海の中はどうなっていて、どんな魚がいるのだろうか。魚たちが暮らす場での、そのリアルな生活を垣間見たい。そんな思いで水中に潜り、撮りためた写真を集大成しました。磯やその周辺でよく見かけるコロダイ。単独行動していることは少なく、たいてい2~10尾が連なっていることが多いサカナです。かなり大型になり、釣っても楽しい好敵手と言えます。(※本原稿は『水中釣魚ワールド』からの抜粋です。)
●文:ルアマガプラス編集部
水中写真で見るサカナの生態:コロダイ
【Target Profile】
コロダイ
本州中部以南に生息するやや南方系の魚。沿岸の岩礁域やその周辺の砂泥底を好む。黄橙色の斑点が体全体に散在するのが特徴。甲殻類やゴカイ類、小魚などを補食する。さまざまな料理で美味。
群れをなしてやってくるコロダイの大迫力
コロダイは磯やその周辺の砂底に潜っているとよく見かける。根城は岩礁帯だが砂底地帯にもよく出没するのだ。青灰色の体色に小さな黄橙色の斑点が宝石のように散りばめられた美しい魚体は、水中でも目を惹く存在だ。
ちなみに和歌山県の南紀辺りだと、コロダイが好んで生息する岩礁帯にはスジアラも多く、同じスペースでにらみ合うという場面に遭遇したりもする。
コロダイと出合うときは、単独、2尾一緒、数尾、10尾ほどの群れのどれかだ。大規模な群れに出会ったことはないが、大型コロダイたちが群れをなしてやってくるシーンは迫力満点。大きくなると70~80cmにもなり、パワフルで引きの強いターゲットというのが実感できる。
また、よく見かけるのがなぜか2尾一緒にじっとしているパターン。これは夫婦なのか、何で一緒にいるのかよく分からないが、不思議だ。他によく2尾一緒にいる魚は…と考えてみてもあまり思いつかない。
魚は水中でどんなふうに暮らしているのだろうか?
海の中はどうなっていて、どんな魚がいるのだろうか。魚たちが暮らす場での、そのリアルな生活を垣間見たい。そんな思いで水中に潜り、撮りためた写真を集大成しました。釣魚の行動観察録にはじまり、海中を彩る多種多様な魚たちの生態、そして捕食の瞬間まで、釣魚の生の姿を大紹介。水中撮影での苦労話やトピックス、各魚種の釣り方なども盛り込んでいます。
『水中釣魚ワールド』
●発売日:2021年8月4日
●価格:1,980円(税込)
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