アジ、メバルを中心に多魚種が狙えるライトソルトゲーム。「手軽だけど奥が深い」(丹羽)。「思わぬ大物との出会いも楽しい」(阿部)という二人のエキスパートが、入門者をサポート。タックル選びから釣り方まで基本の“キ”の字をレクチャー。アナタをライトソルトの世界へ誘います!
●撮影/文:ルアーマガジンソルト編集部 ●取材協力:(株)シマノ
実釣アングラー紹介
丹羽 喜嗣(にわ・よしつぐ)
広島県在住。ライトゲームのスペシャリストで、ターゲットの生態にマッチさせた綿密なゲーム展開を得意とする。ホームは瀬戸内や四国エリア。アジングの楽しさ、奥深さを各メディアで発信している。ルアーマガジンソルト主催の「アジング王バトル 2ndシーズン」に進出。優勝の藤原さんとデッドヒートを繰り広げた。シマノのインストラクターをつとめる。
阿部 健司郎(あべ・けんじろう)
地元大分県をホームにアジ、メバルを追う気鋭のアングラー。ライトソルト歴は15年を超え、尺メバルの年間釣獲数227尾の記録を持つ。ライトソルトを展開する釣り系ユーチューバーまんじろ(まんじろ / Man Giro Fishing)としても活躍中。
操作性重視のタックル選びで、釣果アップとステップアップを同時進行!
阿部「アジングはアタリを出すまでのパターン探しが面白いです」
丹羽「自分の考えを実行して結果につながる。ステップアップしやすいのもアジングの魅力ですね」
というお二人。まずはアジングのタックル選びから教えていただきましょう。
丹羽「アジはジグ単のただ巻きでも釣れますが、そうじゃないときも多い。チョンチョンッと動かして誘い、止めて喰わせるるとか」
阿部「釣り場も漁港だけでなく、流れの速いエリアもあれば深場もありますからね」
つまり釣り方や釣り場に合わせて複数のタックルが必要に…手軽な釣りとはいえ、敷居が高くなりますね?
丹羽「いや、アジングといえば基本はジグ単の釣り。入門者向きの価格帯で日本全国どこにいってもアジングとは? が体感できるロッドがあります。それがソアレBBアジングS58UL-Sです」
どのへんが入門者向きなんでしょうか?
丹羽「長さ、硬さ、調子が現在のアジングシーンのど真ん中を突くロッドです。1~1.5gの入門者でも扱いやすいウェイトの操作性が高く、アンダー1gのジグ単にも対応します。これでジグ単の釣りの基本をマスター。さらにアジングを深掘りするなら、今回、まんじろくんが使っているS54SUL-Sもおすすめです」
阿部「S54SUL-Sはティップが非常にしなやか。入門者の方はアクションをつけて誘うときにジグ単を動かしすぎることがあるけれど、それを防ぐ意味でも入門者の方にぴったりのロッドです」
入門者にもピッタリのライトゲーム用ロッド! ソアレBBアジング(シマノ)
丹羽「ソアレBBアジングは現在のアジングシーンをおおむねカバーする4機種をそろえています。例えばS64UL-Sは、S58UL-Sの単なる長尺版ではなく別物。負荷がかかるとティップに追従して全体的に曲がる。大型アジが生息するフィールドでアジングをはじめる方におすすめです」
丹羽「S610L-Sは2g前後の重めのジグヘッドを使う流れのあるエリアや水深のあるフィールド向き。キャロなど遠投系リグやプラグ、メタルジグも対応するオールマイティなモデルです」
2人の推奨・使用タックルを紹介
では、さらに具体的に、丹羽さんには入門者推奨のアジングタックルセッティング、そして阿部さんは実際に使用したタックルを解説してこう。どちらも、ソアレBBアジングという、ベーシックモデルを選択しており、入門者も参考にしやすい内容となっている。
丹羽さん推奨アジング入門タックルセッティング
ソアレBBアジングは、全機種のブランクスに強化構造のハイパワーXを採用している。この恩恵が大きく、初心者でも扱いやすい仕上がりとなっている。
丹羽「キャスト後のブレの収束が早く、投げ心地もキャスト精度も向上。入門機にありがちなダルさもなくパリッと仕上がりで前作よりアジング向きのテイストが強くなってます。価格を考えると出来すぎなくらいですよ」
阿部さん使用タックル
アジング実釣で阿部さんが使ったメインロッドがソアレBBアジングS54SUL-S(シマノ)。
阿部「ソリッドティップにソフトなタフテックを搭載し、入門者の方にありがちなルアーの動かしすぎが防げます。ジグ単の扱いに慣れた人はより繊細な操作がしやすい」
阿部「喰い込みも良いです。スキルアップを目指す人や、1g以下のジグヘッドを多用するフィールドでアジングをはじめる方にもおすすめです」
2タイプのジグヘッドを使い分け、効率よくアジをキャッチ!
アジングはジグ単の釣りが基本だ。2人は、ソアレTGファインヘッドなどのベーシックなジグヘッドと、フックが自由に可動するソアレ カケガミTGを使い分けて、ターゲットに効果的にアプローチする。
阿部「アジはジグ単のただ巻きでも、カーブフォールでも喰います。とくに日中に多いのがチョンチョンッと誘ってステイ。実際にはじんわり動いていますが、リアクション的に口を使わせないと釣れないことがあります。アジがどんな喰い方をするのかでジグヘッドを使い分けるのも釣果を伸ばす秘訣です」
横の動きやフォール中のバイトは通常のジグヘッド
丹羽「ただ巻きや誘い後にサビいてスライド、カーブフォールで喰うときは一般的なジグヘッド。私は誘いでキレの良いアクションをつけたいときはソアレTGファインヘッド(シマノ)。スライドやフォールで浮き上がりを抑えたり、よりスローに見せたいときはソアレドラッグヘッド(シマノ)を使います」
誘ってステイで喰うときはカケガミにお任せ
ジグヘッドのカケガミシリーズは、自由度の高いアシストフックを搭載。
丹羽「チョンチョンッと誘ってステイで喰うときは断然カケガミ。ステイ中にフックが垂れ下がり、アジが吸い込みやすいです」
ソアレカケガミTGデイエディション(シマノ)
丹羽「とくにカケガミTGデイエディションは、小粒のタングステンヘッドでキレの良いアクションがつけやすく、アジが好む金バリを搭載。リアクションバイトを引き出しやすいです」
これまで取れなかったアジのバイトもしっかりとフッキング!反則級のキャッチ率! ソアレ カケガミTGは試してみる価値ありだ。
誘いを入れたあとのステイ時にバイトするがなかなかフッキングしないという場合は、カケガミを試してみてほしい。可動式のフックがアジの口にスポッと入り、フッキングに持ち込めるはず。デイアジングには金針仕様の「デイエディション」がオススメだ。
なかなかのらないアジのバイトをフッキングまで持ち込む、ソアレ カケガミTG。
ベイトや水の抵抗感で違うタイプのワームを使い分け
アジングのジグ単の釣りで二人が良く使うワームはこの3つ。小魚捕食時や誘いでキレ良く動かしたいときはモモアジ1.8inや同2in。
ソアレ モモアジ2in(シマノ)
ソアレ カップリング2in(シマノ)
ソアレ スローダイバー1.4in(シマノ)
誘い後に水を噛ませてよりしっかりステイさせたいときはカップリング2in。プランクトンが漂うようなレンジキープやスローフォールで見せたいときはリップフットが水をつかむスローダイバー1.4in。
※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。