春のエギング開幕直前。春イカ狙いで大活躍するのが、飛距離を稼げるエギだ。今回紹介する、バレーヒルのエギ「アキュレイド」は、独自のブースターシステムで異次元の飛距離を実現する。使い方を含めて解説しよう。
●文:ルアーマガジンソルト編集部
次世代ロケッティア、“FLY BY WIRE”システムで新たな次元へ。
春エギングシーズン間近。浅場に入ってくる大型のアオリイカがメインターゲットとなる春は、シャローモデルや4.0号など大きなエギの出番も増えてくる季節。そんな春イカシーズンを満喫する上で大活躍する、エギングシーンを圧巻した『ぶっ飛びシステム』を搭載したエギを紹介!
【ぶっ飛びシステムを動画で解説】
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ロケッティア アキュレイド 3.5号(バレーヒル)
2006年に誕生し、一世を風靡したぶっ飛び系エギ「ロケッティア」シリーズの新作。ラインを通してカンナに取り付けることでキャスト時にエギの飛行姿勢を逆さにできるフロートピン「Fly By Wireシステム」と、重心をエギ先端側に移動させることができる「ホバーロックシステム」を搭載することで、飛距離の向上をとことん追求している。また、シャクリ動作でシンカーが後部に移動し、エギは水平姿勢をキープできる。
ロケッティアキャストに重要な役割を果たす、カンナ後部のワイヤーピンを、ブースターフロートに移植することに成功。カンナ後部がすっきりすると同時に、ワイヤー径のアップにより剛性も上がり、作動の確実性も向上しているのが特徴だ。
ホバーロックシステム
ロケッティアシステムをよりブーストするシステム。 シンカーが移動することにより、キャスト時や水中でのアクション時などで、それぞれ最適な重心位置を作り出すようになっている。
キャスト時は、遠心力でシンカーはボディ前部に移動。重心が進行方向に寄ることで、従来のエギにはない圧倒的な飛距離を生み出せる。
フライバイワイヤーシステム
カンナの後端に、リーダーを通したブースターフロートをセットすることで、キャスト時はエギの前部が進行方向に向く。また、ホバーロックシステムにより、シンカーもボディ前部へと移動するため、大きな推進力と、安定した飛行姿勢を得ることができる。
キャスト準備が完了した状態。ブースターフロートは、カンナの後部の穴にセットされている。
エギが着水すると、浮力によりブースターフロートはカンナから自動的に離脱する。これにより、アクション態勢に移行、すぐにアングラーの操作でアオリイカにアピールが可能だ。
着水すると、浮力によりブースターフロートはカンナから自動的に離脱し、アクション態勢に移行する。
ちなみに、このアキュレイド用ブースターフロートは、パーツ販売にも対応しているとのこと。
ブースターフロート
ロケッティア アキュレイドのブースターフロートセット方法
では、具体的に、ブースターフロートのセット方法を、写真とともに解説していこう。予めラインを通しておいたフロートのピンをカンナ下部にセットし、シンカーを前部に移動させればキャスト準備完了。着水と同時にフロートピンが離脱し、シャクリ動作でシンカーは後部に移動する。
通常の状態。
フロートピンをセットした状態。
下記写真が、カンナに設けられた穴にフロートを刺すところのもの。ちなみにブースターフロートは、抜け止め加工と先端研磨加工された硬質ピンで構成される。フロート部分の穴にラインを通し、カンナ下部にセットすればキャスト準備完了。
ロケッティア アキュレイドは3.5号の他に、3号も選択可能だ。状況に応じて使い分け、広範囲からアオリイカを誘い出してみてはいかがだろうか?
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