フリップは完全にラインを送り出す
手元でラインは余らせない
「手元でラインは余らせず、必ずラインをすべて送り込んでください。そうしないとバイトが感じられなかったり、フッキングが遅れたりします」
手で持ったラインをすべて送り込むように、カバーと自分のポジション、そしてロッド角度を調節していくことが重要。
ロッドは7ft6inがフリッピングの伝統レングス
フリッピングロッドの長さは7ft6inで、これはアメリカから日本に伝わったころから変わらない。
「長ければ長いほど有利ではあるのですが、手数を増やしていくので竿が重たいと疲れてしまう。その使いやすさの絶妙な長さが76なんですよね」
①右手でラインを引き出した状態でロッドを持つ手の手首を曲げてティップを下げ、振り子の要領でルアーを引き寄せる。
※馬路さんは左手フリッパーなので、右手フリッパーの方は解説に記した手が逆になります。
②ティップを軽く上げ、再び下げることで引き寄せた反動を利用、なおかつ引き出したラインを送り込みむ。静かに着水させるため、できるだけ低い弾道になるようロッドの扱いとラインを送り込む速さを調整。
③着水と同時にルアーの沈下速度に合わせてティップを下げ、フォールさせる。ルアーのピックアップは左手首を返してロッドティップを持ち上げると同時に右手でラインを引き出し、そのまま次のアプローチへ(①から繰り返す)。
ふな一ボートから出船し、捷水路エリアへ向かう。魚探はつけていない。
「水深はルアーで、水温は手でだいたいわかりますから」
この明快さはマッディシャローの沼ならでは。
フリッピングのお供たち
パドリンビーバー(ケイテック)
テキサスリグ
パドルのテキサスがフリッピングの伝統
スリ抜けが良く水押しもしっかりあるパドルテールをテキサスリグで使うのが40年以上変らないフリッピングのスタイル。シンカーはストッパーで固定。ワームはパドリンビーバー、5/16ozと3/8ozをシンカー別に2セット用意し、フォールスピードやカバーの濃さなどで使い分けた。
●シンカー:バザーズワームシンカーTG NEWバレット(DAIWA)5/16oz&3/8oz
●フック:ワーム37 キロフックナロー#3/0(デコイ)
段違い構造の肉厚パドルテール
ボディとテールの接続部分を細くし、オフセット構造にすることで上下左右のしなやかなテールアクションを実現。重量感のテールはフォール中に水をしっかり押して、浅い水深でも効果的にバスにアピールする。
フックポイントは隠してセット
ハリ先は出さずにワームの中に埋め込む。カバーの抜けが良くなり、釣りのテンポも上がっていく。フッキングに関しても問題なし。
アクション
フリッピングはフォール一発で決める あとは手数で勝負
フリッピングでルアーをアシ際に入れたら、ボトムまでフォール。ボトムでひと呼吸ステイを入れたらあとは回収。シェイクをしたりというアクションを加える必要はない。「フォール一発でいかに食わせるかがフリッピング。あとは手数で勝負ですね」。
モデルⅠ Ver.2.0 1/4oz(ケイテック) フレックスチャンク・ミディアム(ケイテック)
ラバージグ
パワーが欲しいときはジグの出番
ボリューム感が欲しいとき、よりクオリティの高い魚が欲しいとき、ザリガニがメインベイトになっているときなどがジグの出番になる。アクション方法はテキサスリグと同じだ。
「ジグのほうがキャストしやすいので、フリッピング初心者の方はこちらから始めるといいと思います」
カバークリーパー 5.8g(エバーグリーン インターナショナル) フレックスチャンク・スモールミディアム(ケイテック)
コンパクトジグ
より食わせたい場合はコンパクトジグをチョイス
カバーが薄いシチュエーションや、より食わせの要素が欲しいときはコンパクトなジグも使用する。
「重さは3.5〜5g台のものを使うことが多いですね」
ウォブリン フィネス・プロト(ケイテック)
ネコリグ
カバー攻略に特化した馬路さん考案フレックス・ネコリグ
ネコリグに使うのは現在開発中の5.5inのストレートワーム。ワームのヘッドにコイルを刺し、そこにシンカーをセットするという、カバーを撃つために考案した馬路さんオリジナルのネコリグだ。このシステムだとより重いシンカーも使いやすい。
「フックは横刺しがマスト。フォールのときにフックがボディに沿うのでスリ抜けがいいし、まっすぐ落ちてくれる。縦刺しだとフックの抵抗でスライドフォールしちゃうんですよ」
●フック:ワーム23ボディフック#1(デコイ)※自作ガード付き
●シンカー:タングステンドロップショットスリムウエイト3/32oz(ケイテック)
●その他:ツイストロックのばねS(カルティバ)、ワームセイバーチューブ7mm(バレーヒル)
7ft6inのフルサイズ・フリッピンスティックで、パドルテールワームのテキサスリグをアシ際に落としていく。40年間変わらず継承されてきたこのスタイルは、この先もずっと沼に息付いていくはず。
激しいファイトでロッドを曲げたのはライギョ。沼では遭遇率の高い、どこか憎めない存在。
フリップだから出会えた春の沼の健康的な1尾
「ボトムからワームを持ち上げたときにココンと食いましたね」
長さはないものの、お腹がでっぷりと出たグッドコンディションのバス。さらなる釣果を期待したが…。
「沼の本領発揮はこれから。この雑誌が出るころにはちょうど釣れるようになっていると思います!」
実はナイロンラインの使用も模索中
この日はフロロを使っていた馬路さんだが、ナイロンラインを使うこともあるという。
「ナイロンのほうがしなやかでクセもつきにくい。フロロは太くなるとゴワゴワしてきますが、ナイロンはそれがない。最近はナイロンメインでもいいかなと思ってるくらいです」
使用タックル
①5/16ozテキサスリグ用
●ロッド:76シリーズ KTC765(ケイテック)
●リール:SLX BFS XG(シマノ)
●ライン:シーガーR18バス 14lb(クレハ)
②3/8ozテキサスリグ用
●ロッド:76シリーズ KTC766(ケイテック)
●リール:SLX BFS XG(シマノ)
●ライン:シーガーR18バス 14lb(クレハ)
③1/4ozラバージグ用
●ロッド:76シリーズ KTC766(ケイテック)
●リール:SLX BFS XG(シマノ)
●ライン:シーガーR18バス 14lb(クレハ)
④ネコリグ用
●ロッド:カスタムロッド・F-SPEC KTC764F-SPG(ケイテック)
●リール:SLX BFS XG(シマノ)
●ライン:シーガーR18バス 12lb(クレハ)
⑤コンパクトジグ用
●ロッド:カスタムロッド・F-SPEC KTC764F-SPG(ケイテック)
●リール:SLX BFS XG(シマノ)
●ライン:シーガーR18バス 14lb(クレハ)