「シーバス大好き営業マン」としてSNS界隈で話題沸騰中(!?)のアングラーであるDAIWAの岡本隆治さん。東京、大阪、北陸、九州と勤務地の異動に伴いながら、全国各地で釣りの腕を磨き続けている「シーバス求道者」である岡本さんに、ランカーの狙い方からシーズナルパターン、さらにはDAIWAルアーの「マル秘な」使い方まで徹底的にアングラー目線で解説!今回は厳しい夏時期にシーバスを釣る大きなチャンスとなる「とあるファクター」について基礎から解説!水分補給と安全対策をしっかり行い夏シーバスを楽しむべし!
●写真/文:岡本隆治
DAIWAの凄腕営業マンにして次世代シーバスアングラー筆頭格!
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皆様こんにちは、DAIWA営業の岡本です!
いよいよ夏本番!今年の夏は特に暑いですね。中々シーバスを釣るのが難しいシーズンになりますが、こういった夏に最も魚を釣りやすいのが「雨が降った増水のタイミング」。今回は、そんな増水のタイミングで魚を出す釣りについて書かせて頂きます!
危険を伴う釣りということを忘れずに!
まずはじめに「増水する」ということは、以下の事が起こります。
- 上流の雨量・ダムの放水等によって一気に水量・水位が上昇する。
- 通常時より流速が早い。
- 濁度が高くウェーディングの場合足元が見えにくい。
- 激流で地形が変化する。
上記の他にも、様々な面で危険が伴います。絶対に無理なウェーディングや、エントリーは避けましょう。また降水情報、河川の水位表、上流のライブカメラ等を確認し、安全確認を怠らず、釣行して下さい。もちろんライフジャケットも必須です!
増水時の釣り場の選び方
雨後の増水の状況では、シーバスの捕食対象が、鮎、コイ科魚類等の淡水魚が対称になる事が多いです。また、コノシロやイワシ等の海系ベイトは淡水を嫌がり、接岸しにくくなるため、ベイトとして追いかけることは難しくなります。
そのため、淡水魚を捕食しやすいポイントを探せばシーバスとの遭遇率も上がります。鉄則として、魚が落ちてくる場所、より上流、流れの変化が生じる場所を探しましょう。
堰
増水で最も流れが出やすく酸素も豊富で、上流から淡水魚が落ちてきやすいシチュエーションです。また、増水に伴い上流を目指すシーバスが突き当たる壁ですので、魚影も濃くなります。
水門
こちらも堰と似た部類ですね。通常時水が動かない水門が、増水によって放水をしていた場合、更にチャンスが高まります。潮汐変動が激しい地域は、潮位によっても水の出すタイミングが変わりますので、そのあたりは通ってデータを取りましょう。
河川の地形変化
河川には様々な地形がありますが、増水の時に釣果が出やすいのが、瀬➡淵に変わる「落ち込み」と言われるポイント。こちらも堰と似たような効果があります。特に瀬に関しては潮位変化で、瀬が堰のように露出しだすタイミングで爆発的に釣れることも。また、カーブによる地形変化で、流心となり強烈な流れが走るカーブの外側と、巻き返しが生まれ流れが緩み、シャローになるカーブの内側、その狭間を狙うのも定石です。支流との合流点も、馬の背が出来、反転流が生まれポイントとなります。
増水時に効く!「2つ」のアプローチ方法
増水シーバスの釣り方は大きく分けて下記の2つになります。
- 1:上流から下流に流すだけのアップドリフト
- 2:ピンポイントを狙う為、下流に流して操作するダウンドリフト
特に流れが速くなる増水時は、この流れを制するドリフト次第で釣果が大きく変わります。
1の場合、こちらからアクションを加えずとも、勝手に動くレスポンスの良いルアー。2の場合、強烈な流れの中でも水流を受け流せる抵抗の小さいルアーが活躍します。
アップドリフトおすすめルアー
モアザン クロスウェイクシリーズ(DAIWA)
個人的にアップドリフトと言えばこのミノー!湾曲したボディーに、非常に大きな水受けカップ。正直ダウンに入ると動きすぎちゃうぐらい(笑)アップからのドリフトで圧倒的生命感を生み出します。
カゲロウ124F(メガバス様)orフランキー120F(ロンジン様)
いきなり他社!(笑)ですが、この二つのルアーは水面直下のキープ力に加え、しっかりレスポンス良く、キレ良く動くため、非常に気に入っています。クロスウェイクより巻きスピードを上げたい時に多用します。
ジョインテッドクロー(ガンクラフト様)or ダウズスイマー(ジャッカル様)
流しと言えばジョインテッドクロー。放置しているだけでしっかり動いて、チョンチョンと、アクションを入れるにも持ってこい。より正確に、よりこちらの入力に忠実に動いて欲しい場合は、バランスの良いダウズスイマーを選びます。
ダウンドリフトおすすめルアー
スイッチヒッター105F/S(DAIWA)
こちらはS字を描くナチュラルシンキングペンシル(Fはフローティングリップレスミノー)。リップが無いということは、リップで水を受け止めないので、ダウンに入った際の水流の受け流しがピカイチ!流れを程よく当てながら流すだけで、ふらつくS字を描き非常に優秀です。あと飛距離もピカイチ!
フローティングは廃盤となっていましたが、9月にレーザーインパクトを搭載して発売されますので乞うご期待を!
ショアラインシャイナーZバーティスR(DAIWA)
私が年間を通して異常にプッシュするバーティスR(笑)。こちらは正直アップドリフトもこなせますが、特にダウンでのナチュラルなアクションが優秀ですので、ダウン用としておすすめします。こちらもとてつもない飛距離を誇ります。
モアザン グルービン65S/70HS(DAIWA)
こちらは良くデイゲームでのただ巻きでご紹介していますが、増水時には、渓流ミノーのような使い方で、流れが巻くピン等でトゥイッチ等を行うと非常に効果的です。実はただ巻きだけではないグルービン、是非使ってみて下さい。
ミニエントorリアルスティール(DAIWA)
激流の中、魚が深かった場合は流れをぶった切ってバイブ等高比重なモノを魚の目の前までアプローチしなくてはいけません。「流れの中でもエビりにくい」「ダート等の操作がしやすい」という点で、非常に増水時に優秀なバイブ達です。
アラバマリグ(番外編)
これがねえ…すごく効くんですよね(笑)。
以前アラバマは個人的に色々と研究して、釣果を出していたのですが、最終的に「持ち運びがめんどっちい」「適当にバッグやゲームベストにぶら下げていたら自分に釣針がぶっ刺さる」と言う理由でしばらくスタメン落ちしていました。
しかしここ最近、SNSで使っている人も見かけ、バスで流行っているバマストを使ってみると、びっくりするぐらい魚からの反応が良かったです(笑)どうしても魚からの反応が欲しいなら是非(笑)。
以上、今回は増水シーバスについて非常に基礎的な部分を中心に書かせて頂きました。暑い夏でも魚を釣るにはもってこいな増水パターン。安全対策を徹底した上で楽しんでみて下さい!
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