こんなときどーする?
Q.「バックウォーター最大のチャンスは?」
A.「雨による濁りと増水」
「大雨でバックウォーターが濁るほどの状態になると、落ちてくるエサを求めてバスのテンションも上がるし、ルアーがはっきり見えにくくなって騙しやすい。そのなかでバスがかならず入ってくる『一等地』を見つけることができれば、ワンスポットに何度も入り直すだけでバイトが続いたりします」
ただし極端に冷たい雨だとバックウォーターが壊滅状態になることも。そんなときは下流側に落ちて、本湖の水との合流点や、その周辺にある流れのヨレるゴミ溜まりについていたりする。
Q.「魚のコンディションは どう読む?」
A.「釣れたあとの動きに注目」
1尾釣ったら、リリースした魚がどっちへ泳いでいくか観察しよう。再び遡上していくようなら「全体的にバスのテンションが高い」と考えられるので、ほかにもやる気のあるバスが上流へ突っ込んでいる可能性がある。
「どんどん下流に落ちてしまうようなら、魚のテンションは低めなんだなと判断できます」
『流れ』の攻略キーワード①
「流れのなかで水面を釣る」
ジョイクローラー178(ガンクラフト)
ねらうスポットや水深が違っても「水面・中層・ボトム」をそれぞれチェックするのが基本だ。ジョイクローラーはハネモノのなかでも速いスピード域に対応するのが特徴。ガンガン流れている流芯へアップストリームで投げ込んで、流れに乗せてドリフトしながらでもしっかりアクションさせやすい。
平岩「狙いたい場所へダウンストリームで送り込んで、一箇所で延々と誘うこともできます」
『流れ』の攻略キーワード②
「ドリフトは頭から、それとも尾から?」
ジョインテッドクロー178(ガンクラフト)
ジョインテッドクローシフト183(ガンクラフト)
中層で使うためのビッグベイトにはいろんな選択肢がある。スローに巻きたいのか速巻きか、サイズの使い分けもさまざまだ。さらにアプローチを煮詰めていくと「どういう向きでルアーを流すのか」によってバスの反応が変わることさえあるという。
平岩「たとえば対岸のバンクにジョイクロを投げて、ラインを緩めた状態でドリフトさせると、ルアーは頭を下流に向けて泳いでいきます。ところが軽くテンションを掛けてやると、逆に上流を向かせながら流すこともできる」
『流れ』の攻略キーワード③
「時期に応じたルアーサイズの選び方」
ジョインテッドクロー303尺ONE(ガンクラフト)
ジョインテッドクローシフト263(ガンクラフト)
バックウォーターを好むタイプのバスは、水位や流入量に応じて微妙にポジションを変えながら夏のあいだずっとその近辺にいることが多い。梅雨のはじめごろはプレッシャーも薄く、エサも少ないのでいろんなルアーに反応させやすいのだが、時期が進むにつれ特定のエサだけを捕食するようになる。
平岩「この段階になるとサイズ感に対してすごくシビアになる。オイカワやボトムを這っているカマツカに寄せたボリュームのジョイクロ128が欠かせません。ところが8月以降、ある時点からサイズの大きなアユやアマゴを偏食するようになって、逆にサイズアップが効くようになる。夏の後半は尺ONEやジョイクロシフト263の出番が増える時期です」
「流れ」を制する裏パターン
ジョインテッドクロー128F(ガンクラフト)+デコイシンカータイプスティック DS-6(デコイ)
ビッグベイトで「ボトム」を釣るという手法は、アングラーの多いバックウォーターでも意外に盲点になっているアプローチだ。
平岩「ベイトがバスに追われて水面でボイルしていると、つい表層系のルアーを投げたくなる。だけど実際はバスがボトムで捕食していて、追われて上に逃げていることもあるんです」
セッティングは簡単。リーダーレスダウンショット用のシンカーを用意し、ラインアイと接続しているスナップに通すだけ。流れの強さに応じて3〜11g程度を使い分ける。よく使うのはジョイクロの各サイズで、フローティングタイプなら根掛かりも少ない。
TACKLE【ジョイクロ178、ジョイクロシフト183、ジョイクローラー178用】
●ロッド:キラーズ00デッドソード KG-00 6-710EXH
●リール:マーゴ003
●ライン:R18フロロリミテッド16lb(シーガー)
【ジョイクロ128用】
●ロッド:キラーズ00ダークマターKG-00 4-760MH
●リール:マーゴ003
●ライン:R18フロロリミテッド12〜14lb(シーガー)
【ジョイクロ303尺ONE、ジョイクロシフト263用】
●ロッド:デッドソード尺ワンKGB-00 9-800SEXH
●リール:タトゥーラTW300(DAIWA)
●ライン:Gブラッドナイロン30lb
※表記のないロッド・リール・ラインはガンクラフト
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