【マックスブレード】2タイプ展開で幅広く対応!台風後などはチャンス!【国産ブレーデッドジグオールマニュアル】

ブレーデッドジグが日本に浸透し、各社から独自のモノがリリースされてひと段落したころだろう。そこで、今日本に現存する国内メーカーのブレ-デッドジグを集めて大検証!もちろん、それぞれビルダー、もしくは使い手であるアングラーに詳しく解説してもらっているので、あなたが求めるブレ-デッドジグがきっと見つかるはず!今回紹介するのはレイドジャパンからリリースされている2種類のブレーデッドジグだ。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 新製品情報

この記事の詳細はルアーマガジン2023年11月号をチェック!

Profile

金森隆志(かなもり・たかし)
レイドジャパン代表。これまでに『陸王』の称号を三たび獲得。堅実な観察眼とアップデートを怠らない姿勢で、20年以上に渡ってオカッパリのフロンティアを開拓し続けている。

「オールレンジに散る秋の魚をかっさらえ」

広いエリアーをカバーしたいとき、あるいは濁りや荒れたコンディションに向く「Type-POWER」。ドシャローの攻略や透明度の上がった水、低水温にも対応しやすい「Type-SPEED」。

用途をくっきりと線引きしたこの2モデルで構成されているのが「マックスブレード」だ。

金森「これからの時期は夏の延長線上で水に色がつきやすく、縦にも横にもオールレンジにバスが散る。それをかっさらうためには、チャター系本来の強波動を持ち合わせた『Type-POWER』の出番が増えます」

台風や秋雨前線の到来による冷たい雨水の流入はバスの活性を下げる一方、普段はバンクに寄らない個体がオカッパリの圏内に入ってくるチャンスでもある。

金森「特に濁りの生まれた瞬間はデカい個体が岸に寄りやすい。いろんなアプローチがあるけれど、個人的にはマックスブレードに手が伸びるかな」

ほかの巻き物ではダメなのか? という問いに対し、金森はまずブレーデッドジグだからこその、「音」の効果を挙げた。往復運動する金属ブレードがヘッドにぶつかるブレーデッドジグは、スピナーベイトやラトル入りのクランク、バイブレーションと比較しても「音」をワンランク強化できるのだ。

金森「ウチのチャターはガードの回避力もあるから、いい感じのカバーがあったらまず撃ってみるのもアリ。リフト&フォールで誘って、そこからピックアップしつつ巻いてくる、というジグスト的なアプローチは日常的にやってますね」

マックスブレード Type-POWER(レイドジャパン)

【スペック】
ウエイト:11g/14g
カラー:10色

「Type-POWER」のトレーラーにはフルスイング4 or 5inが金森の標準的なセッティングだ。
金森「オカッパリでは『パワーや存在感』を強調するアプローチに振りたい。頭を少しカットしてから付けてます。エグチャンク4inでさらにボリュームを出すことも。城ノ上さんのギルチャット的な位置づけのコンビネーションですね」

マックスブレード Type-SPEED(レイドジャパン)

【スペック】
ウエイト:8g/11g/14g
カラー:8色

ブレードがコンパクトで微波動&ハイピッチが身上の「Type-SPEED」。フルスイングなら3.5in、それ以外ではファンタスティック4.8inなど水の抵抗が少ないトレーラーが向く。

ガード

タイプパワー

タイプスピード

雨の多いシーズンなどは濁りとともに流入したゴミやチップの絡むスポットをねらうことも増える。ガードを備えた「マックスブレイド」両タイプはトレブルフックの巻き物やスピナーベイトと比較してもトラブルが少なく、扱いやすい。

タックル

●ロッド:グラディエーターアンチ フロッグマン GA-67MHTC(レイドジャパン)
●リール:ジリオンSV TW 1000HL(DAIWA)
●ライン:アブソルートAAA16lb(バリバス)

スペック検証

マックスブレードTYPEスピード3/8oz

全長(アイからスカートまで)89.3mm
実測重量13.66g
ブレード厚み0.2mm
針の太さ1.3mm
針の長さ34.4mm
ゲイプ19.7mm
ブレードのピッチ62回/3秒
立ち上がり15~20cm
環境音以下
巻き感トゥルル
チドリ評価チドらない
適正スピード幅20〜95

マックスブレードTYPEパワー3/8oz

全長(アイからスカートまで)77.9mm
実測重量13.99g
ブレード厚み0.4mm
針の太さ1.3mm
針の長さ34.6mm
ゲイプ19.4mm
ブレードのピッチ46回/3秒
立ち上がり15~20cm
約46デシベル
巻き感バタバタ
チドリ評価意図的にチドらせることができる
適正スピード幅30〜55

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