「川村光大郎 OPENMIND」2024年9月6日の配信レポートでは、大雨による増水で状況が一変した三島湖での実釣の結果を伝えてくれている。増水時にしかできないエリアの攻略法、そのヒントが満載の内容となっている。
●写真/文:川村光大郎
霞ヶ浦へ行くつもりが、急遽三島湖へ変更
この一週間は、三島湖と霞ヶ浦へ。Basser Allstar Classicまでは基本霞ヶ浦に通うつもりでいますが、釣行日は風が強くなりそうだったため急遽三島湖に変更しました。雨も少し降る予報でしたが、行きの道中でゲリラ雷雨! 視界が遮られるほどの土砂降りで、市原市は道が冠水した様子がニュースになっていました。
到着すると、満水! ちょうど一週間前に訪れたときには減水していましたが、そこから4m近く増水したようです。
濁りに期待してバックウォーターを上がる途中にある、雨で流量が増すとバスが集まる滝から釣り始めることに。ビッグクランク(KVD7.0)に一発くるも後が続かず、サイズも小さい(^^;
滝からの水の勢いが強くなりすぎて、バスも近寄れない感じでした。バックウォーターは流れが強く、すでにドチャ濁り。でも、普段は入れないクリークの奥がインレットになっていたりして、ワクワク(^^♪
濁りとビッグフィッシュ狙いにて、ボリューミーなルアーを入れていくも…期待に反して反応はイマイチ。たまにポロッと釣れるのですが、食い気満々に突っ込んできている感じではなく、ミスバイトもする。
おそらく…雨の恩恵がなかったワケではなく、濁流を避けるスポットやインレットに引き寄せられたバスはいるも、水温より冷たい雨だったことでむしろバスは元気をなくしているような!? それでも上流への期待感は捨てきれず濁流を上がっていきますが、先週は上がれなかった辺りから流れはいっそう強くなり、「居ないかな?」とUターン。
元から最上流にバスがいたのであれば残っているバスもいるでしょうが、水位の経過を見ると3〜4日で一気に増水していることからかなり少ないのでは!?と推測。
雨が落ち着き、水量が下がってくると…
午後になると雨は落ち着き、インレットの水量は落ち着いてきました。
すると、ほど良くなってきた流れにバスが集まってきたようで、ひと流し目は不発だったインレットから2連発、さらに、朝イチに入ったインレットからも3連発!
「バスが動き出している、ならばもう一度上流に上がってみよう!」
一度はUターンした地点からさらに上流に向かうと流れはひときわ強くなるも、流れを避けるクリークからグッドサイズが連発! 1匹見えたバスもいて、スクーパーフロッグベイビーを入れると疑いなくバクッ!口奥まで吸い込んでいました。
時間が経過するにつれどんどん状況が良くなっていきますが、ここで釣りをする時間は尽きてしまいました。おそらく、午前中は良かったとするとまだインレットの流れが強くなりすぎる前の朝イチ(出船少し遅かったです)。
そして、雨が落ち着いてから時間が経過していくほど、好転していった印象です。同日居合わせた佐々木勝也は49.5cmまで仕留めていましたが、やはり、午後に入ってから釣果を伸ばしたようですね! ちょっと後手に回った感はあるも、濁流の中バスの動きを感じられた面白い1日でした。
DAIWA新作の撮影で霞ヶ浦へ。釣果不要と聞いたのだが…
霞ヶ浦へは、ダイワ新作のイメージカット撮影でした。同じくダイワスタッフの佐々木勝也とみやし(宮嶋駿介)とローテーションで撮影し、それ以外の時間は待機です。本職の撮影チームが、1人ずつ妥協なく撮影してくれます。ボクは朝イチに撮影し、次の出番は夕方の5時でした。
で、あるあるですが、釣果は必要ないと聞いていたのに、一応求められるという(^^; 。ならば…と、他の人の撮影の間にロッドは持たずに流入河川を見ていくと、上流部はほぼおらず。1回だけ5匹の群れと遭遇しましたが、サイズは30~40cmほどと、狙いに行くにはちょっと小さいかな!? という印象。
1時間のうち30分はイメージカットの撮影をし、ラスト30分は釣果を得るための釣り! 上流にポテンシャルがないのはチェック済みですから、下流に向かって釣り歩こうとバズベイト(ボルケーノグリッパー改)をキャストすると…。その1投目に水面が割れました! これは乗らずも、いきなり過ぎる~! さらに数投目、また水面が割れました!今度は乗った~!!
晩夏の夕マズメ、バズベイト!最高!! そして、上流を見ておいて良かった!(^^)!
今回使用したタックルのお披露目は11月末に開催されるBasser Allstar Classicかな。ご期待いただいて間違いありません!とだけ…m(__)m
アングラープロフィール
川村光大郎(かわむら・こうたろう)
1979年茨城県生まれ。10代から霞ヶ浦水系のオカッパリを中心にスキルを磨き、オリジナルで実践的なテクニックを数多く考案。『陸王』では4冠を獲得、近年はボトムアップ代表としてルアー開発に勤しむ日々。
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。