現場最大級を求め日本全国を旅する奥田学さんが、ついに海へと飛び出した! 向かったのは、島根県・中海。湖ではあるものの、国内で5番目に広大な面積を誇る巨大な汽水湖で、狙うは海のバス(=シーバス)。ビッグ&ジャイアントベイトで魅せた卓越したスキルをここで確認できる
●文:ルアマガプラス編集部
【Ptofile】
状況をつぶさに捉えたスキルフル戦略が奏功
「2日前にビッグベイトでのシーバス大会があった。でも、陸っぱりの大会で、ボートからの釣りに影響するのかどうか、それはジャッジできん。今のところ行く場所行く場所でバイトはあるけど…なかなか乗らんねぇ」。
釣行初日、早朝は曇天無風からのスタート。モーニングバイトを複数得るもキャッチに至らない状況に、奥田学さんは苦悩の表情を見せていた。
ここ島根県・中海は下流が日本海に注ぎ、淡水と海水が混じり合う汽水湖。海の魚はエサを求め回遊する個体が大半を占めるという観点から、奥田さんは大会によるタフ化に疑問符を打った。
「今日は昼まで緩いながらも潮が動く。そこまでの時間に、自分の釣りをどうマッチさせていくかがキーになると思う」。
昼が近付くに連れ、船が風や潮と同調して動くどてら流しが効き始める。微かながら風は吹いている証しだ。そのタイミングで入り直したのが、朝の好場所だった。
「魚が溜まる場所であることはわかっていた。条件も整った。あとは釣り方をアジャストするだけ」。
その刹那、『バンタムBtスラプター』が火を噴いた!
「超高速のストップ&ゴー。ハンドル5回転でストップ、3回転でストップをイレギュラーに繰り返し。水押しの強い泳ぎ、止めた瞬間に急浮上すると共に素早いアクションの立ち上がり。これが効いた。ビッグベイトの中でも特に”食わせのリアクション”が効くのがこのBtスラプターやね」。
深く食い込ませるべく煮詰めた戦略が奏功。まずは堂々たる84cmの巨体を捕獲。奥田さんは海でもやっぱり凄かった!