3月に入り、いよいよ様々なソルトルアーゲームがシーズンを迎える。特にこの季節大きな目玉となる魚種が「メバル」。産卵も終わり、体力を回復するため餌を求めて高活性となるので、プラグなどにも反応が良くサイズも狙える時期だ。そんなメバルシーズンに向けてルアマガプラスでもお馴染みのYouTuber「リライト調査隊」のBOSS吉田がとあるルアーを駆使し、一足先に春メバルを攻略してきた!
●写真/文:BOSS吉田
実釣&解説は「リライト調査隊・BOSS吉田」
BOSS吉田
元釣具店店員であり、釣りのジャンルを問わずあらゆる釣りに打ち込むフィッシングジャンキー。最も得意な釣りはソルトのライトゲームやシーバスだが、並行してハゼクラにも力を入れており、一過言あり。2019年から続く「Hz-1GP(ハゼワングランプリ)」に連続参戦中で、毎年優勝するほどの実力者でもある。それ以外にもエサ、ルアー問わず幅広い釣りに精通!
春といえば…「プラッキングメバル」でしょ!
「眼張」または「目張」と書かれる大きな目のメバル。「春告魚」と呼ばれる程、春の代表的な釣りのターゲット。ワームで狙う事が多いメバルだが、春になってシャローに寄っているメバルはプラグに反応する事が多くプラグで攻めるメバリングが面白い!
特に3~4月の水温が 15℃になってくる頃は産卵が終わったアフター個体が体力を回復する為に荒食いを開始するハイシーズン!リライト調査隊BOSS吉田がハイシーズン前の2月末に、アクアウェーブから発売中の種類豊富なメバルプラグの中から、3種類をローテーションしてパターンを攻略してきた。
漁港で釣れやすいポイント
今回は千葉県某所の漁港にて実釣。メバルは漁港や磯の海藻が生えている所に群れている事が多い。しかし足場の良い漁港はアクセスがよい分釣人からのプレッシャーも高い…。しかし諦めることなかれ!漁港内でもポイントをしっかり絞れば釣れる可能性は十二分にあるのだ。
抑えておきたいのは下記のポイント↓↓
目で見て変化している所に中心にポイントを絞っていく。特に潮通しが良い場所はメバルも回遊してくるので絶対外せないポイントだ。
消波ブロック周りも一級ポイントだが、夜間は足場が悪く危険な為、港内の比較的安全な所に絞ると集中して釣りがしやすいだろう。
また、港内は船が停泊している場所もある為、迷惑にならないようマナーを守って釣りができる所を選ぶように注意したい。
釣行前日の爆風の影響でピンチ!?まさかのゾエアパターン!?
実釣当日、日が落ちるタイミングで漁港に到着すると釣り人が誰もいない…。準備をする前に港内の様子を見に行くと、白濁とした濁りと切れた海藻だらけ…。
前日の爆風の影響で条件が悪く、これは誰も来ないはずと納得。しかし、チャンスはあるはずと準備をして常夜灯周りを見に行くと、甲殻類の幼生であるゾエアと思われるマイクロベイトが大量に湧いている!
「まさかのゾエアパターンか!」
今回実釣場所に選んだ漁港は、イワシやイカなどのベイト、イソメなど多毛類のバチ、アミやゾエアなどマイクロベイトなどメバルのエサとなる生物が多い。その日のパターンはポイントに着いてみないと分からない事があるが、そこもメバリングの面白い所でもある!
全体的に状況が難しそうだったが、様子を見た感覚で港内奥は濁りがキツ過ぎるのと切れた海藻だらけなので、潮通しの良い海への出入口付近で釣り開始。
釣り開始15分程、潮が動き出すと対岸の常夜灯下で1発だがメバルボイル発生。対岸は潮があたっていて濁りが入っていない様子。どうやらその払い出しにマイクロベイトが流れてきているのをメバルは捕食しているようだ。
対岸には少し距離があるが、38mmの小粒ながら3.1gで飛距離が出せる「リトルマジック(カラー:ミミイカ)」をキャスト!
このミミイカカラーは、暗闇で光るグローフレークで塗られている為に、イカパターンだけでなくマイクロベイトにも効果的!
そして常夜灯の流れの払い出しにキャストをしてゆっくりカーブフォールさせると…。「ゴンッ!」と気持ちの良いアタリでヒット!
コンデションの良いメバルをこの悪条件の中、早々にキャッチでき、一安心!
リトルマジックの特徴
先述した通り、38mmの小粒ながら 3.1gの自重がありボディは空気抵抗の少ない流線形で、マイクロシンキングペンシルながら飛距離が出せる!
お腹がフラットかつフロントアイの所にあるスタビライザーがフォール時に水の抵抗を受けて水馴染みがよく、メバルも思わずバイトしてしまう仕組みになっているという訳だ!
1尾目をキャッチした後、今度は常夜灯の明かりが消えかかる流心部分に「エスマジック(カラー:ミミイカ)」をキャストして流れに乗せてデッドスローで巻くとコツッ!とアタリが出る!
エスマジックはシンキングだが浮き上がりが早いのでキャストをして着水後、リールを巻くスピードは1秒に1回転で水面直下をS字を描くように攻める事ができる。
S字のワイドアクションでアピールが強く、範囲が広い流心部分を探るのに効果的!常夜灯の明かりが消えかかる流心部分で何度かアタリが出るが乗せきれない…。
どうするか考えていると、堤防端の足元の壁際でパシャッとライズ!メバル発見!
しかし、立ち位置が近付き過ぎるとプレッシャーが掛かってしまうので、少し離れた場所から明るい方へ「シャローマジック60(カラー:ホタルイカ)」をキャスト!
このホタルイカカラーもブルーのグロー発光するうえに、赤ラメとグローの発光が合わさってメバルに効果的!
壁際の影が入る明暗ギリギリをカーブフォールでゆっくり巻いてくると…「コココゴンッ!」とヒット!!してやったりの瞬間で最高に気持ちがいい!
よりゆっくり見せてバイトを誘う「シャローマジック60」
Sマジックが1秒にハンドル1回転に対して、更にゆっくり1.5秒にハンドル1回転で攻める事ができるのが「シャローマジック60」!
3.8gとは思えない飛距離とデッドスローで巻いた時の微細なロールアクションで水面直下を狙える。また、ラインを張った状態で落としていくカーブフォールがよりゆっくり見せる事ができるので乗せきれないバイトを拾う事ができる!さらにリアフックのスプリットリングが2個使用になっていてヒットさせやすい使用になっている。
厳しい状況でも3種類のルアーローテーションでその日のパターンを攻略
強風が吹き始めた為に長い時間はできず、エアーポンプで活かしておいた2匹を撮影してリリースした所で終了とした。
正直、港に着いた直後は状況が厳しすぎて諦めてもいいような状態だったが、潮が当たっている部分を見逃さずにリトルマジック、エスマジック、シャローマジック60の3種類を使い、メバルのアタリが出るラインとゆっくりなカーブフォールがハマるパターンを見つけて攻略できて良かった。
ルアーのシルエット、動き、グローの種類などを使い分ける事で見つけられるパターン。活性が高くイージーな展開が春は期待できるが、この日の厳しい状況でも3種類を駆使して打破する展開が非常に面白かった!
リトルマジック、エスマジック、シャローマジック60の3種類はカラー展開も豊富なのでパターン攻略に最適だ!春のプラッキングメバルで是非使って欲しいルアーだ!
関連する記事
メバルといえば、小型のワーム+ジグヘッドで狙う印象が強いかもしれない。確かにワームは釣れる。でもメバルのハイシーズンにあたる、3月〜4月は実はプラグのがかなり効果的! ということで、メバル釣りの達人・[…]
早いところでは10月中旬頃から釣れ始め、春頃に最盛期を迎えるメバル釣り。各地で人気のライトゲームの好ターゲットであり、そのお手軽度から入門者にもうってつけの釣りとして、親しまれてきた。今回は、メバリン[…]
メバリングで「釣れる」定番ルアーとしてお馴染みのシャローマジック(アクアウェーブ)シリーズ!日本海側ではホタルイカパターンでのシークレット的存在となるほど市民権を得ている。そんなシャローマジックがここ[…]
バチ抜けシーズン最盛期と言えば春! 「バチ」とはいわゆる多毛類の総称になるが、時期によってバチの種類・シーバスの狙い方が異なるのをご存知だろうか。今回紹介するのは、いわゆる「トリックバチ」「クルクルバ[…]
柔らかいロッドや細いライン、軽いルアーで楽しむ海のルアーフィッシングを総称してライトゲームと呼んだりします。その中にも色々な魚種がいるわけですが、今回はブームの火付け役ともいえるメバルにフィーチャーし[…]
※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。