「動きヤバ…」「もうエサやん」最後の切り札として持っておきたい!しかもイワシ油配合!

発売以来、アジングエキスパートの渡邉さんも愛用する、月下美人シリーズの『シラスビーム2.8in』と『アジングビームFAT1.5in』。この2つのワームについて、アジングゲームの幅が広がる使いこなし方法を解説して頂いた。

●写真/文:ルアーマガジンソルト編集部

2024 秋エギング特集

【月下美人 シラスビーム2.8in】長さを活かしたライブリーアクションでアジを誘う!

シラスビームは2.0inモデルが2020年の秋にリリースされ、アジングなどのライトゲームアングラーから高い評価を得ている。それよりも0.8in長いのが、後からリリースされたシラスビーム2.8inとなる。0.8inの差だが、実際に見るとアジング用のワームとしては「おっ、長いな!」という印象を持つかもしれない。

渡邉「2.0inモデルと太さは変わらず、長さのみ0.8in長く設計されています。このワームに使用されているのは、月下美人史上、最もソフトなマテリアルなんです。だから、その長さと相まって、水中でライブリーなアクションを演出することができるんです」

月下美人 シラスビーム2.8in[DAIWA]

ソフトなマテリアルは、アジからのバイト時にも威力を発揮する。

渡邉「また、アジ特有の吸い込みバイトに対しても柔軟に折れ曲がってくれるので、口の中にスムーズに入ってフッキング率を高めてくれます」

シラスビーム2.8inでキャッチしたアジ。ワーム中心部の白っぽい部分が、イワシ油を充填したコア。

シラスビーム2.8inの水中アクション

渡邉さんの言葉を確かめるべく、シラスビーム2.8inの水中での動きを撮影し、実際のアクションをチェック。すると、ロッドでは特にアクションを付けないストレートリトリーブでも、ちょっとした水流の変化やロッドからの入力の変化に敏感に反応。ウネウネと生き物のようなアクションを発生。こ、これは釣れそう…。

ちなみに、シラスビーム2.0inの水中アクションは、ライブリーな中にもキビキビとした、メリハリのあるアクションが特徴。2.8inはクネクネ、フワフワで生物のような滑らかなアクション。どちらが良いというよりは、使い分けでパターンを探るのに適している。

実釣では、シラスビーム2.8inが大活躍! その有効性を実証!

取材では、渡邉さんに実際にシラスビーム2.8inを使用してもらい、その威力を見せてもらった。

渡邉「ジグヘッド単体で使用しても効果的ですし、あとはフロートリグやキャロといったリグでの使用もおススメですね。長いのは長いんでそれなりに存在感はあるんですが、ボディシルエットはスリムなんで、アジも迷わずバイトしやすいと思いますよ」

月下美人史上、最もソフトなマテリアルの使用で、アジの吸い込みバイトにも柔軟に対応。口の中への納まりも良い。

渡邉「あと、シラスビームのボディのコア素材にはイワシ油が“高濃度”に配合されているので、高い集魚効果も期待できます」

実釣取材時、このシラスビーム2.8inでガンガン釣果を上げてくれた渡邉さん。このワームを主軸に展開するのもいいし、特徴の異なるシラスビーム2.0inなどとの使い分けで、これまで取りこぼしていたアジすらも釣り切る、という展開も面白いだろう。

【月下美人 アジングビームFAT1.5in】しっかりと水を掴むファット&コンパクトボディ!

アジングビームには、オリジナルモデルとしてアジングビーム2inが存在する。それを0.5in短くし、さらにボディをファットにしたのがこのアジングビームFAT1.5inとなる。

アジングビーム2.0inを短く、太くしたのが、月下美人 アジングビームFAT1.5in(DAIWA)。

渡邉「ファットですが長さはコンパクトなので、アミを偏食しているような状況でもシルエット的に使いやすいと思います。ちなみに、ボディのコア部分には高濃度に凝縮された集魚成分(エビ粉)が配合されているので、味とニオイでもアジにしっかりとアピールできますよ」

ボディの太さの違いは一目瞭然。アジングビームFAT1.5inの深いリブは、いかにも潮を掴んでくれそう。

アジングの大敵の「風」にも強い!

アジングビームFATの特徴は、ひと目でわかるそのボリューム感のあるボディ。視覚的な存在感に目が行きがちですが、ファット化の主眼は別のところにある。

渡邉「もちろん、視覚的なボリューム感のアップという側面もあるんですが、使ってみてすぐに実感できるのは、その潮を掴む能力の高さです。今回、実釣時には風が吹いていて、ライトなリグを使用するアジングではかなりやりにくい状況でした。でも、アジングビームファットなら、しっかりと水を掴んで踏ん張ってくれるので、一段軽いジグヘッドが使えるんです。これは、スリムなワームにはない大きなアドバンテージでしょう」

アジングビームFAT1.5inでキャッチ! 風の中でも踏ん張りが効いて、操作がしやすい。

ドリフトの釣りやスローフォールで誘いたい場合にも有効

水の掴みが良いワームというのは、活用の幅が非常に広い。その実例を、さらに詳しく解説してもらった。

渡邉「潮流に乗せて流すドリフトの釣りも、アジングビームFATが得意とするところです。ボディが太いのと、あとはリブも深く設定されているので、緩い潮流にも乗せやすい」

写真のように潮流が発生する場所でのドリフトの釣りでも、アジングビームFAT1.5inは威力を発揮。

渡邉「また、フォールスピードを落としたいような場合でも活躍してくれると思います。整理すると、水の掴みが良いアジングビームFATは“風のあるとき”“潮流の乗せてドリフトさせたいとき”“スローフォールで誘いたいとき”に有効だということです」

本記事のまとめ

月下美人シリーズの“シラスビーム2.8in”と“アジングビームFAT1.5in”。前者は、水中でフワフワ、クネクネ、ウネウネとライブリーなアクションでアジのバイトを誘うのが特徴。スリムでツルッとしたボディシェイプは、まさにシラス。月下美人史上、最もソフトなマテリアルを採用しており、アジの吸い込みバイトにも対応する。

月下美人 シラスビーム2.8in&アジングビームFAT1.5in、特徴の違いで使い分けるとさらに効果がUP!

後者は、1.5inとコンパクトなサイズ感でありながら、ファットなボディと深いリブで水をしっかりと掴んでくれる。そのため、アジングの大敵である“風”が吹いている状況でも、しっかりと踏ん張ってくれて姿勢をキープしやすい。さらに、潮流に乗せて流していくドリフトの釣りも得意ですし、スローフォールでじっくりと誘うような展開にも対応できる。

対極的なキャラクターを持つ2つのワーム。渡邉さんによるデモンストレーション実釣でも、その威力を遺憾なく発揮していた。使いこなせば、攻略の幅が広がること請け合いだ。

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