「台風後って釣れるの?」「ニゴった支流はパラダイス!?」遠賀川の大会に参戦!果たして結果は…?

九州は福岡の遠賀川のフィールドレポートを寄稿してくれている山口諒也さん。今回は、大型の台風が通過した直後の状況と、同フィールドで開催された「WJBT陸釣series2024 ism cup」参戦の結果も伝えてくれている。

●写真/文:山口諒也

2024 秋エギング特集

台風後の陸っぱり大会、プラと本戦の状況をレポート!

こんにちは山口諒也です! 今週もフィールド情報をお伝えいたします! 台風通過後に遠賀川にて開催された【WJBT陸釣series2024 ism cup】に参戦したので、そのプラクティスと本戦の状況をレポートします。

WJBT陸釣series2024 ism cup

豪雨と風で荒れたフィールド。納得のプラはできず…?

プラクティスでは台風が直撃したこともあり満足のいく下見は難しい状況。それでも出来る事はやる! ということで、台風直後の増水と流れを避けてこれまでの経験から魚が溜まりやすいスポットを数箇所選定し下見だけでも行いました。

濁流となった支流。

支流は濁流になった時のみバスが遡上してきてパラダイスになりますが、フィッシングプレッシャーは高めです。一方、遠賀川の本流は、下の写真で見てもらえばわかる通り。ニゴりと流れが凄いので出ればデカそうでしたが大会エリアから3.8kmもあるので骨が折れます…。

雨で増水した遠賀川の本流。

台風直後の遠賀川で、可能性のありそうなスポットを見て回ったのですが、近場で、水が巻いて奥行きのあるカバーが数箇所あるスポットを見つけたので、大会で実釣するメインエリアはこの支流に決定しました。果たして、大会では満足のいく結果が出せるのか…!?

「WJBT陸釣series2024 第4戦 ism cup」当日!

さて、いよいよ大会当日! 参加アングラーは総勢32名。ピリッとした緊張感のある、素晴らしいトーナメントです。

ゲストアングラーとして、琵琶湖でガイドを行っている「東 智也」プロも参戦。東プロよりウエイトを持ち込んだ選手の方にはランキングポイント30Pが加算されるルール。「東プロ、あんまり釣らないで〜(笑)」なんて願いつつ、実釣スタートです!

ゲストアングラーは東智也プロ。

7時の一斉スタート直後、遠賀川の支流ポイントを目指してダッシュする5人の参加メンバーの姿が…! ちなみに、この支流ポイントを目指す5人のうち4人は「WJBT陸釣series2024」の年間ランキング1〜4位の選手という、バチバチの状況。考えることはみんな同じですね(苦笑)。

ブッシュにバスが溜まるスポット発見!

僕は、支流とは別に狙いたいカバーがあったので、支流エリアの手前で集団を離脱。ギャップジグ5g+ギミー3.5inのセットで狙いのカバーを丁寧に、しっかりと時間をかけて探っていきます。しかし、この思惑はまんまとハズレてしまい、結局、何も反応を得られず、カバーをあきらめ、支流エリアに9時に到着。

上流部には他の選手がいたので下流部にエントリー。結果的に言うとこの判断が奏功、ちょうど川幅が狭まった場所にあるブッシュに、バスが溜まるスポットを発見したのです!

恐らく、上流に入りたいけど、アングラーのプレッシャーで下流部である、このブッシュに溜まっていたのでしょう。MAXが1500gはありそうなグッドサイズから500〜600gのナイスキーパーサイズの魚影も確認できます! これは絶好のチャンス!

しかし、バスとの距離感が近い上に、水色もクリアなためアプローチの仕方が厳しい! そこで、僕が選択したルアーのローテーションは、下記の通りなのですが…。

【ブッシュ攻略用ルアーローテ】

  • フラッシュJ 3in(0.9gネイルワッキーリグ)
  • ハリーシュリンプ3(ノーシンカーリグ)
  • サイコロラバーノンソルト(ノーシンカーリグ)
  • ハドルフライ2.5in(ダウンショットリグ1.3g)
  • ハドルスイマー3in(1.3gジグヘッドリグ)
  • スクーパーフロッグベイビー(ダウンショットリグ1.8g)

これだけの手札を切ったにも関わらず、ブッシュに潜むバスは口を使わず…。そこで、最後の切り札として、ブレーバースリム8in(テールカット)1.8gダウンショットリグ(リーダー20cmほど)を、バスが入っていくカバーのわずかな隙間に送り込みロングシェイク…。

ブレーバースリム8in(テールカット)1.8gダウンショットリグ

すると、カバーの中の魚がヒット! 無事、ランディングに成功! さすがに、この魚のキャッチ後は唸りました。これだけのルアーを投入したあとでも、ブレーバースリムには口を使うという事実は衝撃的でした。ブレーバースリムのライブリーなアクションが効いたのでしょう。

タイムアップ! 果たして、結果は…!?

1尾目をキャッチしたあとは時間がなく、急いで会場へと帰着。私の釣果は…、1尾で1020g!

今回の結果は、1尾で1020g。

順位は2位でした。なお、東プロは初遠賀川オカッパリだったこともあり、難しかったそうです!

3位の鶴田選手は1匹750g、ルアーはナガスパ7.8inの、スプリットショットリグだそうです。そして、1位の小野選手は僕より先に支流に入ってベローズギル3.8inの3.5gネコリグにて2匹2500gでぶっちぎり優勝でした!

2匹2500gでぶっちぎり優勝の小野選手。

表彰後は、豪華協賛品をかけてじゃんけん大会で盛り上がりました! 楽しい大会をありがとうございました! それでは、また来週もよろしくお願いします。

楽しい大会をありがとうございました!

アングラープロフィール

山口諒也(やまぐち・りょうや)

福岡県在住のアングラー。ホームフィールドは遠賀川。Bottomupフィールドレポーター、LOCAL STANDARDスタッフ、mibroスタッフ、WJBTスタッフをつとめる。ルアーマガジンプライムに、毎週、遠賀川情報をレポート。


※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。