偏光レンズの大人気メーカー・タレックスの薮下さんにバス釣りにぴったりなレンズカラー3色を紹介していただいた。「3種の神器」とも呼べるそれらのカラーをなぜ、そこまで推すのだろうか…?
●文:ルアマガプラス編集部
バス釣りに推奨するレンズカラー「3種の神器」とその理由
偏光グラスの品質を左右するレンズ。長年に渡り絶大な支持を得ているのがタレックス社製レンズ。多くのメーカーがハイスペックモデルの標準レンズとして同社レンズを採用していることからも、その性能が広く認められていることがわかるだろう。
ここでは、タレックスの薮下さんにバス釣りで特にオススメな3種のレンズカラーについて解説していただく。
薮下「まず、偏光サングラスは水中を見る以外にも、強い眩しさや有害な紫外線、不意に飛んでくる何かから大切な目を守る役目を担っています。この基本を前提として、バス釣りにオススメなレンズカラーを紹介させていただきます。第一に、場所や天候、水質に関係なく、ほとんどの時間帯で視認性が高いのはトゥルービュースポーツです」
薮下「昨今のプレッシャーのなかで、水面のウィードトップやビッグベイトやi字系ルアーを追いかけてくる魚影を、距離をおいて見つけるには水面反射を確実に抑える雑光カット率の高さがマストだからです」
まずは、眩しさと反射を抑えて水面付近の魚を見つけるには、高い雑光カット率を誇るトゥルービュースポーツということ。しかし、すべての時間帯・天候でベストチョイスかというと、そうではないという。
薮下「曇り空、雨降りなど日中でも光量の少ないシーンでは、トゥルービュースポーツよりもイーズ
グリーンかラスターオレンジの方が変化や魚影を見つけやすくなります」
薮下「また、晴れていてもリザーバーでオーバーハングをメインに狙う釣りってあるじゃないですか。シェードの水中枝やムシパターンなど。その場合、見たいスポットが薄暗いのでトゥルービュースポーツだと迷いが出るんです。「あれ、バスかな?」って。ラスターオレンジかイーズグリーンなら、迷いなく次の動作に移れます」
曇りや雨やマズメ時、あるいは晴れた日のシェード狙い…といったローライトシーンで威力を発揮するふたつの明るいレンズカラー。では、この2色はどのように使い分けるべきなのだろうか?
薮下「一例を挙げますね。曇りや雨、あるいは日陰側でボトムが黒っぽいモノで形成される溶岩帯や岩盤エリア、雨後の白い濁りが入った河口付近、あと、マンメイドストラクチャーや立ち木にサスペンドする魚影を見つけるのは、コントラスト性能と明るさのバランスに特化したラスターオレンジがオススメです。一方、バックウォーターやウィードエリア、サンドバーなど光をあまり吸収しない底質のエリアで魚影を見つけるには、明るさ重視のイーズグリーンがイチオシです。補足として、クリアな水質では白っぽい魚のヒレの動きを見つけることがポイントで、イーズグリーンが見やすいです。濁りや暗い底質では魚影のシルエットというか周りとは異なる色を見つけるのがポイントで、変化に気づけるのはラスターオレンジです」
オススメ3種の見え方の違い
いずれも裸眼状態にある水面反射は見事に抑えられている。イーズグリーンはとにかく明るく、視認性を補ってくれるイメージ。トゥルービュースポーツは反射をよく抑え、実際に近い色ではっきりと水中物が見える。ラスターオレンジは明るいうえに、対象物の輪郭がパキっと際立っているのが見て取れる。
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