タリズマンブルータルにワイヤーガード搭載モデルがリリース。ベイトタックル&太いPEラインで、カバーにノーシンカーワッキーなどを入れていくのにぴったりのアイテムだ。このフックの特徴を、開発を担当した木村建太さんに解説してもらった。
●文:ルアマガプラス編集部
ブッシュは回避しバスの口は掛けるステンレスワイヤー
大型ワームにマッチする強化型ワッキーフック、タリズマンブルータル。
このフックにヘビーガード搭載モデルが登場した。
絶妙な硬さに設定された2本のワイヤーガードでカバーを快適に攻めることができる。
木村「タリズマンブルータルを作ったときに、いずれガード付きも欲しくなると思っていたから、ガード付きでも対応できるように、シャンクも少し長くしていたんです。だから、もう4年くらい前から考えていたフックがいよいよできたという感じですね」
このフックはどのような場面で活躍する?
木村「春先などで、普通ならテキサスリグなどを入れるヘビーカバーやリリーパッドでもノーシンカーワッキーなどをスローに落とさないと食わなかったりするコンディションは、アメリカでとてもよくある。そういう場所ではスピニングのパワーフィネスではどうにもならない。自分は、PE4〜5号にフロロリーダー24ポンドをセットして、キンクー(デプス)などの太いストレートワームをワッキー掛けにして使ったりする。これはプリからミッドスポーンまでの時期のマストアイテムですね。あとは、コイケフルキャスト(ハイドアップ)にも使えるフックです」
その専用フックがこれまでなかったと。
木村「従来のワッキーフックだとすぐに伸びたりしてしまう。タリズマンブルータルくらいの太さのハリで、しっかりしたガードが付いているものって、意外になかったんですよね。とくにこのフックの#4/0サイズのものはまずなかった。釣りのバリエーションが増えてきているなかで、タリズマンブルータルのガード付きは必要なフックだなと思って開発しました」
ガードをかなり強めに設定。
木村「一般的なガードはバスがバイトしたときに、バスがガードごと噛み潰してくれるからフッキングが決まる。でも、このフックは太いワイヤーガードを使っていているから、当然フッキングしにくくなる。なので、シャンクの長さやガードの角度を吟味して、カバー回避性能を持たせつつ、フッキング率を高める設計をしています。ベイトタックルにPEライン4号のヘビーなセッティングで、これまでアメリカでビッグバスをたくさん釣ってきましたが伸ばされたことはないですよ。よっぽど無茶なことをしない限りは伸びないと思います」
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