釣れない人は技術が足りない「右利きで右巻きはシェイクが苦手」「なぜかゴリ巻きする」「ロングキャストできない」

言われてみなきゃわからない、聞かなきゃ教えてもらえない、釣れない人にありがちな行動の数々。今まで誰よりも多くの一般アングラーを見てきた琵琶湖プロガイドの皆さんにあえて問う、なんで僕らは釣れないのでしょうか!?

●文:望月俊典

2024 シーバス特集

2023★琵琶湖人気ガイド6人衆

Profile

礒村雅俊(いそむら・まさとし)
1985年、長野県出身。釣りの専門学校を卒業後はトーナメントに出場し、25歳から琵琶湖ガイドをスタート。巻きモノもカバー撃ちもライトリグも好きな、オールマイティスタイル。ガイドのモットーは笑顔で楽しく釣り方を覚えてもらうこと。

大仲正樹(おおなか・まさき)
1982年、京都府出身。京都チャプター、琵琶湖オープン年間優勝などトーナメントでも大活躍した超人気ガイド。琵琶湖全域をビッグベイトなどを駆使してでかバスを狙う、スケールの大きいフィッシングスタイル。ビワマスや海のガイドとしても活躍中。

佐藤信治(さとう・しんじ)
1966年、愛知県出身。90年代からトーナメントで活躍、琵琶湖ガイドとしても先駆者のひとりでもある。「バス釣りではなくバスフィッシング」を信条とし、ハードベイトの横の釣りでバスを探すスタイル。サトシン塾では女性も子供もスピニング禁止である。

高田雄介(たかだ・ゆうすけ)
1993年、滋賀県出身。学生時代は国内外の釣りに狂い、卒業後は旅行会社に就職。その経験を活かし、海外釣行のプロガイドとして活動した…が、コロナ禍もあり、琵琶湖のガイド業も開始。でかバスを楽しく釣らせるスタイルで人気急上昇中。

山田祐五(やまだ・ゆうご)
1980年、岐阜県出身。北の鉄人、ストロングマインド…と勇ましい異名をとる男。彼によって自己記録を更新したゲストは数知れず、でかバスを釣らせたら琵琶湖随一のガイドといえるだろう。ビッグベイトのイメージが強烈だが、ライトリグも得意。

米山悟(よねやま・さとる)
1988年、鳥取県出身。DRTがサポートする琵琶湖プロガイド。ビッグベイト、ジャイアントベイトで北湖のでかバスを釣らせる凄腕の持ち主。PEラインを使ったヘビーミドストやビッグベイトのデッドウォークなどのテクをいち早く導入したことでも知られる。

どう釣るかではなく、なぜ釣れないのか、という逆転企画

釣り雑誌のハウツー記事というと、うまい人がうまく釣る釣り方を教えてくれるというのが昔から定石になっている。今回は趣向を変えて、ヘタな人はなぜヘタ(釣れない)なのか、というところにフォーカスしたい。うまい人に、ヘタな僕らの釣れない理由を教えてもらうほうがうまくなる近道かもしれない…という考え方なのである。

うまい人なら当たり前にできていることでも初心者~中級者未満のレベルだと、そもそも基本的なことを知らなかったり、偏った知識に凝り固まっていたりして、釣れない原因になってしまっていたりするもの。言われてみなきゃわからないことも多いのだ。

そこで、人気琵琶湖ガイド6人に聞き取り調査をして、”釣れないゲストあるある”な行動を集めてみた。ただ、あくまでも”釣りたい人”向けの企画なので、釣果は二の次で休日を湖上でのんびり過ごしたいとか、釣れなくてもとにかくビッグベイトを投げていたい…みたいな人はそのつもりで読んでいただいて構わない。バス釣りの楽しみ方は人それぞれなのだ。

なお、ゲストにダメ出ししてもらう企画なので、当たり障りのないことを言いそうな人ではなく、(あくまでもゲストのために)ちょっと毒を吐いてくれそうな人選になっている。

テクニック編

決してゲストに多くを求めているわけではないのだが…基本的なテクニックができていないがために釣れないことも多いという。

自分ではできてるつもりでも…ここは謙虚に耳を傾けてみては?

一番重要なのは糸捌きです。ラインが綺麗な直線になるようにキャストするとか、ラインスラックを取るとか、それがうまい人が圧倒的に釣れます(大仲)

アワせたらアカンて言ってるのに…ほら(佐藤)

僕がよく言うのが「絶対アワせたらあかん」ということ。プラグにアワセが一番要りません。アタったら巻いてください。ロッドでグンってアワせるのは今のルアーでは要らないんです。もう、ゴンってきたら掛かってるんで、そのまま巻くのが一番安全です。

アワせちゃいけない代表的なルアーでいうと、冬のジャークベイトのクランキング。絶対アワせないで、って言ってるのに、アワせて…「ハイ、終わり」みたいな。ちゃんと聞いてくれ、みたいな。

なにかに触ってるのかな?って感じたら、バスもその違和感に気づいて反転するのを待つべき。
基本的に、アワせるのが一番もったいないですよ。