[エギングベーシック]春に大型のアオリイカが釣れる理由。そのメカニズムを解説!

この時期盛り上がりを見せる春エギング。そこで、エギングの基礎の基礎をおさらい。秋は比較的イージーに釣れる一方で、春のエギングはナゼ難しいと思われているのか? 実は、基本的な部分を理解すれば、でかイカは難しくない!? 重要項目をわかりやすく解説していこう。

●文:ルアマガプラス編集部

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答え「前年生まれた個体が大型に成長し、春、産卵のために浅場の藻場を目指すから」

春のエギングは2kgオーバーが狙え、地域によっては3kg、4kgクラスの夢が追える大型イカ捕獲のハイシーズンだ。

なぜ春は大型イカが釣れるのか? 大前提としてアオリイカの一生が関わってくる。アオリイカは、生まれてからおよそ1年で寿命が尽きるいわゆる年魚だ。そして産卵行動は厳寒期以外(地域によっては年間通して)行われていて、そのピークが春。  

つまり前年春の産卵で孵った子イカが、もりもりエサを食べて1年かけて成長。大型イカの個体数が年間通してもっとも増える季節が春というわけだ。

下の写真を見て欲しい。左がアオリイカのオスで右がアオリイカのメス。模様を見れば比較的判別がつきやすい。資源保護の観点から、メスは極力リリースか狙わないという考え方もある。

左がアオリイカのオスで右がアオリイカのメス。

当然、冬の厳寒期にも成長を続ける大型イカは居る。ただ、アオリイカは水温が15℃を下回ると死滅するといわれ、その多くが岸からのエギングでは届かないディープエリアで過ごしている。

深場と浅場の隣接部が春イカのゲートウェイ

厳寒期のイカの多くは深場で過ごし、春の水温上昇とともに浅場に上がって捕食と産卵。深場と浅場が隣接するエリアのスリットやカケアガリは春イカの移動ルートになりやすい。

深場と浅場が隣接するエリアのスリットやカケアガリは春イカの移動ルートになりやすい。

そして春を迎えると海水温が徐々に上昇。アオリイカが好む産卵場所がシャローエリアの藻場。昨年春の産卵期のピークに生まれたイカたちが浅場を目指し、岸から狙うエギングの射程圏内に入る。だから春は大型イカが出る! ということになる。

小魚も春イカを引きつける好要素

浅場に上がった春イカは、産卵行動に入る前は活発にエサを捕食。沿岸部の水温が上がると小魚の群れも岸に寄りやすく、大型イカをエギングの射程圏内に引きつける好要素になる。また、産卵前のイカは捕食行動が活発化。これも春の大型イカが狙いやすくなる一因だ。

浅場に上がった春イカは、産卵行動に入る前は活発にエサを捕食。

春のエギングは、秋のように数が沢山釣れるという状況は少ない。テクニカルな一方で、状況をしっかりと把握して、要所を押さえることで自己記録の大型アオリイカを狙える夢もある。今回の、大型のアオリイカが釣れるメカニズムをヒントに、まさにシーズンを迎えている春イカ狙いにチャレンジしてみてほしい。


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