秋はエギングのハイシーズン! でも3.5号は大きすぎて抱かないというケースは珍しくない。そこで秋イカ狙いの主力に躍り出るのが3.0号で、アクション的にも視覚的にもハイアピールなエギに3.0号サイズが追加された。「LQダーター3.0号の登場で、秋のエギローテションの序列が変わりました」というエギングエキスパートの池内さんにその有効性を解説いただいた。
●文:ルアマガプラス編集部
好奇心＆食欲旺盛な秋イカにスライディングダートと生命感のある輝きでアピール
LQダーターに3.0号が追加ということだが、そもそもLQダーターとはどんなエギなのだろうか?
池内「LQはボディ内部が3Dレンズになっていて、インナーシートの反射光を生命感のあるナチュラルな光で放つ。光でイカの視覚にうったえることができるエギです。さらにダーターと名付けられているとおり、ダート性能も優れます。前進を極限まで抑えて左右に切れ良く飛ぶスライディングダートが 」
LQダーター3.0号（デュエル）
ナチュラルな光とスライディングダートでイカにアピールできる?
池内「そう。秋イカは好奇心も食欲も旺盛ですよね。LQダーターに3.0号の追加で、僕の秋のエギローテーションの序列が変わりました」
池内さんの、秋イカ攻略の主軸エギ、LQダーター3.0号。
新しいポイントでは、1投目にLQダーター！ 波動で広範囲のイカを誘う！
池内さんの秋のエギローテーションというのは?
池内「3.0号でいえば、今は新しいポイントに入ったら最初にLQダーターを投げます」
ナチュラルなフラッシングとスライディングダートで好奇心＆食欲旺盛な秋イカにアピール?
池内「早いテンポでしゃくるよりも、1秒間隔くらいでゆったり間を作ってシャクった方が、しっかりと左右ダートをしてくれます」
池内「プラス、左右に深く切り返してダートするんで、そのときに発生する波動ですね。僕が知る限り、LQダーターほど強い波動を出すエギはない。まずは立ち位置の手前から輝き、ダート、波動でアピールして活性の高いイカを獲ります」
【秋の先発エギ：LQダーター3.0号（デュエル）】
LQダーターのスライディングダートは強い波動も発生するんですね!
池内「そう。僕は中層エギングといって、例えば水深7mだとしたら水面下3、4mから探り出すことが多いけど、そのときにもLQダーターのアピール力はイカを寄せるという意味で有効です」
LQダーターのスライディングダートは深い切り返しでダートしながら強く水押し。波動でもイカにアピールできる。
強波動から弱める方向でエギをローテションし釣果を伸ばす
池内さんの秋のエギングは、3.0号でいくならLQダーターで先陣を切る!
池内「それで活性の高いイカを効率良く探って、反応が減ってきたら波動を弱める方向でエギをローテーションします」
具体的には?
池内「LQダーターの次はイージーQダートマスター3.0号です。ダート系ですけどLQダーターほど波動は強くない。あとパタパタフットライトがフォール中に微波動を発生するという点でも違いが見せられます」
【秋の中継ぎエギ：イージーQダートマスター3.0号（デュエル）】
池内「さらに波動を抑えるなら非ダート系のイージーQキャスト喰わせです。この3つ継投で届く範囲をまずは探り切ります」
システマチックな展開で、秋イカを攻略する池内さん。この3つのタイプがあれば、秋シーズンもしっかりと楽しめますね。
【秋の抑えエギ：イージーQキャスト喰わせ（デュエル）】
池内「ちょっと待ってください、まだ途中ですよ。ここまで紹介した、先発の「LQダーター3.0号」、中継ぎの「イージーQダートマスター3.0号」、そして抑えの「イージーQキャスト喰わせ3.0号」、この3タイプでしっかりと攻めた後に使うエギがあります」
最後に使うエギ、ですか？
池内「そうです、最後に登場するのが、この秋に新しく登場した「マグQタングステン3.0号」です。このエギを遠投して、より遠くのイカを寄せて釣るんです。先に遠くのイカを釣ってしまうと、寄せてきたときに手前のイカが警戒してしまいますからね。順番は、手前から、最後に沖側、これが鉄則！」
【秋の遠投エギ：マグQタングステン3.0号（デュエル）】
磯際で小魚を追う青物! LQダーター3.0号が深場に潜む秋の良型イカを引っ張りだす!
実釣時はベイトフィッシュが湧き、磯際に青物やダツなどの魚食魚が回遊。秋のエギングでは良くあるシーンだ。
池内「イカにとっては、青物さん、どうぞ先に食べとってください! という状況ですね（笑）」
イカは捕食対象になるから警戒して釣れない?
池内「手前に青物が居るからベイトが居ても寄ってこない。ちょっと沖の深いところに居るはずです。で、基本的にはエサを喰いたいはずなんで、中層より下、釣れるとしたら沖の底のほうになると思います」
その読みが的中し、LQダーター3.0号にごりライムにイカからの反応！ このシーズンにしては、良さげなサイズだ！ ロッドがしっかりと曲がっている！
池内「今の時季（秋序盤）にしては良いサイズですよ！ 結構重たい！ 抜き上げるのはちょっと無理かも…」
危なげないやり取りでキャッチしたのは、700gはありそうな良型の秋イカだ！
ヒットエギはLQダーター3.0号にごりライム（デュエル）
池内「LQダーターのアピール力は沖の深いところでも効く。沈下速度も1m沈むのに約3.8秒と喰わせの間もしっかりとれます。あとLQダーターは潮が軽いところと重いところの変化がつかみやすい。釣れるのは潮が重いところで、釣れるゾーンを把握しやすいのも強みです」
磯際に青物がいるときは、アオリイカは沖目の深場で待機。喰い気はあるのでハイアピールなLQダーターが効く。
デュエル＆ヨーヅリ独自のシステムカラー採用! 状況にマッチしたベストなカラーでイカを魅了できる!
実釣時の使用エギは、LQダーター3.0号のにごりライムを中心に展開。
池内「今日は潮が濁り気味なのでにごりライム。紫外線でグリーンが発色するカラーで、濁ると紫外線が届きにくくなりますがボディそのものがチャート系で濁った潮でもアピール力があります」
にごりライム
グローが配色されたお月見パープルでもイカの反応をチェック。
池内「名前のとおりナイトゲームを意識したカラーですけど、グローが入っているので日中の潮が濁り気味のときにも効きます」
お月見パープル
さらに沖の深め狙いでは藻場ブラウンも投入。
池内「ボディはネオンフラッシュレッドで赤く光って、紫外線発光もする。シルエットも出しやすくアピール力のあるカラーです。あと磯には赤系の海藻や岩に同化したエビやカニも隠れている。そういう捕食ターゲットをイミテートしたカラーにもなります」
藻場ブラウン
LQダーター3.0号は全9色。デュエル＆ヨーヅリ独自のシステムカラーを採用するので、状況に合わせたカラーセレクトもしやすい。
池内「LQダーター3.0号をスターターに波動の弱い方向でエギをローテションしていけば、今まで以上に効率良く秋のエギングが楽しめます。皆さんもぜひお試しください!」
アングラープロフィール
池内修次（いけうち•しゅうじ）
太平洋側にも日本海側にもアクセスしやすい京都府在住。年間通してアオリイカを追い続けるエギングのスペシャリストだ。中層のエギングを得意とし、釣り場で釣果と笑顔を絶やさないのが持ち味。デュエル・ヨーヅリのプロスタッフ。
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