言われてみなきゃわからない、聞かなきゃ教えてもらえない、釣れない人にありがちな行動の数々。今まで誰よりも多くの一般アングラーを見てきた琵琶湖プロガイドの皆さんにあえて問う、なんで僕らは釣れないのでしょうか!?
●文:望月俊典
2023★琵琶湖人気ガイド6人衆
Profile
どう釣るかではなく、なぜ釣れないのか、という逆転企画
釣り雑誌のハウツー記事というと、うまい人がうまく釣る釣り方を教えてくれるというのが昔から定石になっている。今回は趣向を変えて、ヘタな人はなぜヘタ(釣れない)なのか、というところにフォーカスしたい。うまい人に、ヘタな僕らの釣れない理由を教えてもらうほうがうまくなる近道かもしれない…という考え方なのである。
うまい人なら当たり前にできていることでも初心者~中級者未満のレベルだと、そもそも基本的なことを知らなかったり、偏った知識に凝り固まっていたりして、釣れない原因になってしまっていたりするもの。言われてみなきゃわからないことも多いのだ。
そこで、人気琵琶湖ガイド6人に聞き取り調査をして、”釣れないゲストあるある”な行動を集めてみた。ただ、あくまでも”釣りたい人”向けの企画なので、釣果は二の次で休日を湖上でのんびり過ごしたいとか、釣れなくてもとにかくビッグベイトを投げていたい…みたいな人はそのつもりで読んでいただいて構わない。バス釣りの楽しみ方は人それぞれなのだ。
なお、ゲストにダメ出ししてもらう企画なので、当たり障りのないことを言いそうな人ではなく、(あくまでもゲストのために)ちょっと毒を吐いてくれそうな人選になっている。
テクニック編
決してゲストに多くを求めているわけではないのだが…基本的なテクニックができていないがために釣れないことも多いという。
自分ではできてるつもりでも…ここは謙虚に耳を傾けてみては?
一番重要なのは糸捌きです。ラインが綺麗な直線になるようにキャストするとか、ラインスラックを取るとか、それがうまい人が圧倒的に釣れます(大仲)
アワせたらアカンて言ってるのに…ほら(佐藤)
僕がよく言うのが「絶対アワせたらあかん」ということ。プラグにアワセが一番要りません。アタったら巻いてください。ロッドでグンってアワせるのは今のルアーでは要らないんです。もう、ゴンってきたら掛かってるんで、そのまま巻くのが一番安全です。
アワせちゃいけない代表的なルアーでいうと、冬のジャークベイトのクランキング。絶対アワせないで、って言ってるのに、アワせて…「ハイ、終わり」みたいな。ちゃんと聞いてくれ、みたいな。
なにかに触ってるのかな?って感じたら、バスもその違和感に気づいて反転するのを待つべき。
基本的に、アワせるのが一番もったいないですよ。