悩めるアングラーの質問に、レイドジャパン代表の金森隆志さんがズバッと本音で回答! 今回は、ルアーのキャストについての質問。徹底した現場主義の金森さんの考えは…?
●写真/文:金森 隆志(レイドジャパン)
質問「キャスト精度と遠投力、どちらが重要ですか?」
おはようございます、こんにちは、こんばんは。
秋真っ盛りと思いきや、まだ夏日の日があったりして、陽射しは相変わらず強い今日この頃、今回はビギナーさんウエルカム!ってことで、こんな質問にお答えします!
【質問内容】
バス釣り歴3年ほどのビギナーです。キャストの精度と遠投力、どちらが重要ですか? また、それらを身に付けるためにはどんなことをとすればいいですか?
釣り場が釣り人を作る。育った環境(フィールド)によって、キャストフォームのベースが違ってきます。
バス釣り歴3年、素敵ですねー! やれることも、やりたいことも増えてきて、発見と喜びに満ち溢れている、一番たまらん時期です(笑)。そんな中でのこのギモン。結論から言うと、どちらが重要かは、アナタが行くフィールドによって変わります。そして、そのフィールドの季節、特徴によってもガラリと変わる。
だから、どちらも重要です。
フィールドの特性が、アングラーの個性を作り出す
スーパーランガン超高精度型の川村光大郎と、タコ粘り大遠投型の金森隆志、どちらも身に付けていればそりゃ無敵です。とはいえ、大抵の場合はどちらかに偏ります。何をもって偏るか、それがフィールドによってです。
僕も日常から霞ケ浦で釣りをしていれば、超高精度型になっています。コータローさんレベルになれるかは別問題ですが(笑)。タイプは同じはず。
釣り人の個性、スタイルの8割強の部分はバックグラウンドのフィールドによって構築されます。環境が個性を作るってヤツです。もっとざっくり言えば、西と東で変わります。東の釣り人は遠投するフィールドが少ないので、ピッチング・サイドハンド等のアキュラシーレベルが高い。
逆に西の釣り人はぶん投げてナンボ、沖や対岸を狙うようなシチュエーションが多いのでそうなります。
西と東の釣り人は、キャストフォーム、振り方が違う。中近距離か中遠距離か、精度か遠投かの違いはここになります。ただしこれはキャストフォームの話なので、落としどころとしては、どちらも重要。
練習法は「ブレーキをしっかりかけること」と、もう1つは…
ただただブン投げればいいのかというとそうではなく、その先のカバーをかわしてバンクに落とせるか、着水音を抑えることができるか、ピンにねじ込めるか。これは精度の問題なので、精度が重要になります。
逆に近距離向けのフィールドであっても遠投が生きるシチュエーションはあるし、できないよりはできた方が当然良い。なのでやはりどちらも重要ということになります。
そして練習法ですが、精度の場合は僕が言うのもおかしいですが、ブレーキはしっかりかけること。手首を使ってクイックにシャープに低弾道で投げる。お手本は東のアングラー。
逆にぶっ飛ばすには、ロッドの弾性を利用して、ルアーの重さをロッドに乗せて振り切って投げるという教科書的表現のキャスト。ヒット狙いのミート打法か、ホームラン狙いのフルスイングかの違いですね(笑)。
と言うわけで、keep it 現場スピリッツ!! また来週!
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。