フィッシングラインメーカーとして確固たる地位を築くバリバス。同社から新たに、エギング用のPEラインがリリースされた。画期的なCORE-INPUT製法により、エギングに必要とされる性能を高い次元で実現する。その詳細をチェックしていこう。
●文:ルアーマガジンソルト編集部
圧倒的な低伸度で、驚くほど高い感度を実現!
高い技術力で、ハイクオリティのフィッシングラインを数多くラインナップするバリバスから、新たにエギング専用のPEラインがリリースされた。商品名は「アバニ エギング マックスパワーPE X9」。X9?編み込みPEラインで奇数? そう思った人も多いかもしれない。実はこの製品は、8本編みのPEラインの中心部にコアを入れ込んでおり、だから8本+1本でX9となるのである。
では、このコアを設定すると一体どんなメリットがあるのか? また、それ以外にも、このアバニ エギング マックスパワーPE X9にはどのような特徴があるのか? 1つずつ見ていこう。
CORE-INPUT製法 -X9構造-
アバニ エギング マックスパワーPE X9の最大の特徴の1つが、CORE-INPUT製法。イラストはあくまでもイメージだが、8本編みのPEラインにコアを設定されている。これにより、ライン自体に適度な張りが生まれるため、ガイド絡みやエアノットなどのトラブルを激減させる効果が期待できる。
例えば、風が強い状況などでも、この適度な張りのおかげでライン操作がおこないやすく、ストレスなく1日中エギングに集中できるというメリットがもたらされる。また、エギをシャクるという動作において、高い負荷がラインにかかることも想定されるが、CORE-INPUT製法は高い耐久性も実現するため、安心してエギを操作することができる。
Vertical Braid工法(縦編み)
アバニ エギング マックスパワーPE X9は、従来の編み方とは異なる「Vertical Braid工法」を採用する。この工法は、文字通り原糸を縦に編み込んでいくため、従来の編み方のPEラインよりも驚くほど伸びが少ないのが特徴だ。
バリバスによると、3%台という超低伸度を実現しているとのことで、ここまで伸びが少ないと、警戒心の強い大型のアオリイカの繊細なアタリも、より確実に補足できる可能性が高い。また、キャスト時でもその恩恵は大きく、抜群の直進性により狙ったスポットへしっかりとエギを送りこめる、高いアキュラシーも実現する。
また、低伸度により、アングラーのロッドワークをスポイルすることなく、しっかりとエギに伝えることも可能なため、エキスパートの高い要求にも確実に対応できるはずだ。
SP-TⅡコーティング
PEラインを使ったことがあるとわかるはずだが、乾燥した状態と水を含んだ状態では、当然だが、ラインのフィーリングが変わる。しかし、このアバニ エギング マックスパワーPE X9は、ライン表面を樹脂膜で覆うSP-TⅡコーティングを採用しているため、吸水しにくい構造となっている。
水切れ性能が向上すると、エギの操作性がアップし、アングラーの意図を的確にエギに反映させられる。いつもよりも、キレの良いダートも演出できるはずだ。また、PEライン自体が樹脂膜で覆われていることで、耐久性の面でもメリットを感じられるようになっている。
フォーリングバイトマーカー搭載
エギングでは、常に手元まで伝わるアタリばかりではない。場合によっては、ラインの動きを見ながら違和感があったらアワセていくという展開も必要になる。そんな状況で必要となるのが、ラインの視認性だ。アバニ エギング マックスパワーPE X9は、視認性に優れたマーキングシステムを採用しており、ラインの状況を視覚的に把握しやすくなっている。
これまで見逃していたイカからの反応も、より確実にフッキングへと持ち込める、そんな期待も高まる仕様となっている。
製品スペック
アバニ エギング マックスパワーPE X9は、0.6号、0.8号、1号の3つの号数から選択可能となっている。よりフィネスな展開から、磯などでも大型アオリイカを狙うシチュエーションまで、幅広く対応可能だ。
号 | MAX LB. | 150m |
---|---|---|
0.6 | 14 | オープン価格 |
0.8 | 18 | オープン価格 |
1 | 23 | オープン価格 |
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