ああ、ボウズ&オデコが続くぜ…。神頼みのひとつでもして、ちょっと釣り運を変えたいなとお考えのみなさま。ルアマガプラスの釣果開運プレゼンターが、そんなときに、どんな神様にあやかればいいのかご指南しましょう! 八百万の神々集う、日本だからこそのお話をさせていただきます。信じる者は釣果が増える〜。
●文:ルアマガプラス編集部(フカポン)
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釣りにご利益がありそうな神様っているの?
先日、ルアマガプラスを眺めていたら、大阪府の住吉大社でルアーのお守りが発売されるという記事をみかけました。ふむふむ。腕を磨く、いい道具をあつらえる。これも釣果アップの大事な下準備ではありますが、『運気を上げる』ってのも実は大事なんですぞ。
全国の住吉神社の総本社である住吉大社は大阪府大阪市にあり、大阪の人々からは「住吉っさん」の愛称で親しまれる。由緒正しき、そして地元に密着した神社だが、お守りとして「ルアー」がモチーフのお守り【海上安全[…]
例えば麻雀は運ゲーです。が、上手い下手が出ますよね。狙った役を組み、アガるための下準備は確率論などの知識。そこから先は『運』。釣りだって同じなんですよ。知識や道具を揃え、最後のピースは『運』。あ、運てヤツは物理ですよみなさん。
は?と思われるかもですが、願い祈ることで少し確率が操作できるって研究もあったりします(脳科学的にも物理的にも)。なのでつべこべ言わず、神頼みしとけというお話なのです。引き寄せの法則なんてのは詐欺師の常套句ですが、天文学的確率ですこーし釣れる方向に神頼みで舵を切ることは非科学的でもなんでもないんですよ。小さなブレと侮ることなかれ!塵も積もればなんとやら!
と、いうことで、信じる者は救われる。釣り人があやかりたい神様をいくつかご紹介しましょう。
まずは海の神として最高格。素戔嗚(スサノオ)を祀る神社を探せっ!
ひと柱目。釣り人にご紹介したい日本の神様は『素戔嗚』。スサノオと読みます。どんな神様? 日本にはそれはそれは格が高い神様として描かれる3柱がいます。天照大神(アマテラスオオミカミ)、月読尊(ツクヨミノミコト)、そして今から紹介する素戔嗚(スサノオ)です。
この日本の神様の格式高いトップスリーにはそれぞれ担当がございまして、天照大神は太陽や昼の世界の管理担当。月読は夜の世界や月を担当。んでもって、素戔嗚は海の世界担当。
素戔嗚は荒ぶる海の神として描かれることも多い神様ではありますが、この神様が祀られている神社のご利益として、海運・開運なんてのが含まれていたりします。そう設定されている神社などには、多くの人がそういうご利益を求めて願い、祈るわけですからそれがご利益として顕現するわけでございますよ。有名なところでいうと、八坂神社、熊野神社、素戔嗚神社、須佐神社などなど。聞きなれないなぁと思っても、いわゆる『出雲系』として分類される神社にはこの神様が関連でお祭りされていますのでお参りしてみてください。
もっと、こう、釣りに直結する神様いないの??
冒頭に挙げた住吉神社系は、海に関わる三柱がセットで祀られている神社でございます。底筒男神(ソコツツノオノカミ)、中筒男神(ナカツツノオノカミ)、上筒之男神(ウワツツノオノカミ)。底、中、表層と揃っています。
どっちが本家、分家というわけではないのですが、同じような三神構成で、海神として知られている、綿津見三神(ワタツミサンシン)というのがいらっしゃいまして、同じく底綿津見、中綿津見、上綿津見という形で海を見守っております。綿津見神は、海神(ワタツミ)神社、綿津見神社、穂高神社、志賀海神社、鷂神社ほかでお祭りされています。海の近くの神社に出向くと、こちらが御祭神なことが結構あります。
記者はこれらを水深三神として、ご利益にあやかりたいと思っています。
上の綿津見神にまつわる古史古伝のお話に出てくる神様で、塩椎神(シオツチノカミ)もしくは塩土老翁(シオツチオジ)という潮・流れを司る海の神様もいまして、このあたりは海幸彦と山幸彦という話のくだりで、釣り針に絡んだ逸話であれこれやっていますので、釣り人にはニアな感じはします。海幸彦、山幸彦は比較的お祀りされている神社は珍しいですが、日本の神様って別名で隠れていたりしてややこしいのでそこは調べてみてください。塩椎神は塩釜神社系列、『塩』という名前を冠する神社でお祀りされていることが多いです。有名なのは宮城県の鹽竈神社(シオガマジンジャ)。
海幸彦、山幸彦を祀っている神様というのは別名を調べたりすると見つけた!となりますが、案外レアなので探してみてご利益に授かるのもありかもしれませんね。
ああ、釣りに関わる大事な神様を忘れていました。申し訳ありません。恵比寿様(エビス)ですね。事代主(コトシロヌシ)という別名でお祀りされていることもあるかもしれません。関東圏で有名なのは、恵比寿神社、神田明神、関西圏なら今宮恵比寿、西宮恵比寿、堀川恵比寿などの神社にお参りするのはいかがでしょうか。
いままでのは男神だよね? 女神様はいないの??
釣り人の男女比は圧倒的に男優勢。そうなると罰当たりにむさ苦しい男神はいい! 女神様。『ああっ女神様っ』にあやかりたいという方もいらっしゃるでしょう。そうなってくると、海の女神様として信仰を集めているのは『宗像三女神』。福岡県宗像市の宗像大社を総本宮とする神社にお祀りされている三人の神様です。市杵島姫(イチキシマヒメ)、湍津姫神(タギツヒメ)、田心姫神(タゴリヒメ)。この三女神。
なんか海の神様って3セットになってること多くね? と、気づかれた方も多いかと。こちらも、ざっくり解説すると、沖(田心姫神)、中(湍津姫神)、岸辺(市杵島姫)に対応しています。オフショア、インショア、ショア!? ルアマガ企画提案でレジットデザインさんから発売されるロッドネーム、スクアド・市杵島SPは、このショアの神『市杵島姫』に由来しています。陸っぱり用アジングロッドですよ。
チーム・ルアマガの新しいロッドコンセプトに乗ってくれたのが、人気のロッドメーカー『レジットデザイン』。おかげさまで、当初販売予定数を大幅に上回る注文を受け、来春発売に向けて着々と準備中。発表したのがど[…]
近くに宗像大社というか『宗像』を冠する系列神社なんてないから!なんて人は、弁財天(ベンザイテン・弁天様)として知られる神様をお尋ねください。こちら、一説には市杵島姫や、祓戸の神様のひとりで水の神、瀬(流れ)の神として知られる瀬織津姫(セオリツヒメ)と同一と言われております。弁天様というのは、近所の神社の池の真ん中にお社があれば、だいたい弁天様です。水に囲まれたお社には弁天様と覚えておいてください。インドでは川の神様なんて言われていますので、川釣りクラスタの皆様はこちらへ。龍神様でもあります。つまり2024年干支の神様っ!
ということで、今回は、釣りの運気爆上がり間違いなし! この神様にすがりましょう! というお話を少し書かせていただきました。釣り記者なのになぜ、そんなことに詳しいのかといいますと、さまざまな日本の神様の起源について書かれた本の編集をさせていただいたからです。日本のルーツに迫り、その祀られる神様について書かれた『アマテラス解体新書』という本の宣伝も最後にさせていただきつつ、皆様の釣りライフが釣果に恵まれたものになりますようお祈りしております!
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