「雑誌が言うことには忖度がある」メーカー忖度なしで釣れるワームを紹介!《フリー編集者編》

釣り雑誌で言いたいことを好き勝手に言える人…って実は意外に少ない…かもしれない。仕事やお金の関係性もあれば、義理も人情もある、それが大人というものだ。しかし、そんな事情から(ほぼ)無重力状態の人…というのもたまに存在する。このたび、編集長から指名された野犬のような3人が忖度なしで本当に釣れるワームを紹介する。

●文:望月俊典

2024 シーバス特集

Profile

望月俊典(もちづき・としのり)
フリー編集者/ライター。2001年に釣り雑誌業界に入り、10年前、フリーランスとなる。海外の秘境釣行も大好きで、『世界の怪魚釣りマガジン』シリーズの制作を手がけた。3年前から琵琶湖湖畔に事務所を構え、仕事と釣りに勤しむ。釣りの腕前は、琵琶湖のレンタルボート店の年間チャンピオン級…と微妙だが、『バスルアー図鑑』(つり人社)という本を書くくらい釣れるルアーには詳しい。

大人には事情というものがある…が、そこから自由な人もいる

当たり前だが、ルアーマガジンは商業雑誌である。編集部員も(ほとんどの)登場アングラーも遊びでやっているわけではないのだ。そこで紹介される〝釣れるルアー〟というのは…決してウソではない。いや、本当に釣れるし、取材でも実際に釣れたものを紹介しているわけなのだから事実、釣れるのである。

ただ…まあ…大半の登場アングラーは釣り具メーカーの社長さんだったり、メーカーのプロスタッフだったり、トーナメンターだったり…どこかしら忖度というか…出す意図、あるいは出さない意図が…ないこともない…かもしれない。

釣り具メーカーはルアーを売らなければ存続していけないし、トーナメンターなら自分の本当の武器を公開するという行為はデメリットが非常に大きいのだ。生活も家族もある。みんな生きていかねばならないのである。

しかし、プロの現場にありながら、どこかしら無重力感の漂う人もいないことも…ない。そんな数少ない在野系アングラーに〝本当に釣れるワーム〟を尋ねたところ…重々しい口調ながら、10個のルアーを紹介してくれた。結果、出揃ったのは意外に定番モノ? ていうか…忖度してない?