単なるタックルボックスとしての用途を越え、多目的に活用される、明邦化学工業のランガンシステムボックスシリーズ。その利便性は陸っぱりのみならずオフショアの釣行でも評価が高い。今回は、手軽に楽しめて人気の高いバチコンアジングをテーマに、明邦のおすすめのオプションパーツや活用術を紹介!
●文:ルアマガプラス編集部
解説していただくのはVSカスタマイズスペシャリスト・田中さん!
田中哲(たなか・さとし)
アジングからジギングまで幅広いソルトルアーに精通する明邦化学工業株式会社の営業マン。ボックスのカスタムだけでなく、ロッド作りにも凝っており使用ロッドは全て自作。最近は渓流にもハマり中。
ベースのランガンシステムBOXはこれ!「VS-7055N(メイホー)」
両サイドに配置された多目的ホルダーで様々な拡張が可能なタックルボックス。バチコンアジングでは使用する小物類が小さなものが多いため、メインのボックスもシリーズ展開では一番小型のVS-7055Nをセレクト。タックルはバチコン用と天秤用の2本を用意。仕掛けや持ち込むアイテムは少ないが、「ワームの色味が重要」と話す田中さんは、多くの色違いワームを持ち込む。ボックスの収納スペースは2段あり、フタ付きの上段スペースを大きく開くことが出来るため、下段へのアクセスが行ないやすくなっている。
Nシリーズ最大の進化は「ハンドル」にアリ!持ち運びやすさ向上&些細なトラブルを軽減!
製品名の末尾に「N」が入る最新モデルの特徴と言えるハンドルストッパー機能。ロッドスタンドにタックルをセットした状態等バランスが崩れていると持ち運びがし辛く、またトラブルの原因となる事もあった。これを上蓋に搭載されたストッパー機構でハンドルの可動部を制限し安定させた事で解消、より快適になったラインナップがNシリーズだ。またハンドルがスタンドとなり上段がトレイとして使用できる7055Nと7070Nには、前面のロックをし忘れた状態で持ち上げても下段の中身が飛び出さない「簡易ロックシステム」も採用。不注意にも配慮した工夫が施されている。
OUTSIDE ITEM~ボックス外装アイテムをご紹介!~
ボックス外側にセットしたオプションパーツは、ロッドスタンドBM-250ライトが2つとBM-240スライドを1つ。ロッドスタンドBM-250ライトに装着した2つのマルチホルダーBM-25を介し、FグリップBMとルアーホルダーBM、パーツケースBM-100を各1つずつセット。反対側にはマルチボードBM-SをロッドスタンドBM -240スライドに、ボックス本体にリーダークリップBM-Sをセット。
①ロッドスタンドBM-250ライト +マルチホルダーBM-25
高さ調整でしっかりホールド、ホルダー追加で拡張アレンジ
ロッドスタンドBM-250ライトはネジ止め不要で手軽に装着が可能なロッドスタンド。エンドグリップの長さに合わせて高さを調整でき、移動時や使用していないタックルのグラつきを抑制する。さらにマルチホルダーBM-25を追加し拡張アレンジが可能、ルアーホルダーやフィッシュグリップ等のオプションパーツやカラビナ等がセット出来る他、プライヤー等を直接差し込む仮置き場としても使用出来る。
②パーツケースBM-100
用途としては小物入れであるが、釣行時に出るゴミを入れるダストボックスとしてセット。
田中「船酔い対策でアメをよく食べるんですが、そういったゴミを入れるのに重宝しています」
③ルアーホルダーBM
バチコン釣行ではタックルにセットしたシンカー入れとして使用。移動時や船の振動でセットしたルアーやオモリが暴れ、ロッドを傷つけたりラインが絡んだりといった心配を解消する。その他にも様々なものが入れられ使い方次第で用途は多彩。ホルダーや付属するベルトでバケットマウス以外にもさまざまな場所に取り付け可能。
④FグリップBM
専用のホルダーや尻手ワイヤーが付属するフィッシュグリップ。魚を取り込む際の必須アイテムをバケットマウスはもちろん、ライフジャケットのベルト等にも取り付けが可能。ホルダーはグリップの汚れが広がる事を防ぐほか、身体に取り付けた際は動きを妨げないよう、前方に可動させる事も出来る。
⑤ロッドスタンドBM-240スライド
スタンドを傾斜させる事で手返し向上&トラブル抑制
仕掛け交換時などに、ロッドが直立した状態だとラインが竿先に絡むトラブルが発生しがちだ。手返しが釣果の差に直結し、行動範囲が狭くティップが触りにくい船上でこのトラブルは極力避けたい。BM-240スライドはスタンド自体を傾斜させ、ティップとラインに角度を付けて保持できるため、スムーズに作業が行えるようになっている。また、傾斜させる方向をボックスのホルダーの前方と左右にセットすることも出来る。スタンド自体にも多目的ホルダーが両サイドに装備されており、さらなるオプションパーツの拡張も可能だ。
⑥マルチボードBM-S
バチコンではジグヘッドにセットしたワームのカラーローテやジグヘッド自体の重さ変更の際、予備アイテムの仮置き場として使用する。3枚あるボードはマグネット面とフォーム(スポンジ)面を自由に組み替えが可能。あらかじめセットしておくと交換をスムーズに行える。
⑦リーダークリップBM-S
使用頻度はそこまで多くないが、いざ出番が来るとなかなか扱いづらいリーダー。適度にテンションがかかるクリップに止めておくことで、リーダー結束時の煩わしさを解消でき、落下し紛失を防止する事にも一役買っている。単体での使用やライフジャケット等にも装着出来る事からウェーディングアングラーからも人気のアイテムだ。ボビンサイズに合わせて2サイズ展開し、Sサイズをセットしている。