので精一杯になりがちです。

海に近い富山時代は私も外洋をメインフィールドにしていましたが、東京時代から外洋エリアは完全に自分の釣りから排除しました。

外洋をメインにしていた富山時代は、ヤバい時に週14釣行ぐらいしていた気が…(笑)。チームでない限り、ベイトの回遊・魚の回遊を当てるのに必要な熱量と時間は膨大です。

その2:大型シーバスが好みそう+狙いやすい河川に絞る。

外洋を捨てるとともに、大型シーバスとの遭遇率を上げるため、河川を中心に釣行をしました。河川は外洋と違い、常時イナッコ等のベイトや、居付きの魚がいる可能性が高い上、遭遇率が高くなると考えます。

その中で「河川の選択」です。

そもそも情報として大型シーバスの実績が高いことはもちろんですが、それ以外にも大切にしていることがあります。

私が特にメーターの可能性を感じる河川は、自然河川と都市型河川の特徴を併せ持った河川です。

護岸が少なく、カーブや岩盤等が残った自然河川には地形変化があちこちに形成され、大型シーバスの付き場が増える傾向にあると思います。一方で、人間の生活圏に流れる都市型河川も、排水等で栄養価が高くイナッコ等のベイト密度が上がることと、橋脚・明暗等のシチュエーションも増えるといったメリットがあります。

私は関東でも九州でもその二つの要素が絶妙なバランスで混ざっている河川をいくつか探し、通っています。

例え3面護岸の河川であっても、カーブや岩盤等、何か天然河川の要素を探し回ります。

その3:フィールドは絞っても釣りは絞らない

決め技的な得意な釣りはもちろんありますが、ビッグベイトから、5g程度のシンペンまで、出来るだけ多くのルアーを使い、その日の大型シーバスの機嫌を伺います。

同じ釣り一辺倒になると、可能性を消すというのもありますが、居付いているシーバスを狙う場合、日々の自分の釣りにスレてくるのを感じます。そのため、マンネリ、ルーティンにならないよう、常にシーバスにサプライズを与えるよう考えています。

因みにこんなことを書きながら、僕はジグヘッドワームを使いません(爆)。メーターを釣った時に口元にプラグが付いている方が個人的にうれしいからです(笑)。

さらにワームは使わないと書きながら、スイムベイトやアラバマは使う…。「自分的にかっこよければOK」という曖昧な定義です(笑)。

その4:とにもかくにも、メーターシーバスは「繊細」!

これに関しては以前、春の「裏パターン」の記事に書いていますが、ともかくプレッシャーを与えないことを意識しています。

ライト照射を最低限に。キャスト頻度を最低限に。キャスト音も最低限に…少々過剰なほどに神経を使って釣りをしています。

モンスタースライダーで派手な釣りをしているようで、この魚はチャンスの瞬間まで存在感を消した上で、1投目で食わせた98㎝。

その5:「ONとOFF」掴んだと感じたら集中!!

サラリーマンアングラーでメーターを出す上で、これが最も大事だと感じていることです。

日々の釣りをする中で「あれ、このパターン、ドデカいの出せるんじゃないか?」と感じた瞬間はそこから一気に集中!

潮・天気・気温・水温から最も大型の魚が出せそうなタイミングとポイントを判断し、その日に向けて、可能な限り釣り場に向かい、感覚を研ぎ澄ませていきます。

今年のメーターシーバスも、「このパターンだ!」と気づいてからは、瞬発的に集中し、自分の可能な限りフィールドに立ちました。

今年の春に「やるなら今だ」と感じて、自分の出来る限りで走り回った。メーターを確信したが、この魚はわずかに届かず…。そんなもんです!(笑)。

逆に、掴めていない時は、私生活に重心を置いて、ゆったりと釣りをしながらチャンスを伺うといったテンションでいます。今まさにそんな感じです(笑)。

ということで、私は以上5つの考えを基本にメーターを追いかけています。

とはいえ、人には人の乳酸菌。人には人の鱸道があります。

フィールドが近い方は毎日同じフィールドに通う方がメーターとの遭遇率も上がりやすいでしょうし、逆に更に忙しい方は、年に1度か2度、メータークラスの可能性があるメッカに遠征をする方が良いかもしれません。

自分の生活に最も合った釣りのスタイルを突き詰めた先にチャンスが転がってくると考えます!

5月にキャッチした「生涯3本目」のメーターシーバス

さて、以上、私のメーターへの中長期的な道のりについて書きましたが、この記事を書くきっかけにもなった、5月に釣ったメーターオーバーについて深堀しようと思います。

昨年4月、九州に移住し、先ず、熊本の有明海・八代海のポテンシャルに衝撃を受けました。しかし、九州に来たての私は熊本だけでなく、太平洋側や玄界灘側等、あちこちのフィールドの開拓に時間を費やしました。

秋には太平洋側でメーター2本をキャッチすることも出来ましたが、アフターのタイミングに関しては九州では熊本エリアのポテンシャルが最も高いと感じ、2月~5月は熊本エリアに集中すると決めました。

そんな中で、今年の熊本アフターの釣りをする中で大型シーバスに絶対的に釣れた釣りが『ショアラインシャイナーZ バーティスR 125F-SSR』の釣りでした。

90UPに関しては3月~5月でメーター1本を含む7本。不思議なことに、80UPはたったの3本と、異常にアベレージが高かったのです。

昨年、九州初釣行で釣った90up。そういえばコレもバーティスR125F-SSRでした(笑)。

同じフィールド・パターンでそれ以外の表層系ルアーでも何本も釣っていますが、釣れども80台止まり。明らかに差を感じる釣れ方をしていました(まあ、釣れているバーティスRのキャスト頻度が高いからというのもあるかもしれませんが笑)。

ともかくバーティスR125F-SSRの「アデルチャートヘッドイワシ」というカラーが90UPに飲まれまくった。

バーティスR125F-SSRがハマったパターンは……やはりイナッコ。

春ということもあり、アミや稚鮎等のマイクロベイトがあちこちで沸いている時期ですが、そのアミを食べているのか、アミと連動するイナッコの多い流域をメインにチョイス。コノシロが入っているポイントも多々あるようでしたが、あえてコノシロパターンは外して、魚が居付いて捕食するであろう場所を選んで釣行しました。

メーターシーバスに丸のみにされたバーティスR125F-SSR。一度背中に当たった場所に頭から流し込んだ。丸のみされる確信がありました。

なぜ「バーティスR125F-SSR」をチョイスしたのか?

今回、バーティスR125F-SSRをメインに使ったのには、居付きの大型シーバスを狙う上で明確な理由があります。

理由1:絶妙なレンジ

個人的に大型シーバス(特に90cmオーバー)を釣るには、レンジの感覚が非常に重要であると考えます。

バーティスR125F-SSRは「SSR=スーパーシャローランナー」と名が付くわりには、レンジが入ります。具体的には、飛距離によっては70㎝~1m程度潜るイメージです。

ここ最近のシャローランナーは、20㎝~50㎝潜航という水面直下の物が増えました。実際に水面から50㎝の水面直下とは「魔法のレンジ」と言えるほど、圧倒的にヒット率が高いレンジであると思います。

しかし、ことアフターの90cmオーバーに関して言えば、無駄にカロリーを使いたくないという意識が強いのか、水面近くには、高活性かつ、確実性がある時以外は襲い掛かる確率が低いと感じています。

そこにこのバーティスR125F-SSRのレンジが大型シーバスの泳層ドンピシャだったようです。また、それ以上(1m以上)潜る場合は、地形と絡めない限り、中々魚に当てるのが難しくなります。

魚に追わせるのではなく、向かえに行く釣りに適している。今年はこのルアーが口の中にすっぽり入った光景を何度も何度も見ました。

理由2:アクション

バーティスR125F-SSRのアクションは、かなり控えめなロール主体のウォブンロールです。スレさせないというメリットがありますが、もう一つは、抵抗が少ないため、河川の流れに乗せてドリフトする際、流速が早くても、糸を引っ張りすぎず、こちらでコースのコントロールがしやすいというメリットも出てきます。

今回のランカーラッシュ・メーターシーバスに関しても、この部分が非常に役に立ちました。

理由3:圧倒的飛距離

バーティスRシリーズは全モデル、同サイズであれば、どのミノーにも負けないような圧倒的な飛距離を誇ります。怖いぐらい飛びます。飛距離よりアクションやレンジの方が、魚を釣る上では大事ですが、そのアクション、レンジを満たしている場合、飛距離は正義です。今回のランカーラッシュでも、この飛距離があるから獲れた魚が大半でした。

飛距離のアドバンテージは絶大。それだけで出会える魚も増えるはず。

タックルについて

さて、大型シーバスを狙うとなるとここも非常に重要な要素です。ともかく信頼できるタックルを使うこと。

私は、大型シーバスを狙う際、以下のタックルの使用頻度が最も高いです。

岡本的「対ランカー専用」タックル

  • ロッド:モアザンブランジーノEXAGS98M/MH
  • リール:22イグジスト LT4000-XH
  • PE:モアザン12ブレイドEX  1.5号~2号
  • リーダー:モアザンフロロリーダー 25LB~40LB
  • スナップ:強軸スナップスリムM
  • フック:がまかつ×ジャンプライズ MMH or がまかつSPMH

※フック以外すべてDAIWA

バーティスR125FSSRはがまかつ×ジャンプライズ MMHの4番で2フックに。これは他社さんながら、本当にすごい!すごすぎる!!(爆)。90cmUPをフルドラグファイトで戦って一度も曲がっていない!104㎝を上げた時、初めて鱸で曲がったのを見ました(笑)。

モアザンブランジーノEX AGS 98M/MHに関してはこれまで何度も記事で書いていますが、圧倒的感度・飛距離・操作性を持った超軽量ロッドでありながら、パワーや粘りも一級品の最高のパワー系フラッグシップモデルであると考えます。

自身も、メーターアカメ・メーターシーバスを複数匹キャッチしており、全ての面でこのロッドを信頼しています。

今年各地で試投会を開催していますが、だれもが触っただけで衝撃を受けておられ、「一度触るともう他のロッドに戻れないよ…」という悲鳴を何度も聞いた覚えがあります(笑)。

イグジストに関しても、記事を書かせて頂きました。マグネシウムモノコックボディが生み出す堅牢さと軽快さは、魚を仕留める上で間違いないものです。

ダイワの12ブレイドPEも根ズレ耐性はピカイチで、メーターのキャッチに何度も貢献してくれました。

リーダーは個人的に固ければ固い方が信頼できると考えているので、モアザンフロロリーダーを好んで使っています。食わせることが出来る範囲で可能な限り太糸を選んでいます。

私はキャッチした全てのメーターシーバスが、ストラクチャーや、根が絡むフィールドで、どれも非常にリスキーなファイトになりました。

しかし、そうった場所でファイトする際も、ギリギリで畳みかけることが出来たり、多少の根ズレでも対応できるタックルを使うことが、自信と安心に繋がり、ファイトのパフォーマンスが上がると思います。

ストラクチャーに付いた2本目のメーターシーバス。この時に限ってはソルティガリーダーの50LBまでリーダーを太くした。そして太糸でも食わせることが出来るモンスタースライダー。リーダーはそれでもズタボロで、タックルセレクトが功を奏した1本。

今回のまとめ☆

さて今回は、釣れちゃったこともあり、「メーターシーバスを狙う」という突飛な記事にしてしまいました。

そもそも、メーターを本気で狙っているという人も多くはないでしょうし、釣りにどういった楽しみや目標や夢を設定するかも人それぞれ。いや、純粋に釣りを楽しむ上で目標を設定するなんて、無粋なことかもしれません。目標を作ってしまうと、焦りで楽しさが半減することもあると思います。

しかし、私と同じように、メーターシーバスやランカーシーバスに取りつかれたアングラーの方々の参考になったらと思います。

先述した通り、人には人の鱸道。参考になる事の方が少ないかもしれませんが…(笑)。

今回も長々しい記事をお読みくださりありがとうございます。

Seize the moment. And seize the dream!=「その瞬間を掴んで、夢を掴め!」
私はその瞬間のために釣りをしています。長く続く鱸道を歩くのも悪くありません!


※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。