「こんなデカいスプーン喰うわけない?」「でもメッチャ喰ってくるよ?」魚よりもデカいまである超大型スプーン!発売は2025年か。

H-1グランプリなどで活躍するアングラーであり、釣り具メーカーティムコの社員でもある大津清彰さんがリアルタイムな情報を発信する「バス釣り真相解明」。今回は、神奈川県・津久井湖での釣行レポートを中心にお届けする。

●撮影/文:大津清彰(ティムコ)

2024 秋エギング特集

難しかった榛名湖…。打開策はあるのか!?

今回のバス釣り真相解明は、群馬県のフィールド榛名湖での釣行がテーマです。目的は各種ルアーのテスト。先日の大雨により、房総・神奈川リザーバーはどちゃ濁りの状況…。房総のフィールドでテストするとなると、かなり選択肢が限られていたので榛名湖まで行くことに。

群馬県・榛名湖。

プロトのクランクや秘密のハネモノ、マイクロシケイダー、ダートパニック80、フットボールジグ等々の調整といった、各種ルアーの動きのテストを行いました。もちろん釣果が出ればよかったのですが、残念ながら無…。榛名湖は釣果のムラが激しいフィールドです。どうやら、今回は厳しい状況に当たってしまった様子です。

テストを切り上げ、本気の釣りモードへ。

午前中は開発中のルアーのテスト中心でしたが「このままいくとデコる(釣れないこと)な」と危険を感じ、一旦下船しルアーを入れかえ。その後、本気で榛名湖と向かい合ってみました!

表層の反応は皆無、ウィード(水草)がらみはブルーギルとマメ(小型のブラックバス)が多数。良いサイズは沖に存在し、当歳魚(今年孵化した魚)の小さなワカサギの群れを追いかけている…。沖といっても中途半端な沖ではなくど真ん中。

湖流の関係なのか、ワカサギやへらが群れているような場所が確かに存在する。場所はわかったものの、キャストしても普通のルアーでは興味すら持ってもらえない! そこで様々なルアーを試したところ、大型ルアーには反応が良いことがわかりました。ならばこれでしょうということでキャストした、ティムコスタッフ藤原氏監修プロトのダズリングフラッシャーにバイト! 47cmのナイスフィッシュでした!

ダズリングフラッシャーにてキャッチした47cmのブラックバス。1尾目。

実釣時、榛名湖には推進8m前後のラインに、水温躍層が存在していました。この下は貧酸素、バスやワカサギはこの「見えない壁」から下に行くことはできません。そのため、8mの壁で仕掛けていきバイトさせることができました。

ダズリングフラッシャー[ティムコ]※画像引用元:NBC

これは湖の特徴によるのですが、榛名湖に関してはルアーの上側(ラインアイ側)のフックにバイトが集中する湖です。そのため、マグナムサイズのスプーンに関しては上針が有効な湖です。そして、追加でもう1本!

ダズリングフラッシャーにて、2尾目。

一見するとこんなでかいスプーン、喰うわけないと思われがちですが…、実は超釣れるルアーです。「何故釣れるのか?」「どうやればもっと釣れるのか?」理論は、発売と同時に発表しようかと思います。発売は来年となりますが、ぜひお試しください。沖の世界が変わるはずです。

大型ルアーに好反応! これをヒントにルアーをローテーション!

さて、大型ルアーに反応が良いことがわかり、ふと試してみたのがジョイントゾーイを使用した連鎖リグ! これが大当たり。キャッチできたのは本日最大49cm!

連鎖リグにて、1尾目。

ちなみに、連鎖リグって何!? という方は、ルアマガプラスのこちらの記事をご参照下さい。

まぁ私の場合、メタルジグではなくナス型オモリをつけるのでちょっと違うのですが…。

大津式連鎖リグ。

おもりの重さに関しては状況によって変えます。今回は軽めから試していったのですが、見切る。結局ナス型15号(56g)まで上げたところバイトが連発! まぁそこはゾーイ、掛かるバスのほうが少なくしかもバラシ連発(涙)。何とかバラシを減らしたいのですが…。まだまだ、研究中ですね。

さらに、連鎖リグで2尾目をキャッチ。サイズは46cm! 今回の連鎖リグの使い方としては、カーブフォールでバスに気がつかせ、水深8mで速めのi字引き、これでバイトを引き出す方法でした。

本来ボトムを使うことができればもっとしっかり口を使わせることができると思うのですが…。今回の状況ではそれも難しく、ショートバイト覚悟で無理やり喰わせた感じです。大型ルアーのパターンを掴んだのが時間的に遅かったため、今回は4尾で終了! 前半は、デコるかと思っていた状況上出来でした。

バスが捕食していたワカサギ。

ブルフラット5.8inchやサカマタ8inch等、大型のワームも喰いそうでしたが、残念ながら手持ちに無く…。それは次回試してみたいと思います。

【使用タックル①】

  • ロッド:フェンウィック GW 610CMHP+J
  • リール:バンタムXG
  • ライン:バリバス アブソルート16ポンド
  • ルアー:ダズリングフラッシャー

【使用タックル②】

  • ロッド:フェンウィック LINKS610CMHP+J
  • リール:アルデバラン31HG
  • ライン: バリバス アブソルート 16ポンド
  • ルアー:ジョイントゾーイの連鎖リグ(ナス型15号)

アングラープロフィール

大津清彰(おおつ・きよあき)

老舗ティムコにてルアー・ロッド開発から各種広報まで担当するマルチプレイヤー。生み出したいくつもの製品がバスフィッシング業界に多大な影響をもたらす大注目の奇才アングラー。


※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。