「透明度が高いな…」「そういう場合は動かしすぎちゃダメ」初秋の桧原湖スモールマウスバス攻略法をエキスパートが解説!

●写真/文:高梨洋平

2024 シーバス特集

初秋の桧原湖のスモールマウスバス攻略を解説

皆さんこんにちは! 初秋の桧原湖は、肌寒い日と暑い日が混雑していて、1日中パーカーを脱がない日があれば、真夏の服装で1日過ごす日も。いかにも、この季節の桧原湖といった感じです。これからしばらくは、暑さと寒さ両方に対応できる服装が必須となりそうなのでお気をつけください。

さて、ここ1週間の桧原湖の状況はと言うと、引き続き初秋らしいフットボールや、朝夕またはローライト時のトップなどの釣りが楽しめますが、9月8日以降は、ディープフラット系エリアのワカサギ喰いの魚達が、一時的に喰わせ難くなっているように感じます。

よって、9月8日以降はハンプや立木などのストラクチャー、または大きな地形変化、しっかりとしたハードボトムのボトムを釣ることで、そんな状況を凌ぐ展開となっています。

喰わせドコロが乏しい場所では口を使わせづらい

魚探をかけてみると、ワカサギが映らずバスだけ映るハンプや立木、ハードボトム周辺やワカサギに対してフィーディングしているフラット横にある、はっきりとしたハードボトムのブレイクなどが確認できる。

バスだけが映るハードボトム周辺。 [写真タップで拡大]

ハードボトムのブレイク。 [写真タップで拡大]

こんな地形を使えば回遊系ワカサギ喰いの魚達も喰わせられています。ただ、こういった「喰わせ所」が乏しい場所では口を使わせ難いですね。また、水の透明度が高いのもここ最近の特徴。

ここ最近は透明度が高い桧原湖。

よって、喰わせる為には「動かし過ぎない事」が必要になりがちです。水の透明度が高くなれば、ルアーは弱く、動かし方は消極的に…が基本となることは覚えておきましょう。ただ、透明度が高い故にスピードで食わせるといった逆の発想を持つことも大事にしたいですね。

透明度が高い状況の桧原湖で実績の高いルアー

透明度が高い中、ボトムで止めて食わせる為に最近多用しているのは多方向ラバー系ワームのダウンショットやライトキャロ。場合によってはネイルリグ。多方向ラバー系ワームは、市販品ならイモケムシ40やクリーピーエッグラバー。あとはあらゆるワームにラバーを刺して自作。

ラバーを刺して自作したワーム。

マックスセント素材で作った物への反応が良い時は「スモールらしいなぁ」と思いますね(笑)。ちなみに、多方向ラバー系ワームは比較的太めのラインを使えるのも良い所。飲み込まれて歯で傷つき易いという点でも太めがオススメ。また、引き抵抗も大きいので、個人的には程良く硬めのロッドが好みです。

ロッド:ワイルドサイドWSS59UL+[レジットデザイン]
ライン:アブソルートAAA フロロカーボン[バリバス]

アングラープロフィール

高梨洋平(たかなし・ようへい)

福島県裏磐梯エリアの桧原湖、猪苗代湖といったスモールマウスバスレイクを中心に活動する、予約がなかなか取れない凄腕ガイド。バリバスのプロスタッフを務める。


※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。