【でかバスラッシュ!!】希代の名竿「ハートランド」とその仕掛け人・村上晴彦が春のメジャー河川でビッグバス連発!『ハートランド・エボリューション』

魚との駆け引きにおいて、竿の曲がりを存分に堪能できる“コダワリ”のブランド『ハートランド』。その仕掛人・村上晴彦さんによる徒然釣行記がスタート! 今回のターゲットは「春バス」。西日本屈指の有名河川・旧吉野川にて、師の為せる神業が炸裂。その模様を2回に分けてお届けしよう!

●文:ルアーマガジン編集部

村上晴彦(むらかみ・はるひこ)

1990年代に常吉リグ、根こリグなど、現代主流となる先駆けの数々を世に解き放った天才釣り師。自らの感性をフィードバックして開発したロッドシリーズ、ハートランドは四半世紀を超えてもなお厚い支持を受け続けている。

狙いは春バス…難攻のメジャーリバーで魅せる神業ストーリー!!

狙いはブレイクから沖目、回遊バスに見事アジャスト!

結論から言おう。2日間で計7本。うち、50アップ(上写真)を含むでかバスが4本。ただでさえ気難しい春の河川本流攻略、さすがというに相応しい…天才岸釣り師たる所以を魅せつけられた釣行だった。4月下旬の旧吉野川、小雨時々晴れという春らしい気まぐれ天気。

村上「まずは投げてから考えよか」

いつもの村上スタイルは変わらないが、状況としての前評判は決して良いものではなかった。今回のタイミングは大潮絡みで減水周期。水位変動のある昼前からが勝負どころということもあって、まずはその時間帯でじっくり攻めきるための足掛かりを探った。頻繁にルアーを取り換えながらイメージを膨らませる。

村上「さあ、得意な釣り、するよ」

村上さんが狙いを定めたのは、ブレイクのショルダー絡みをうろつく回遊バス。0.9gの超軽量テキサスリグを沖めに遠投し、竿さばきでボトムをズル引くイメージだ。

攻めたのはコンナトコロ!!
水色が変化している箇所がブレイク(かけあがり)となる。旧吉野川は潮汐と連動した河口堰水門の開閉による水位変動が激しい河川。今回の減水周期を逆手にとり、深場に落ちたバスが着きやすいブレイクに狙いを定めた。

村上「…んん、ッシャ、きたで~!!」

ブレイクショルダーというキーワードをベースに、状況によってベイトとスピニングを使い分けながら、初日は気付けばでかバスラッシュ。

サイズこそ小振りだが、ひとつの大きなヒントをくれた1尾目のバス。ルアーは多脚クロー系ワーム。0.9gのウルトラライトテ
キサスにて。

40cm後半のヤル気バス。エリアは今切川筋下流域。ブレイクは、斜め護岸からのフラットシャローが伸びたさらに沖に位置するため、引きシロを考慮しても遠投は必須。

49.5cm(惜しい!)のランカークラス。同じく今切川最下流域、バックドリフト系高比重ノーシンカーにて。
村上「リフト&フォールのアクションがこのバスにはちょうどエエ感じやったんかな、と」

村上「厳しい釣果を想定してフィネスタックルで臨んだのが奏功したね。これらの竿もRS(レギュラースロー)調子やけど、リベラリストとはまたひと味違った気持ち良さを味わえると思いますよ」

春風に弧を描くハートランド…わずかな違和感も逃さない「RS」

今回の取材で村上さんが使用したハートランドの新作モデルが下記になる。

ハートランド 722LRSB-24(DAIWA)

【スペック】

  • 全長:2.18m
  • 継数:2ピース
  • 仕舞寸法:113cm
  • 自重:106g
  • ルアー重量:1.8~11g(1/16 ~ 3/8oz)
  • 適合ナイロン:5~10lb
  • 適合PEライン:0.5 ~ 1.0号

DAIWAベイトフィネスの性能向上により「極限」のフィネスシステムが堪能できる竿

村上「RS(レギュラースロー)テーパーのライトアクションで、バット軟らかめのティップ硬め。ちょっと特殊系の竿やけど、スピニングの釣りをベイトでやるにはちょうどいい」

現代版スモールプラグスペシャル。軽量のベイトフィネス対応リールにPEシステムを組み、繊細な釣りをする…いかにも村上さんらしい竿遊びが堪能できるイッピン。

●ロッド:ハートランド 722LRSB-24(DAIWA)●リール:SS AIR TW 8.5L(DAIWA)●ライン:PE0.8号+リーダー 2号(8lb)●ルアー:小型シャッド&ミノー、0.9g・ウルトラライトテキサス他
フィネス機ということもあり、他モデルより小口径のガイドシステムが組まれている。
村上「僕のシステムは今、PEがメインやけど、細番手でもベイトで遊べるのがいい感じ。その辺、まだ進化の途中やけどね」

ハートランド 722MLRSS-24(DAIWA)

【スペック】

  • 全長:2.18m
  • 継数:2ピース
  • 仕舞寸法:113cm
  • 自重:99g
  • ルアー重量:1.8~7g(1/16 ~ 1/4oz)
  • 適合ナイロン:4~6lb
  • 適合PEライン:0.5 ~ 1.0号

名作「ハマスピニングスペシャル」の進化版!巨バスとの駆け引きを気持ちよく楽しめる竿

村上「胴が曲がるから質量のある大きな魚も寄せられるし、穂先が硬いことでバスの走り先が分かるから、いなしも余裕が持てる。あー、ココでこの竿曲げたいっていう遊びを実現できる竿やね」

リベラリスト733MLRSS-24と異なるのは「割とシャキンとしている」バスロッドなところ。狙うターゲットによって使い分けたい。

●ロッド:ハートランド 722MLRSS-24(DAIWA)●リール:イグジストSF2500SS-H(DAIWA)●ライン:PE0.6号+リーダー 2.5号(10lb)●ルアー:小型ミノー、3gセパレートジグヘッド、高比重ノーシンカー他
小型ハードプラグからライトキャロ、ノーシンカーなどハード&ソフト問わず、軽量級ルアー全般を扱える幅の広さは真のライトバーサタイルと表現しても大げさではない。

722MLRSS-24が美しい曲線を描く。相手は50アップのランカーだが、決してのされることなく、むしろその掛け心地を楽しむことすらできるのがこのブランドの特長でもある。

でかバスのツッコミにもブレない芯の強さとしなやかさを併せ持つ722LRSB-24。ベイトフィネス特化ではあるが、その偏りを武器にすることで、普段獲れない魚を獲ることが可能となる。

村上さんの動画『ハートランドエボリューション』は、ルアマガプライムにて先行公開中。

この旧吉野川編の実釣模様は夏公開予定。DAIWA BASS YouTubeチャンネル「Ultimate BASS」でも後日公開予定だ。

次回は冴掛フェザータッチテクニカルの登場!乞うご期待アレ!!

ハートランド2024年最新モデルを知りたければ下記動画をチェック!


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