[サワラ&青物に最適]人気のロッドシリーズにブレードジギング対応モデル登場!リアグリップの長さにヒミツあり!

ベイエリアのボートキャスティング用ロッドとして人気のベイブレイズシリーズにBBZ6112-MHが追加。スピニングロッドではシリーズ最強のパワーを持つブレードジギング対応モデルだ。果たしてどんなロッドなのか? テンリュウの舟木雄一さんが解説。

●文:ルアマガプラス編集部

舟木 雄一(ふなき・ゆういち)

ロッドメーカー、テンリュウでロッドの開発や広報を担当。テストやプロモーションで全国のフィールドを飛び回り、ルアー釣りは渓流からオフショアまでこなすマルチアングラーとしても活躍する。

ブリなど大型青物も視野に入れたミドル級ベイブレイズ

サワラをはじめブリなどの青物が狙えるブレードジギング。全国各地で盛り上がりをみせ、東京湾や大阪湾など都市近郊のベイエリアでも手軽に楽しめる。そういった身近なシチュエーションでおこなわれるオフショアゲームに対応するというコンセプトを持つのがベイブレイズだ。

舟木「ベイブレイズ BBZ6112S-MHは小型ミノーからメタルジグのキャスティングを想定して作ったロッドです。その中でブレードジギングの適応性、要は高速巻きを極めた設計も組み込んでいます。そしてもう一つ、既存のベイブレイズのスピニングモデルは、湾内のシーバスなど50g以下のルアーを使う比較的なライトなタックルで狙えるターゲットを想定しています」

小型ミノーからメタルジグのキャスティングまで、状況に応じたバーサタイル性も持つのがベイブレイズ BBZ6112S-MHの優れた特性の1つだ。

舟木「ところがブレードジギングは、1m超のサワラやブリが喰うこともあります。なのでベイブレイズ BBZ6112S-MHは、いざ大型がかかっても安心してやりとりができるパワーを持たせています。従来のベイブレイズよりちょっと強めのミドル級というのもベイブレイズ BBZ6112S-MHの大きな特徴です」

ベイブレイズ BBZ6112S-MHは、昨今主流になりつつあるブレードジギングにも最適なモデルとなっている。

ベイブレイズ BBZ6112S-MHのスペック

[SPEC]

  • 全 長:211cm(6ft11in)
  • 自 重:169g
  • 継 数:2本(オフセットハンドル)
  • 仕舞寸法:167cm
  • アクション:レギュラー
  • ルアー:MAX100g
  • ライン:MAX30lb、PE MAX2.5号

超高速巻きを可能にした3つの特性

ベイブレイズ BBZ6112S-MHは、ブレードジギングの超高速巻きを得意とするモデル。それを可能にする上で、3つの特性が備わっていると、開発担当の舟木さんは解説する。その特性を、詳しく見ていこう。

特性1. ちょっと長めのリアグリップ

ベイブレイズ BBZ6112S-MHのリアグリップは、全長が10cm長いベイブレイズ BBZ732S-MMHのグリップより125mmも長く設定されている。この特殊なセッティングにも、超高速巻きを実現するための秘密が隠されている。

舟木「ベイブレイズ BBZ732S-MMHは大型プラグを遠投して、ジャークやトゥイッチなどのロッドワークのしやすさも考慮したリアグリップ長に設定。対してブレードジギング対応のベイブレイズ BBZ6112S-MHはひたすら速く巻くような使い方がメインなので、そこはしっかりと意識してグリップ長を設定しています」

舟木「グリップエンドを脇に挟んだり、当てたりするとサオがブレずにより速く、安定して巻けます。ブレードジギングでリアグリップが短いと手首にも負担がかかるし、速巻き中にサオがバタついてラインが絡むといったトラブルも起こりますからね」

リアグリップを長めにすることでグリップエンドを脇に挟むことが可能。ロッドのブレを抑え、安定した高速リーリングができる。

特性2. 大きめのガイド設定

舟木「ガイドはKタイプのフレームにやや大きめのリングで設定しています。というのもサワラ狙いのブレードジギングはPEライン1.5号を中心に2号ときには2.5号。リーダーも30~35lbを使うことが多い。太めのラインシステムでも糸抜けが良く、快適に扱えるガイドセッティングを採用しています」。

ベイブレイズ BBZ611S-MHより長いベイブレイズ BBZ732S-MMHとバッドガイドのリング径は同じだが、次のガイドはベイブレイズ BBZ6112S-MHのほうが大きいのがわかる。ライン通過時の抵抗を軽減し、当然、超高速リトリーブ時の糸通りもスムーズ。

特性3. 投げやすく巻きやすい絶妙なレングス設定

舟木「ベイブレイズ BBZ611S-MHのレングスは6ft11inですが、リアグリップが長めなのでリールシートからティップまでの長さは6ft8inのベイブレイズ BBZ682S-MLと同程度。前が短いほうが速巻き中にサオがバタつきにくいです。あと水面が近い小型ボートでもアンダーハンドで投げやすい長さを狙ったロッドになっています」

速く巻くための飛距離を稼ぐには、投げやすさもブレードジギング対応ロッドに欠かせない特性だ。

舟木「基本はオーバーヘッドでキャストできるように仕上げていますが、60g以上のルアーはアンダーハンドのキャストをおすすめします。表記のルアーウェイトに対してロッドはライトな仕様なので、重いルアーはアンダーハンドのほうが安全にトラブルなく釣りが楽しめます」

50gまでのルアーはオーバーヘッドでフルキャストが可能。60gを超えるルアーはアンダーハンドを推奨。重いルアーをオーバーヘッドで振り抜くときに頭の横をルアーがかすめるヒヤリハットは一歩間違えば負傷事故につながる恐れがある。

ブレードジギング対応ベイブレイズ BBZ6112S-MHの可能性

ベイブレイズ BBZ6112S-MHが追加されたことで、身近なベイエリアでより本格的なブレードジギングが楽しめる。サワラに青物、巻きスピードを落とせばマダイやシーバスもターゲットだ。

舟木「ブレードジギングはまだまだ発展途上の釣りで、場所によっては何が喰うかわからない。だから最初に話したようにミドル級のパワーに設定しました。全国各地でミドル級タックルを使い、新たなターゲットに挑戦してほしいですね」

ベイブレイズ BBZ6112S-MH推奨タックル

  • リール:4000~6000番
  • PEライン:1.5~2.5号
  • ナイロンライン30lb(1ヒロ)+フロロカーボン50lb(30cm)

アクションはレギュラーで硬すぎないからブレードジギングでバイトを弾かず、ミノーやトップウォータープラグの操作性も高い。南の島のリーフエリアではGTやアカジン(スジアラ)、タマン(フエフキダイ)などのパワーファイターとも渡り合える。

舟木「パワーはシーバスから10kgクラスのGTまでキャッチできる懐の深さを持たせています」

ベイブレイズ BBZ6112S-MHが1本あれば、ボートゲームの幅がグッと広がり、ターゲットに対するアプローチも格段にしやすくなる。ベイエリアから遠征時のリーフでのルアーゲームまで、ベイブレイズ BBZ6112S-MHとともに楽しんでみてはいかがだろうか?

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