2018年に衝撃のデビューを飾ったリール「ロキサーニ」。確かな性能と、リーズナブルな価格で、中級者層を中心に好評を博してきた。そして2024年、ベイトモデルもスピニングモデルも、その性能を劇的に伸ばし、フルモデルチェンジを遂げた。もう、過去のロキサーニとは明らかに違う。そのあたりをロキサーニマイスターの仙石快氏に聞いてみた!
●文:ルアマガプラス編集部
基本性能が全面的向上この進化はハンパない
ついにフルモデルチェンジを遂げたロキサーニシリーズ。
では、どの程度能力が上がったのか、仙石さんに聞いてみた。まずはベイトタイプから。
仙石「とりあえず自重が16g軽量化されて、172gになりました。それからベアリングがめちゃ増えましたね」
実にボールベアリングが3個も増加。普通ならシリーズ名が変更になるほどのグレードアップだ。
メインフレームのC6カーボン化が軽量化に大きく寄与しているが、剛性感が損なわれることはなく、仙石さん独自の剛性感テストでは、かなり強くなっているという。しかも、ハンドルも長くなり、ドラグ力に至っては9キロというのだから、ターゲットはバスに限らない印象だ。
仙石「華奢だったリールがゴリゴリマッチョになったみたいですね。軽量化してますけど(笑)。実際にリフトパワーも上がってる感じで、ファイトが楽になりました」
また、リーリングだけではなく、キャスト時の回転も更に円滑化しているようだ。
仙石「ライン放出がかなり素直になったイメージですね。それに先代はマグネットと遠心の2つのブレーキがありましたけど、新しいロキサーニはマグネットのみ。でも、これで十分です」
一方、スピニングはどうだろうか? ベアリング数に変化はないようだけど?
仙石「ベイトと同様、軽くなりましたね。デザイン的にはボディーが左右非対称になって、それに伴ってスプールもスリムになりました。確かにベアリング数は変わらずなんですけど、メインシャフトの支持構造が、ハイエンドのゼノンと同じ『フリクションフリー』になったんですね。それが大きいです。実際、巻き心地が格段にアップしましたね」
そして、ドラグはドラグワッシャーの順序を変えることによって「ライト」と「タフ」の2通りの設定が可能な「ツーウェイドラグ」になっている。これは意外に知られていない機能だ。
仙石「前作に比べると、更に戦えるリールになってますね。今までエントリーモデルだった人がステップアップするにはもってこいのスピニングだと思います」
正直言って、1度のモデルチェンジでここまで進化する前例は記憶にない。同価格帯のリールにとって、大きな脅威となりそうだ。
リール詳細をチェック!
ロキサーニ BC BF7/BC HS8(アブガルシア)
ユーティリティハイギアのHS8とベイトフィネス機のBF7の2台がフルモデルチェンジで登場
スプールに互換性があるので、仙石氏はBF7にHS8のスプールを入れたりもしている。
仙石「そうすると、ギヤ比7.3になるので、ジャークベイトやクランクベイト用に使っています」。
ロキサーニSP 2500SH(アブガルシア)
ハイエンドリール「ゼノン」の要素が随所に盛り込まれたNEWロキサーニ。
ビジュアルも機能も「ゼノン」に近く、あのハイスペックが驚きの価格帯で入手可能となる。
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