身近な魚の代表格。アジ。この魚でさえ近海の資源量が激減している。
12年前と比較するとその激減ぶりに驚くはず。2021年から2022年の比較でも、のっぴきならない理由がわかっていただけるかと思います。アジは漁獲量増えてる?捕らなくていいサイズまで採り始めたからと考えるとぞっとしませんか(編集部)
沿岸部はそうでもないんじゃない?と釣り人は安心しないでください。採れる魚は加速度的に少なくなっています。釣り人のみなさんなら『実感』があるはず(編集部)
これが日本だけの事象であれば、やれ温暖化、やれ外国船がと理由をつけることもできるかもしれませんが実情は『日本だけが一人負け』ということに注目してください。日本周辺の海域だけが大きく環境が変わったわけではありません(編集部)
小さい魚であっても持ち帰る? 釣りにもキープできるサイズの制限があってもよい。※筆者提供・こちらはリリース。
日本の内水面には、持ち帰ることのできる魚の体長の規定があるが、知っている人が少ない。『小さいと唐揚げにすると美味しい』というような理由で違法にキープされ、顛末はといえば、産卵にたどり着くまで成長する魚がおらず、秋になると資源量が大幅に減る。それを次の解禁のシーズンまでに放流で補填するという悪循環。日本の川に真の天然魚は少ない(特にトラウト/サーモン類、1割もいません)
世界全体と日本単体を比べるのはおかしい? 世界全体で漁獲量、資源量が増えているのであれば相対的に、日本の漁獲量も上昇するはずですが、下降する一方です。資源管理制度の問題なので、魚を採りすぎる漁師が悪いという回答は不正解です(編集部)