「うわぁ想像以上の濁流…」流木でシャフトが折れるトラブルも…。しかしグッドサイズの魚がヒット!バス釣り専門誌Basserの取材ではとんでもない釣果が![川村光大郎・OPENMIND]

「川村光大郎 OPENMIND」2024年8月29日の配信レポートは、ドリームレイクや霞ヶ浦、三島湖など各地での実釣の結果を、アングラーの川村光大郎さんが伝えてくれている。天候不順の中でもしっかりと釣果を出す、その詳細を見ていこう。

●写真/文:川村光大郎

2024 シーバス特集

多忙な1週間、全国各地のフィールドで実釣!取材では58cmの魚もキャッチ!

この一週間は、ドリームレイクと霞ヶ浦、そして三島湖へ釣行しました。ドリームレイクへはダイワのテストにて。

まだ公開できない案件ですが、ダイワならではの開発。釣っては調整の地道な作業を繰り返しました。

ドリームレイクの次は茨城県・霞ヶ浦へ!

土日に釣行した霞ヶ浦は、ミンコタエレキやハミンバード魚探を扱う岡田商事の田鍋さんに同船いただきました。田鍋さんは、昨年のハーツマリントーナメントにて、年間優勝を獲得した実力者でもあります。

土日は霞ヶ浦で釣行。

両日ともトーナメントが開催されていたこともあり、入った流入河川はこれまでにないボート数!距離感をとりつつ流していきます…前回まではオイルフェンスで塞がれ上がれなかった上流へ行けるとのことで、遡上!

何艇ものボートが流した後ゆえバイトは遠いも、ギャップジグ5g+ギミー3.5inにポツリポツリ。

ギャップジグ5g+ギミー3.5inでキャッチ。

田鍋さんはブルスホッグ3inにブレードをセットしたリグでファーストフィッシュ! ふと、ギャップジグ+ギミー3.5を使ったことがないという田鍋さん。「良く釣れてますよ」とお勧めしたところ、ルアーチェンジしてものの5分ほどで、48cmをキャッチ! 水中に垂れ下がったカバーの横をジグストしてきたら、突如浮いて来て引ったくったそうです。

ギャップジグ5g+ギミー3.5inでキャッチした48cmのブラックバス。

【スレた状況でも結果に導いたヒットルアー】

ルアーをバズベイトにチェンジ! さらにヒットは続く…

その後、ボクは、可愛いサイズながらバズベイトに4発! 橋下のシェードでは高確率にバイトがありました。今回使ったUS BUZZ(ima)はすでに廃盤ですが、ペラとリベットを2点で擦らせる工夫が秀逸!そこから発せられるキュルキュル音は素晴らしく、見つけたら買いですよ(^_-)-☆

橋の下のシェードにて、アイマのUSバズでキャッチ!

余談ですが、ただ今弊社でもバズベイトの開発をしており、同じくバズ好きの鈴木翔と進めております。翔が手作りしたペラの中に一つだけ別格にいい音を奏でるものがあり、アクションも申し分なし!これを再現したいところですが、同じように作ってもその個体には届かず…。その個体は目安としてなくすワケにもいかず、一旦翔に返却しているのです。

今回活躍した、アイマのUSバズ。

目指す性能はハッキリしており、バズベイトの性能を引き上げる“あること”も見つけてもいます。また進展がありましたら、この場でも紹介させていただきますm(__)m

霞ヶ浦2日目! しかし、状況が急変

さて、翌日も半日だけ出船! しかし、入った流入河川は想像以上の濁流でした”(-“”-)”。前日の夕方に雷雨があったものの雨はさほどでないと思っていたら、どうやら上流域でかなり降ったようです。

トーナメントに参戦するボートも次々と突っ込んでいくも、そのほとんどが早々に下ってきました。下流ですら強い流れですから上流は釣りにならないほどの濁流だったと思われ、流れてきた流木にエレキがヒットしシャフトを折ってしまった方も。

流入河川は大雨の影響で想像以上の濁流に。

近場では行き場がなく、ガソリンも残り少なかったので駐艇しているマリーナ近くのクリークへ。幅の狭いクリークながら、ここは有望スポット。ちょうど2艇のボートが下ってきましたが、まだ他にも上がっているボートはいるはず。帰ってこれる範囲内での釣りゆえ、釣れたらラッキーくらいの気持ちでした。バズベイトとジグストで釣り上がっていき、ボクはバズベイトに1発ミスバイトがあったのみ。

しかし、バックシートの田鍋さんがグッドサイズを掛けました! しかも2発!! どちらもサイズが良かったのですが、キャッチ寸前にフックを伸ばされてバラすという結果に…。

キャッチ寸前で惜しくもバラしてしまった…。

そのヒットリグが、スクーパーフロッグのジグヘッドリグでした。聞けば、ハーツマリントーナメントでの年間優勝も、3戦中2戦はこのリグで全てのバスを釣ったのとのこと!

スクーパーフロッグ[ボトムアップ]

ジグヘッドのウエイトが軽いため、フォール中は死んだカエル(!?)みたいにほぼ動いていないのですが、バックシートでの釣りで、かつ上流にはボートが浮いるという厳しい条件下で、釣られないでいたバスが2匹も口を使った事実。この日ボクはデコりましたが、これだけでも収穫があったと言えます。

Basserで連載していた企画『道場』が復活!実釣取材では船中29尾!とんでもない結果に!

そして三島湖はバスフィシング専門誌のBasserの連載記事『道場』の取材です。この企画は、編集部員2人にレクチャーするという内容です。講師役である自分も釣って説得力を持たせたいし、生徒役であるお二人にも釣った上で体得してもらいたい!ジグストは、何気に要素が複雑で、感覚的にこなしている部分もある。自分なりのこだわりは細かくあるけれど、その全てを説明するのは難しいと感じていました。

かつてあった『道場』連載の復活一発目!テーマはジグスト! 後ろにはBasserの佐々木編集長と大網さん。

ジグとトレーラーのコンビネーションや使い分けにタックルバランス。ラインを弾く強さ&リズム、糸フケを巻き取るタイミング、さらにレンジコントロールを同時に調整していくこと。一緒に釣りをし感覚を共有したうえで誌面にしてもらうことで、ボクでは表現し切れなかった内容になるはずです!そして釣果がスゴかった!

雑誌の取材中に出たとんでもない釣果がコチラ!

45cmのダブルヒットもあったりと、数も船中29本。今回の三島湖での実釣取材は、釣れまくった釣行となりました。

それぞれの最大魚が、大網さんが48cm! [写真タップで拡大]

佐々木編集長が55cm! [写真タップで拡大]

そしてボクが58cmをキャッチ!!! [写真タップで拡大]

58cmのヒットルアー:キャスティングジグ3/8oz+ギミー4.5in [写真タップで拡大]

45cmのダブルヒット!Basserの佐々木編集長と大網さんはジグストをマスターできたのか!? 詳細は誌面にて!

ちなみに、58cmが口を使ったのはキャスティングジグ3/8oz+ギミー4.5in。他にも多彩な組み合わせを使い分けて釣果を重ねました。詳細はBasserの誌面での紹介となりますm(__)m。少しずつ涼しい風が吹くようになってきましたが、まだまだ熱中症には気をつけてまいりましょう(^_-)-☆

アングラープロフィール

川村光大郎(かわむら・こうたろう)

1979年茨城県生まれ。10代から霞ヶ浦水系のオカッパリを中心にスキルを磨き、オリジナルで実践的なテクニックを数多く考案。『陸王』では4冠を獲得、近年はボトムアップ代表としてルアー開発に勤しむ日々。


※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。