根魚なのに小魚を追いかけて泳ぎ回る!? ハタをルアーで釣る「グルーパーゲーム」の魅力を第一人者が徹底解説!!

今年もいよいよ暑くなってきてグルーパーゲームがスタート!そもそもグルーパーゲームって何よ?というアナタ。ハイ!グルーパーというのはハタ科の魚を指す言葉。今回は特にルアーで狙いやすいオオモンハタとキジハタにクローズアップしてその釣り方を解説してもらいましょう。ではまずは、なぜグルーパーがルアーで狙いやすいかを解説してもらいましょう!

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

解説していただくのは“グルーパーゲーム先駆者”のこのお方!

折本隆由(おりもと・たかよし)
ソルトウォーターからフレッシュウォーターまで、ありとあらゆる魚種のルアーフィッシングに精通するプロフィッシャーマン。グルーパーゲームの開拓に尽力した第一人者でもある。

何故「ハードルアー」でも「ソフトルアー」でも釣れるのか?

気温・水温共に上昇し、グルーパーゲームが盛り上がる季節がやってきた。その激しい引きは、一度味わえば病みつきになるだろう。そんなグルーパーだが、一般的にはロックフィッシュとも呼ばれている。シモリなどの根回りに潜むとされているからだ。だからこそ、狙い方はボトムをとりやすく、スナッグレス性能にも優れるソフトベイトで狙うのが一般的だった。

しかし、グルーパーゲームの第一人者・折本隆由さんはハードベイトでも釣れるのだという

折本「何故ハードルアーで釣れるのか、の前に、対象となる魚のことを知っておきましょう。グルーパー狙いで特に人気の魚種は“オオモンハタ”“キジハタ”。研究の結果、彼らは大型になるほど魚食性が強くなることがわかっているんです

つまり、オオモンハタやキジハタに代表される魚食性グルーパーは、中層を泳ぎ回るアジやイワシなどの群れを追いかけまわしているのだという。

折本「だからこそ、魚食性グルーパーを狙う釣りは、中層に喰いあげさせる釣りがメインになってくるんです

そう考えると、ハードルアーでもソフトルアーでも釣れる理由がわかってくる。そもそも、ボトムべったりを狙う必要が無いわけだ。

折本「逆に、アカハタなんかは岩陰に潜み、甲殻類を捕食するまさしくロックフィッシュ。狙うのはもちろんボトムになります。つまり、グルーパーは意図的に釣り分けられるんです。それがまた面白いんですよ(笑)」

「魚食性」グルーパーを知る!

オオモンハタ

スズキ目ハタ科マハタ属。黄色~オレンジの丸い斑点が全身に分布するのが特徴。比較的高水温を好み、南方系の魚として知られているが、近年は東京湾でも確認されている。
英名:Areolate grouper

キジハタ

スズキ目ハタ科マハタ属。オレンジの体に朱色の斑点が分布する。目の色が“キジ色”だからキジハタという説がある。日本海側や、瀬戸内海に多く分布する。
英名:Redspotted grouper

ロックフィッシュでも泳ぎ回っている!

オオモンハタやキジハタは魚食性が強いという。そのため、中層を泳ぎ回り、アジやイワシなどのベイトフィッシュを積極的に捕食している。一方のアカハタは、岩陰に潜み、甲殻類を捕食することが多い。これらの修正を利用すれば、グルーパーは釣り分けることができるのだ。

次回はグルーパーゲームにオススメな“ハードルアー”を徹底解説しよう。

折本さんによる「ハタ御三家」の解説動画は必見です!


※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。