
アジと聞くとマアジやマルアジが一般的でしょうか。いわゆるアジングの対象魚ど真ん中はマアジなわけですが、南海のアジングファンなら楽しんでみたい、とっておきのアジがいるのをご存知ですか? 暴力的な引きをみせるアジについて、少しだけ解説します。
●文:ルアマガプラス編集部
その引き、暴力的。正体は「メアジ」
その正体はメアジのこと。沖縄などではガチュンと呼称される魚です。マアジに比べての特徴は、目がやたら大きいこと。釣り方も、比較的マアジの釣りと似ていますが、より回遊性が高く、引きが強いのがマアジとの相違点でしょうか。
家邊さんが屋久島で獲ったメアジ。30cmくらいのサイズです。
『マアジの1.5倍くらいは引くから面白いよ。30cmくらいのメアジが掛かったら、結構、大変。ヒットしてから、釣られていることに遅れて気づいて、突然の猛ダッシュとかし始める。そのときの突進は楽しいよ、暴力的!』
こう語るのはアジングの名手としてしられるサーティフォー家邊克己さん。以前、ルアマガソルトのロケで、このアジを陸っぱりで狙いに屋久島に訪れたことがありました。屋久島には比較的大きなメアジが釣れる情報があったので調査しに行ったんです。
記者も22cmくらいの、拾い釣りしてみまいしたが、オイオイ。引きが半端ねーぜ!
その時も、30cmぐらいのメアジがヒット。マアジの30cmなら慌てるほどでもないのですが、メアジの30cmの引きがなかなかなのです。
突進がおさまるまでいなす必要がありました。
メアジは南方系のアジの仲間ですので、比較的水温の高い海域に生息しています。決して珍しい魚ではありませんので、生息域を見つけたらアジング同様のタックルで狙ってみてください。食味はマアジよりお劣るとは言われていますが、しっかりと血抜きすればクセも少なく、アジ同様に楽しめる魚です。
その時(屋久島取材時)に、大型魚をしっかりと止めれるアジングロッドを開発していましたので、やりとりの様子が映像にも残っています。ぜひ、そちらの様子もご覧くださいませ。映像の先頭の映像がガチュンとのやりとりです。