[遭遇率UP!]でかアジ狙いの要点とオススメルアー

暑いシーズンの数釣りが落ち着き、サイズUPの可能性が高まる冬アジング。そこで、大型のアジと遭遇する確率をUPさせるための要点を解説!
※ルアーマガジンソルト2022年2月号から抜粋して掲載

●文:ルアーマガジンソルト編集部

2024 新製品情報

アングラー&実釣フィールド紹介

梶原 利起(かじわら・としき)

年間200日以上釣り場に立つソルトエキスパート。最も好きな釣りはシーバスだが、アジやメバルなどのライトゲームも得意とする。大分市周辺がホームグラウンドだが、佐賀県や熊本県、鹿児島県など九州各地への遠征経験も豊富。フィッシュマンやブルーブルーなどのフィールドスタッフを務める。

大分県周辺で実釣
豊後水道の中でも水路が最も狭い豊予海峡に面する大分市周辺が今回の実釣エリア。周辺は潮流が速く、佐賀関で水揚げされたアジは“関アジ”と呼ばれ、関サバと並び市場価値が高いブランドアジとして知られている。とにかくアジの魚影が豊富で、県外からの遠征アジンガーも非常に多い。

【前回の記事はコチラ】

喰わせのジグ単と、リアクションのメタルルアー

梶原さんは、大分のフィールドを中心に、ベイトタックルでアジングを展開するアングラーだ。年間200日、多い年は300日以上(ほぼ毎日!)釣り場へ通う。

その中で見出した、大型のアジを仕留めるための要点や使用するルアーについて解説をお願いした。まずは、ベイトタックルアジングで主に使用するルアーについて。

梶原「ジグ単では1gを基準に下は0.6g、上は3gくらいまでを普段使っています。それともう一つ、ジグ単と同じくらい信頼しているのが3gのメタルジグです」

スピニングタックルで使用するルアーとほぼ変わらない。

梶原「ジグ単はフォールやダートを取り入れながらゆっくりとしたアピールを狙ったもので、メタルジグはフォールも狙いますが、リアクション要素の強い釣りも展開できます」

リアクション要素の強いメタルジグの釣りは勝負が早く、ライズを繰り返すような高活性個体やベイトを追う捕食意識の高い個体に効果的。なおかつ、遠投もしやすいので沖狙いや、強風時にも重宝する。

梶原「デイゲームでもメタルジグは強いですね。グルグルとリールを素早く巻いて急激にリフトさせてからのフォールや、シェイクからのフォールもおすすめです。スピードの緩急をつけながら日中であれば基本的にボトム付近を狙っています」

アジをキャッチ!しかし、狙いの大アジサイズではない。

取材時のスケジュールは開始から数釣りで小型のアジを狙い、潮が上げてくるタイミングで大物狙いにシフトする算段だったが、この日は敵が多かった。

梶原「やりにくいな~と思ってたらいつの間にか風速10m…ライトゲームには厳しいですね」

梶原さんのキャップも飛ばされそうになるほどの強風。風裏になる場所を求めて移動するも、皆考えることは一緒で、どこも釣り人だらけ。朝マヅメの一発狙いも風の影響が残り、不発。その後タイムアップによりあえなく終了となった。

しかしながら、普段は好釣果を叩き出している梶原さん。自己記録は48㎝で、今回は尺超えの一尾の写真を提供してくれた。

取材時、大型の有望ポイントはことごとく人が入っていたこともあり良型をキャッチすることはできなかったが、普段は立派なアジをしっかりキャッチしている。「キビナゴなどのベイトフィッシュが港内に入ってくれば、活性の高い大型が狙える確率が高くなります。写真の魚もベイトが絡んだタイミングでキャッチした尺越えの1匹。これからのシーズン鍵を握るのはキビナゴですね」

ポイント選択とベイトフィッシュの存在、そこにルアーがマッチすれば、ギガやテラと行った大物も夢じゃないし、何より投げて楽しく、メリットも豊富なベイトタックルによるアジングの魅力を紹介していただいた。

これからアジングも本格シーズンを迎える。ぜひ皆様にもチャレンジしてもらいたい!

使用ルアー紹介

実釣で、梶原さんが実際に使用していたルアーを紹介しよう。いずれも、アジの実績の高く、梶原さんが信頼するものばかりだ。

使用ルアー①:フォール系ジグヘッドリグ

梶原「フッキングしやすい針先と形状が気に入っていて、このジグヘッドのラインナップを使い分けることが多いですね。通常のリフト&フォールの釣りで多用します」

レンジクロスヘッド(odz)+アジアダー(レインズ)

使用ルアー②:ダート系ジグヘッド

梶原「変化をつける意味で、ダートによるややリアクション狙いのジグヘッドです。通常のリトリーブの釣りにも対応してるので、これ1つで変化をつけることも可能」

モサヘッド ダートモデル(ドリームアップ)+キメラベイト(サーティフォー)

使用ルアー③:小型メタルジグ

梶原「なんといっても勝負が早い。さらに、風が邪魔をするシチュエーションでもしっかり飛び、速やかにボトムを攻略できます。素早いリーリングでリアクションバイトも狙えます」

シーライドミニ3g(ブルーブルー)

使用ルアー④:小型ブレードジグ

梶原「潮通しのいい場所では、こんな選択もあり。特に大型のアジであれば、素直に喰ってきます。アジ以外の魚がかかる可能性も高いので、オデコ逃れとしても(笑)」

メタルシャルダス8g(ブルーブルー)

良型アジの有望スポットはドコ? タイミングは夜or昼?

年間200日釣行の梶原さんが考える良型アジの有望スポットはどういった場所になるのだろうか? 実は、それほど難しく考えることはなく、定番とも言える場所を中心に展開する、というのが答えとなる。

狙い所①:魚が目指しやすい街頭などの明かり

梶原「魚のルートを絞りやすい言う意味合いで、街灯が少ないエリアも狙い目です。写真のポイントは街灯が1本あって、漁港の入り口に明暗ができている状態。周辺に他の街灯が非常に少ない漁港です。都市部のエリアではなかなか見られないかもしれないのと、当然ながら競争率も激しくなりますが、確率は上がります」

狙い所①:潮通しの良いエリア

下の写真は佐賀関周辺に位置する堤防。岬の先端でもあり、非常に潮通しがいいエリアだ。

梶原「潮位に関係なく、潮が動いている場所であれば魚が動いていて入ってくる可能性が非常に高い。周辺の潮の動きだけでなく、船の通り道になる漁港の入り口付近や、大分県では“河口アジング”なども盛んです。個人的な見解ですが、アジは流れを好む傾向にあるので、河川の流れの効いた河口も有望ポイントの一つになり得ます」

大型が狙えるのは夜?それともデイゲーム?

梶原「やはり大型を狙いやすいのは夜になりますが、朝マヅメ前後のタイミングは漁港内に残った大型個体や、潮通しの良いところであれば回遊も狙えます。上層に小型、ボトムに大型というシチュエーションも多々ありますから、レンジ攻略もしっかり行なってみてください」

使用タックル①

ロッド:ビームスインテ6.4UL(フィッシュマン)
リール:アルファスエア5.8L(DAIWA)
ライン:プロトライン0.4号(フィッシュマン)
リーダー:フロロショックリーダー(山豊テグス)
※写真のロッドはプロトモデルです。

梶原「アジングに関しては、ゲーム性を楽しむことが多く、再現性を感じられれば満足できたりします」
この日も同じポイントで連発させて、移動と言うシーンが多かった。レンジは合っているか、アジは何を食ってどんなルアーやアクションに反応してくるのか? 釣れたとしても狙いは合っていたかなど、パターンを何度も反芻するのだそう。

使用タックル②

ロッド:ビームスインテ7.9UL(フィッシュマン)
リール:アルファスエア7.2L(DAIWA)
ライン:ライトゲームPE0.3号(山豊テグス)
リーダー:フロロショックリーダー(山豊テグス)
※写真のロッドはプロトモデルです。

レングスを生かしたフィールドチョイスが、このセッティングの性能をフルに引き出すためのキモ。
梶原「8ft近くあるロングロッドになりますから、地形変化の多い磯でのライン捌きが行いやすいほか、足場の高い防波堤でも、手前までしっかり探ることができます」


※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。