【過去作とは明らかに違う!!】半端ない進化!『ロキサーニ』のフルモデルチェンジを仙石快が語る!

2018年に衝撃のデビューを飾ったリール「ロキサーニ」。確かな性能と、リーズナブルな価格で、中級者層を中心に好評を博してきた。そして2024年、ベイトモデルもスピニングモデルも、その性能を劇的に伸ばし、フルモデルチェンジを遂げた。もう、過去のロキサーニとは明らかに違う。そのあたりをロキサーニマイスターの仙石快氏に聞いてみた!

●文:ルアマガプラス編集部

仙石 快(せんごく・かい)/1998年生まれ。岐阜県を拠点としたガイド業、そして各メディアで活躍する、新進気鋭のプロフェッショナルアングラー。2022年には陸王U-30に勝利して初代王者戴冠。釣りの実力はもちろん、観る者を楽しませるパフォーマンス力も併せ持つ逸材。ピュアフィッシングジャパン・プロチーム。

基本性能が全面的向上この進化はハンパない

ついにフルモデルチェンジを遂げたロキサーニシリーズ。

では、どの程度能力が上がったのか、仙石さんに聞いてみた。まずはベイトタイプから。

ロキサーニBC HS8 [写真タップで拡大]

ロキサーニBC BF7 [写真タップで拡大]

仙石「とりあえず自重が16g軽量化されて、172gになりました。それからベアリングがめちゃ増えましたね」

実にボールベアリングが3個も増加。普通ならシリーズ名が変更になるほどのグレードアップだ。

メインフレームのC6カーボン化が軽量化に大きく寄与しているが、剛性感が損なわれることはなく、仙石さん独自の剛性感テストでは、かなり強くなっているという。しかも、ハンドルも長くなり、ドラグ力に至っては9キロというのだから、ターゲットはバスに限らない印象だ。

仙石「華奢だったリールがゴリゴリマッチョになったみたいですね。軽量化してますけど(笑)。実際にリフトパワーも上がってる感じで、ファイトが楽になりました」

また、リーリングだけではなく、キャスト時の回転も更に円滑化しているようだ。

仙石「ライン放出がかなり素直になったイメージですね。それに先代はマグネットと遠心の2つのブレーキがありましたけど、新しいロキサーニはマグネットのみ。でも、これで十分です」

一方、スピニングはどうだろうか? ベアリング数に変化はないようだけど?

ロキサーニSP 2500SH

仙石「ベイトと同様、軽くなりましたね。デザイン的にはボディーが左右非対称になって、それに伴ってスプールもスリムになりました。確かにベアリング数は変わらずなんですけど、メインシャフトの支持構造が、ハイエンドのゼノンと同じ『フリクションフリー』になったんですね。それが大きいです。実際、巻き心地が格段にアップしましたね」

そして、ドラグはドラグワッシャーの順序を変えることによって「ライト」と「タフ」の2通りの設定が可能な「ツーウェイドラグ」になっている。これは意外に知られていない機能だ。

仙石「前作に比べると、更に戦えるリールになってますね。今までエントリーモデルだった人がステップアップするにはもってこいのスピニングだと思います」

正直言って、1度のモデルチェンジでここまで進化する前例は記憶にない。同価格帯のリールにとって、大きな脅威となりそうだ。

今年1月からNEWロキサーニを使っている仙石さん。すでに素晴らしい釣果を上げている。このバスは、PEラインでの釣りで仕留めたもの。ロキサーニ BC HS8は汎用性が高く、レギュラーウエイトのルアーから、2オンスクラスのビッグベイトまで楽に使える。

リール詳細をチェック!

ロキサーニ BC BF7/BC HS8(アブガルシア)

ロキサーニBC HS8
●自重:172グラム ●ギア比:8.1●最大ライン巻取り長:84センチ/ハンドル1回転●最大ドラグ力:9キロ●ボール/ローラーベアリング数:7/1●糸巻量:12ポンド=100メートル●価格:2万5300円(税込み) [写真タップで拡大]

ロキサーニBC BF7
●自重:172グラム●ギア比:7.3●最大ライン巻取り長: 76センチ/ハンドル1回転●最大ドラグ力:9キロ●ボール/ローラーベアリング数:7/1●糸巻量:8ポンド=50メートル●価格:2万5300円(税込み) [写真タップで拡大]

ユーティリティハイギアのHS8とベイトフィネス機のBF7の2台がフルモデルチェンジで登場

スプールに互換性があるので、仙石氏はBF7にHS8のスプールを入れたりもしている。

仙石「そうすると、ギヤ比7.3になるので、ジャークベイトやクランクベイト用に使っています」。

C6カーボンフレーム&サイドプレート
初代モデルのフレームは金属のデュラメタルだったが、NEWロキサーニはサイドプレートと同じC6カーボンに変更。強度と耐久性を維持したまま軽量化に成功した。

ベアリング大幅増強
初代モデルはボールベアリング×4、ローラーベアリング×1の合計5個だったが、NEWロキサーニはボールベアリングを実に3個追加して、合計8個実装。これはハイエンドに匹敵するベアリング数。当然、回転がより滑らかになり、巻き心地もアップ。

ハンドルもグレードアップ
積層カーボンのハンドルアームを80ミリから90ミリに伸長。より力強く、安定感のあるリトリーブが可能になった。そしてハンドルノブもゼノンと同様の仕様に変更

ロキサーニSP 2500SH(アブガルシア)

●自重:210グラム●ギア比:6.1●最大ライン巻取り長:86センチ/ハンドル1回転●最大ドラグ力:5キロ●ボール/ローラーベアリング数:6/1●糸巻量:6ポンド=100メートル●価格:2万6950円(税込み)

ハイエンドリール「ゼノン」の要素が随所に盛り込まれたNEWロキサーニ。

ビジュアルも機能も「ゼノン」に近く、あのハイスペックが驚きの価格帯で入手可能となる。

フリクションフリー
メインシャフトの支持構造を接触摩擦を低減させた「フリクションフリー」に変更。これは今までゼノンにしか採用していなかった構造で、ハンドル巻き上げが格段に軽くなっている。

ユーティリティパーツ搭載
写真は、ハンドルの逆側に設定された「シンカーストッパー」。ダウンショットリグなどのシンカーをスマートにホールドできる。また、スプールのラインクリップは30ポンドリーダーにも使用可能。ソルトシーンで重宝する

コンパクト左右非対称ボディ
スピニングリールは基本的にメインギヤ―がボディの左側に位置するので、それ以外の空間を効率的に排除。左右非対称のボディにしたことで、コンパクト化、軽量化を進めた。


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