どれも同じようで、じつは個性的かつこだわりが詰まったジグヘッドの数々。現在のアジングシーンの最先端を突き進むメーカー「34(サーティーフォー)」は現代のアジのプランクトンパターンをいち早く看破、流れを受けて海中を漂う“無重力”ジグヘッドを開発した。それがこの『ゼログラヘッド』だ。
●文:ルアマガプラス編集部
ゼログラヘッド(34)
「樹脂コーティング」のジグヘッド!?
透明ヘッドにオープンフックという、見た目的にもインパクト大なゼログラヘッド。この独特なフォルムの理由は、昨今のアジングで一般的な『アミ・プランクトンパターン』に特化したことによるものだ。このモデルのコンセプトを、34の運営・開発を担当する岩隈さんにうかがった。
岩隈「ルアーをよりスローにフォールさせて、プランクトンの中に漂わせるような釣りを想定したジグヘッドです。しかし、軽量ジグヘッドはやはり使いにくい。飛ばないし使用感も小さい、狙ったレンジに入っているのかもわからない、何をしているのかわからない、と」
そこで岩隈さんは、従来の鉛ジグヘッドの上に樹脂コーティング加工を施した。こうすることで重量は軽いまま、体積を増やして水受けを良くすることが可能に。
岩隈「水中での抵抗が上がることでスローに漂わせることができるし、アングラー側の操作感もアップしているんです」
ヘッド:漂わす動きを実現する樹脂コーティングヘッド
樹脂コーティングにより軽さと水噛みの良さを両立。極めてスローなスイミングアクションを実現した。ヘッドの形状も3面カットで、さらに水の抵抗を上げている。
水の抵抗が大きいほどアングラーに操作感が伝わりやすく、自分が何をしているのかわかりやすい。自分の意図どおりのアクションが加えられるようになればアジングの楽しみも倍増だ。
フック:アジの「吐き出すバイト」を逃さないオープンゲイプ
フックはアジがバイトして吐き出すとき、上顎をしっかり捉えられるオープンゲイプ。柔らかいアジの口であればオープンゲイプでもバラしにくく掛けやすいのだ。刺さりのいい細い線径を採用しているが、カーボンを鋼材に多く混ぜることで強度を上げて折れにくくしている。
アクションのコツは「ラインテンション」
アミやプランクトンパターンの攻略に特化したゼログラヘッドは、ルアーをよりスローにフォールさせてプランクトンの中に漂わせるような釣りを得意とする。
任意の水深までカウントダウンさせたら、あとは適度なラインテンションを掛けるだけで水平姿勢で極めてスローにスイミング。これがプランクトンの漂う動きをイミテートしているのだ。カウントダウンさせるだけなので、誰でも簡単にレンジキープすることが可能になっている。
幅広い状況に対応できる8サイズをラインナップ
ウェイトは0.3gから1.3gの8サイズ。深いレンジや風に対応するため、0.9、1.1、1.3gが新規にラインナップされた。カウントダウンで任意の水深まで落として漂わせるのが基本のアクション。海の状況で合わせてそれぞれ使いやすいウェイトをチョイスしていこう。
ヘッドもフックも34のこだわりが満載。樹脂コーティングのゼログラヘッド、アミ・プランクトンパターンを意識した上でぜひ使ってみてほしい。
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