【シ◯ア専用!?】真っ赤なリールはエースの証!『グラビアス侍』を三原直之が語る!【Mr.ブ◯ドー?グ◯ミートト?】

従来のグラビアスを三原直之のパワーフィッシングスタイルにアジャストさせた、パワーゲームリール、それがグラビアス侍。ド目立ちな真紅のリールでバス釣り場のエースを目指せ!

●文:ルアマガプラス編集部

2024 新製品情報

三原直之

みはら・なおゆき/1991年、鳥取県境港市生まれ。関西リザーバーをホームとする。得意な釣りはサイトとビッグベイトなどのストロング系…という両極端なスタイル。2022年までJBトップ50で活躍後、現在はイマカツで自身のブランドWAZAMONOを発足するなど精力的に活動中。ジーニアスプロジェクトプロスタッフ。

グラビアス侍(ジーニアスプロジェクト)

●自重:約180グラム ●ギア比:5.6、8.1●糸巻き量:20ポンド-100メートル●ベアリング(ボール/ローラー):10/1※MCスクエアード社製セラミックボールベアリングが2個●最大ドラグ力:9キロ ●スプール径:34ミリ●価格:5万2800円(税込み)

無振動マグネットブレーキシステム
従来のマグネットブレーキは磁束密度を出すために偏って配置されるものが多かったが、磁力自体を強化し、円周に対して均等に磁石を配置した。これにより、遠心ブレーキのような飛びを実現。 [写真タップで拡大]

ブレーキダイヤル
ブレーキのダイヤル数値は0~10までだが、例えば1と2の間に2回カチカチできる段階がある。つまり、実質31段階で、非常に細かいブレーキ設定ができる。 [写真タップで拡大]

三原直之のパワーゲームを象徴する一台

三原直之さんが監修し、ジーニアスプロジェクトの代表・青木哲さんとのタッグで作り上げたのが、この真っ赤なボディのベイトリール、グラビアス侍。まるでエースパイロット用じゃないか…。では、三原さん直々に解説をしてもらおう。

三原「従来のグラビアスは20 ポンドラインを大体75メートル巻けて、テキサスリグなどの撃ちモノには十分な糸巻き量です。しかし、ビッグベイトやビッグペンシルだと25ポンドラインなんかを使うので、遠投してラインを放出すればするほどコイルが気になってくる。できれば20ポンドラインを100メートル近く巻けるリールがいいと思っていました」

また、従来のグラビアスはハンドルが内側にクランクしているが、侍はストレートハンドルを採用している。この理由も三原さんのスタイルにある。


三原「僕は右投げ右巻きで、ノブを鷲掴みするように握り込むので、フッキングしたときに指がハンド
ルに当たって痛かったんです。その際に指が当たらないストレートハンドル、あと、しっかり握り込める三角形のデルタノブを採用しています」

ストレートハンドル
三原さんたっての希望でストレート化されたグラビアス侍のハンドル。長さは100ミリとロング化されているが、大胆に肉抜きされていて軽い。 [写真タップで拡大]

デルタノブ
握り込みやすい三角形断面のノブ。三原さん自らEVAを削り、いくつかのプロトを作成。テストの結果、手首のブレがなく、力強く負ける三角形ノブを採用した。 [写真タップで拡大]

グラビアス侍の新構造

従来のグラビアスはノーシンカーからビッグベイトまで幅広く使えるリール。侍はそれ以上に重いルアーやパワーゲームに性能を振った、というのが大まかな特徴である。では、既出のハンドル以外、構造はどこが変わっているのだろうか?

侍のスプール
従来のグラビアスのスプール径そのままに、幅を広げることでラインキャパを拡大した。しかしながら、ゴツいリールにはなっていない。

三原「まず、スプールが変わっています。スプール径は変えずにスプールの幅を広げることで糸巻き量を増やしました。スプール幅を広げるとリール自体がゴツくなりがちなんですが、パーミングカップは共通で、見た目の印象はさほど変わらないです。あと、侍にはMCスクエアードのセラミックベアリングが入っている。このベアリングがとにかく凄くて、入れるだけでキャストフィールが変わっちゃう。従来のリールに持ち替えると狙った場所の30センチ手前にルアーが落ちてしまうとか、タックルバランスが変わるのが実感できるベアリングです」

セラミックベアリング
ボールベアリングはステンレス製がほとんどだが、これはなんとセラミック製。回転が軽く、腐食しないという特徴がある。製造コストはかなり高い。

さらに、巻き心地やパワー、そして耐久性にも大きく影響するメインギアが侍では新しくなっているそうだ。

三原「ギアが変わって、かなり巻き心地がよくなっています。もう全然違いました。ジーニアスプロジェクト代表の青木さんからサンプルを渡されて回してみたときに、すぐにわかるくらいの変化がありましたね」

侍のギア比はふたつ。どっちを選べばいい?

グラビアス侍に設定されたギア比は8・1:1と5・6:1の2種類。一般的なエクストラハイギアとノーマルギアという両極端に振られているのが特徴。いわゆる〝普通のハイギア〞に当たるギア比7くらいの設定はなし。では、それぞれの使い道を伺おう。

三原「8・1は太いハリを指すような釣りに使ってください。大きいワーム、バルキーなワーム、もしくはビッグベイトなど。そういうルアーを食うバスはデカいので、その硬い口に太いハリを刺すとなると、食った瞬間の糸フケの取り方でフッキングが決まるかどうかが変わってきます。S字系ビッグベイトもバスがチェイスしてきて、最後のジャークで食ってくる場合、糸フケが出た瞬間に食ってくるので、その糸フケをリーリングで素早く取れる。そういう釣りにはギア比8・1を使います」
ノーマルギアの5・6はというと、8・1とのわかりやすい使い分けの指標があるそうだ。

三原「太いフックを使うなら8・1。リップ付きの大きいルアーなら5・6。例えば、ビッグベイトのクランキングやマグナムクランクは8・1だと巻き抵抗がしんどい、速巻きしすぎるとルアーの動きが破綻してしまう、ストラクチャーに当たって跳ねすぎる、というデメリットを感じている。なので、巻き抵抗が小さいローギアがおすすめです」

グラビアス侍はパワーゲーム用リールといえど重すぎたりゴツすぎたりもしない、使いやすいリールのままパワーアップしているという。実践的パワーゲームを志すならば、間違いのない一台だろう。


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