「ブラックバスが異常な勢いで捕食する」話題のテクで猛烈2ケタ釣果。魔法のワームが存在した!

近年話題となったテクニックやルアーを達人たちが一挙指南! マスターしきれてなかった人、知ってたけどどうやるのかわからなかった人、そもそも知らなかった人…etc。とりあえず、ココに載ってるテクは覚えておいて損はなし! まんべんなくマスターするもよし、ひとつだけ極めるのもよし! いいテクとの出会いがありますように。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

Profile

浦川正則(うらかわ・まさのり)
徳島・旧吉野川の畔に居を構え、難攻不落のでかバスを日々仕留め続ける超スーパーローカル。羽根モノの威力を全国へと再認識させた手練としても知られ、その実力は誰もが認める。愛称は“師範代”。

MMZデカ×浦川正則

難易度★★★
対でかバス★★★★★
汎用性★★★★

MMZデカ【O.S.P】
●全長:13inクラス
●カラー:全8色
●価格:3本入/891円(税込み)

ロングワームは乗らない…の定説を打破! 旧吉野川発信の”浦川リグ”に要注目

「猛烈なアタック多数。異常なほどに反応」

登場から1年を経て、早くも『でかバスを獲るワーム』として全国で周知されつつあるシリーズ最大サイズが“MMZデカ”だ。

このモデルを日々研究し続け、この夏にひとつの完成形を導き出したのが“師範代”こと、浦川正則さん。ホーム旧吉野川では何と「1日2ケタ超」(!!)という圧倒的釣果を叩き出すことにも見事成功したのだという。

「比較的浅いレンジで使うことが多いですが、魚が見えない深い水深でも、魚がいる想定で食わせる。基本はノーシンカーをシェイクしながらのスイミングで、ミドストの要領で問題ありません。深ければネイルシンカーを入れたり、フリーリグでも使いますね」

当初はサイト専用のイメージが強い小型ラインナップ中心のMMZシリーズだったが、この13in級モデルの登場で世界は広がった。

「僕はワッキーセッティングにはしない。当初は、頭にストレートフックの通し刺しでオープン、オフセットフックを刺せばカバー周りという使い分け。そこからリグが進化して、現在のようにテール側にマスバリをセットする方法に辿り着きました」

MMZデカの内部にはPEを貫通させフック同士を接続。キャスト時にワームの重みで身切れすることもなく、フッキング性能を大幅に向上させたのがこのリグだ。

「異常な勢いでバイトします。ですが、時にテールの先端だけ噛む場合も少なくない。そんな時でもしっかりフッキングできますよ」

基本リグ

フロントフック
●フック:ストレートフック#2/0〜3/0
「漂わせたいので、オフセットの場合より番手は小さめで軽く」
ローリングスイベル付きスナップは、糸よれ防止と手返し重視を考慮。
リアフック
●フック:タリズマン#2/0(リューギ)
「PEとフックの接続はパロマーやユニノットでOK」

「ボトムが複雑な場所や、カバー周り用として」

基本はシェイクしながらのスイミング。

「テール側にネイルシンカーを入れて着底させれば、引っ張ってもボディが伸びて移動距離が少ないんですよ」

伸縮がより強調される仕組みだ。

●フック:ダブルエッジ#4/0〜5/0(リューギ)
●シンカー:ネイル0.9〜1.8g

「テールをついばむバイトも確実に獲るオープン仕様」

ボディ内部にPE4〜5号を貫通して、フロントフックとリアフックを接続した独自リグ。敢えて命名するなら“浦川リグ”だろうか。

「フッキング性能は高まりますが、カバー周りでは要注意」

セット方法はタリズマンにPEを結び「頭側から刺しては抜きを繰り返して」テール方向へ。根気の要る作業だ。

「テールにネイルシンカー挿入で伸び縮みがさらに強調されます」
ネイル挿入でテールを必ず下にして着底。
「カバースキャットのようにズル引きもOK。引っ張っても移動距離少なくアピールできますよ」

3サイズが揃うMMZファミリー。チビとナミが先行発売され、サイト専用のイメージは強かったがそれだけではない。最大サイズのデカがまた新たな世界観を広げた。

釣行前にリグを準備
「前後にフックを付けたリグ(=浦川リグ)は作るのがややこしいので(笑)、釣行前に自宅でリグっておきます」
カラーは「キューヨシでよく効く」というバブルガムピンクを軸に、みみずぅなどミミズ系各色を使用。

ココがキモ

「即アワセはしない。10〜15秒は送り込む」
「バイトがあったらクラッチを切って、スプールを指で軽く押さえながらラインを送り出します」
例えるなら何秒?
「けっこう送ります、10〜15秒くらいかな?」
食い込むまで辛抱。

シーズン早見表

「真冬以外は、バスの闘争心を掻き立てることができますね」
夏以外の季節はどうか。
「水温15度前後の秋でも大型は獲ってます。冬はさておき産卵を意識し始める2月中旬くらいから強いですね」

マスタータックル
[ベイト・手返し重視]
●ロッド:グラディエーター・マキシマムGX-65ML+C-ST THE MAXX Lt.(レイドジャパン)
●リール:アルファスAIR TW8.6L(DAIWA)
●ライン:R18フロロリミテッド12lb(クレハ)
[スピニング・飛距離重視]
●ロッド:グラディエーター・アンチGA-65MSスピンボーダー(レイドジャパン)
●リール:DAIWA2500番台各種
●ライン+リーダー:シーガーPEX8ルアーエディション0.8〜1号+シーガーグランドマックス3号(共にクレハ)


※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。