リベラリスト’24年モデル、東京湾でも入魂！　【村上晴彦・ハートランドエボリューション・シーバス編】

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ハートランド・24リベラリスト、最新作シェイクダウン+α

魚を掛けた時の曲がり、魚との駆け引き、そして魚釣りを純粋に楽しむことができるこだわりの竿。それが、村上晴彦さんプロデュースの『ハートランド』。この度、名作となるべくプロトロッドたちを携えて訪れたのは、東京湾。舞台を海へと移し、巨大シーバスに挑む。

数あるハートランドロッドにおいて、淡水のみならず海での使用にも照準を当てたシリーズといえば『リベラリスト』。魚種を問わず多彩な釣法にフィットする設計が施され、その扱いやすさは釣り人を選ばない。バスのみならず、淡水及び海水、ショアキャスティングからボートゲームまで場面を選ばず幅広いスタイルに対応するシリーズとして知られる。

今回の舞台となったのは東京湾。ボートで日没からナイトゲームでシーバスに挑む…が、出船前から不穏な空気が漂う。

村上「大荒れです…。風速6.8メートル」

風裏を探しての釣りとなり、状況次第では早めの帰港も辞さない模様だ。

村上「でも、船長がかなりのヤリ手ですから」

今回ボートを駆るのはGLORY世良勇樹船長（写真左）。シーバス界でその名を知られる手練にして、村上さんと共にあの次世代ベイトリール・IM Zの開発に携わったことでも知られる。今回登場する『ハートランド・リベラリスト』とのタッグで、こちらもまた真価を発揮してくれるはずだ。

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村上「メチャ気持ちいい！　バスロッドとは異なって胴までしっかり入るので、投げやすい。わかりやすく言うなら、フル遠投でなくても『6割の力で80パーセントの飛距離』を得ることができるという感じ」

ファーストエリアに到着するなり放ったメタルバイブ30グラムの飛びを見て、村上さんはまず一言。リベラリスト全モデルに共通する扱いやすさ、飛ばしやすさをこう表現。

村上「いっぱいアタる。ベイトフィッシュのコノシロ？　釣れる気しかしない。こんな状況ってメチャメチャ楽しいね」

今回はハートランド・24リベラリストの最新作であるスピニングモデル763MLRSS-24と733MLRSS-24、そしてベイト763M+RSB-23の計3本を帯同。ここでは各モデルのアドバンテージをダイジェストでお届けすることにしよう。

最新作・その1　『763MLRSS-24』飛びの良さ、長さの利点を活かせ！

前段で村上さんが第1投目を放ったのは、リベラリスト2024モデル最新作のひとつ『763MLRSS-24』だった。

村上「73（＝733MLRS-24）と同時リリースしたうちの長いほうがこの76。ボートの時は短いほうの73がいいのかなと思ったけど、竿先を下げて巻く時により穂先が水面に近いと巻きがブレなくていいね。今回のように大荒れの日でも」

73と76。その3インチ（＝約7.5センチ）の差は取り回しの良さで選ぶか、遠投性能を重視するかで使い分けるのが常。ところが時に、今回のような日にはロングレングスならではの威力が存分に活きるという。村上さん曰く「大は小を兼ねる」とのことだ。

村上「投げる、ラインが真っ直ぐになるようにメンディング、そして巻く。ロッドのしなりを意識しながらリトリーブスピードが一定になるように」

村上さんはボートシーバスにおける基本的な操作方法を説き始める。リベラリストの投げやすさと飛びは言うまでもないが、この後、魚からバイトがあった時にこそ、その真価が発揮されることを強調する。

村上「竿が胴から入ってくれるので、掛けた時もすごくラク。魚の急激な引き込みにも、竿のしなりが追従してくれる。ていうか、この竿で前回青物もやってるじゃないですか」

当動画連載の前回Vol.2ではその模様を振り返ることができる。

村上「（青物の）あの速いスピードでも対応できるから、止めると止まってくれるシーバスにはちょうどエエ感じ。投げやすいだけじゃなく、魚を取り込みやすい。水を得た魚というか、マッチ・ザ・ロッドやね」

まさに言い得て妙。ハートランド・リベラリストというマルチパーパス機がそこにある。

最新作・その2　『733MLRSS-24』テクニカルな操作が自在かつ的確！

村上「テールスピンジグ40g、水深20mなので底をとって巻き上げます」

76と対を成す24新作の73こと『733MLRSS-24』。その真価を発揮したのがバース撃ちでのことだった。

村上「アタった！　でも、乗らない。魚が小さいのと、後ろのフック1本がかりなのが原因やと思う。次は、スレさせないように…」

そう言ってバースの橋脚に、村上さんはショートキャストでタイトに撃ち込む。

村上「沈めるのは10ｍくらいでいい」

ルアーを通すのは魚の目線より上に限定。見せ過ぎることなく、追わせて食わせることができるレンジを効率良く探っていく。

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村上さんの読みと技は見事に的中。即座に2本を連続キャッチ！

村上「テクニカルなことをやるなら、明らかに短い方がいいね」

733MLRSS-24の取り回しの良さがここで際立った形だ。

さらには湾奥で灯り周りを狙ったワンシーンでのこと。

横風が強い中、10cm以下の軽量なプラグを自在かつ正確に飛ばして、的確に操作したのも73だった。バイト後の反転パワーが弱い小型には鋭いフッキングを決めて掛ける一方で、中型以上はスムーズなやり取りを見せる。

村上「勝手に魚が上がってくるのがわかるでしょ？　これ、バスロッドでやり取りすると、ガッガッガッと竿が無理して突っ張るんですよ」

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24最新作スピニング2モデルのポテンシャルを存分に発揮したが、この後、当釣行でのクライマックスと呼ぶべき時が訪れるのだった。

当釣行クライマックスを飾ったベイトの切り札『763M+RSB-23』

村上「スゴー！　エサだらけや！」

移動中、ボートと並走するコノシロの大群。驚くべき光景に村上さんも思わず声が漏れた。

村上「『763M+RSB-23』にIM Z。さらなる遠投を引き出すセッティングやね」

この日唯一となるベイトタックルを登板させた村上さん。ボックスから選んだルアーは、モアザン・モンスターウェイク。ボートの四方を囲むコノシロの大群を狙う大型シーバス、広範囲の表層を探ることでチャンスを伺う。

村上「スピニングの76（＝763MLRSS-24）と同じ長さのベイトモデル。スピニングと変わらず飛んでくれる、特に追い風なら良し。ベイトタックルの決定的なメリットは、太い糸が使えて操作性が格段に上がること」

次の瞬間、村上さんのリベラリストを何者かが胴から絞り込んだ。

村上「キタで！　お、お、…っと、これまでと引きが全然違う…けっこうでかいで！　シーバスじゃないかと思うような強い引きなんやけど」

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村上「竿が全然負けてない！　シーバスの引きに追従して簡単に獲らせてくれるRS（＝レギュラースロー）テーパー。ハートランド・リベラリスト、シーバスを完全制覇やね！」

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ここで実釣を終えることなく、村上さんはさらなる可能性を追求し始める。

村上「いいね、この感じ。入れ食いや！　今日で1年分釣るよ～～（笑）」。

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残念ながら強風が勢力を増したためタイムアップとなったが、シェイクダウンとも言える当釣行は見事な結果と共に幕を閉じた。

村上「目一杯、楽しませてもらいました！」

この釣行の模様はコチラで！

さて、次回のハートランド・エボリューションは、地元大阪でのサワラフィッシングだ。

乞うご期待!!

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